HCL Z and I Emulator for Web

Z and I Emulator for Web の計画、インストール、および構成


コンテンツ

本書について
Z and I Emulator for Web のその他の資料について
本書で使用している規則
用語
Java に関連する用語
Z and I Emulator for Web の計画
HCL Z and I Emulator for Web の紹介
Z and I Emulator for Web の概要
Z and I Emulator for Web が機能する仕組み
Z and I Emulator for Web を使用する理由
コスト効率の高い接続方法
構成データの集中管理
Telnet サーバーへの直接接続
ブラウザー・ベースのユーザー・インターフェース
多様なプラットフォームおよびネットワーク環境のサポート
Java のサポート
インターネット・プロトコルバージョン 6 のサポート
多くの各国語のサポート
セキュア接続
カスタム HTML ファイル
新規 e-business アプリケーションを作成するためのツールキット
Z and I Emulator for Web セッション・マネージャー API
WebSphere Portal のサポート
IBM System i サーバー上の DB2 データベースへの接続
デプロイメントの計画
HTML ベース・モデルの理解
構成サーバー・ベース・モデルの理解
複合モデルの理解
クライアント配置の考慮事項
クライアントでの Java の計画
Java 用のキャッシュ・クライアントの改善
サポートの制限
Java を使用したクライアントのダウンロード
プリロード・リストにないコンポーネントをダウンロードできない
HTML ファイルにいくつかのコンポーネントが含まれていない
Java のある Mac OS X
Mac OS X の制限
Java クライアントを使用すると起動時間が少し遅くなる
Java プラグイン固有の制限
カスタマー提供のアプレットおよび Java に関する制限
制限付きユーザーおよび Java に関する制限
ブラウザーと Java プラグイン
Java 対応ブラウザー
Z and I Emulator for Web クライアントによってサポートされるブラウザーおよびプラグイン
Java プラグインを使用した Microsoft Internet Explorer
Java プラグインを使用した Firefox
セキュリティーの計画
トランスポート層セキュリティー (TLS) (Transport Layer Security (TLS))
TLS セキュリティーの仕組み
Z and I Emulator for Web の TLS
Web サーバー・セキュリティー
セキュリティーの構成
リダイレクター
リダイレクターの使用目的
リダイレクターの動作
リダイレクターのロード容量
リダイレクターがサポートするオペレーティング・システム
ファイアウォールでの Z and I Emulator for Web の使用
ファイアウォール・ポートの構成
プロキシー・サーバーを介したホスト・システムへの接続
ユーザー ID セキュリティー
Web 高速ログオン
ネイティブ認証
Windows ドメインのログオン
FIPS 環境
各国語サポートの計画
サポートされる言語
サポートされるホスト・コード・ページ
3270 および 5250 コード・ページ
VT コード・ページ
CICS ゲートウェイ・コード・ページ
日本語 JIS2004 ユニコードのサポート
ユーザー定義文字マッピング
i/OS および OS/400 でのユニコード・サポート
Z and I Emulator for Web のインストール、アップグレード、およびアンインストール
Z and I Emulator for Web サーバーおよび関連ソフトウェアのインストール
Installation Manager を使用した Z and I Emulator for Web のインストール
重要なリンク
ZIEWeb のインストールの前に
インストールの準備
Z and I Emulator for Web のインストール
インストールに Installation Manager GUI を使用
デプロイメント・ウィザード
デプロイメント・ウィザードのインストール
Z and I Emulator for Web サーバーからのデプロイメント・ウィザード・インストール・イメージのダウンロード
Host Access Toolkit
Host Access Toolkit のインストール
コンソール・モードでのインストール
コンソール・モードでのインストールについて
ZIEWeb on IBM iSeries をインストールする前に
インストール手順
コンソール・モードでのデプロイメント・ウィザードのインストール
コンソール・モードでの Host Access Toolkit のインストール
サイレント・モードでのインストール
インストール手順
構成サーブレットのインストール
WebSphere Application Server でのサーブレットのデプロイ
Z and I Emulator for Web サーバーのアンインストール
Installation Manager コンソール・モードを使用した Z and I Emulator for Web のアンインストール
Z and I Emulator for Web の構成
Z and I Emulator for Web エミュレーター・クライアントの構成
Z and I Emulator for Web HTML ファイルの作成
Z and I Emulator for Web セッションの構成
デプロイメント・ウィザードの使用
Z and I Emulator for Web サーバーへのデプロイメント・ウィザード出力の配布
Z and I Emulator for Web 管理および新しいユーザー・クライアントの使用
管理クライアントおよび新規ユーザー・クライアントのロード
管理クライアント
ディレクトリー・ユーティリティー
新規のユーザー・クライアント
Z and I Emulator for Web エミュレーター・クライアントの使用
エミュレーター・クライアントのロード
適切なクライアントの選択
Web Start クライアント
Web Start クライアントのインストール
Web Start のための Web サーバーの構成
Web Start クライアントのアップグレード
初期インストール後の Web Start コンポーネントの追加
Web Start と Windows 制限ユーザー
Web Start でのブックマーク・セッション
Web Start の HTTPS での使用
Web Start クライアントの除去
カスタマー提供の Java アーカイブおよび Java クラスのデプロイ
AdditionalArchives HTML パラメーターの使用
パブリッシュ・ディレクトリーからのデプロイ
アーカイブ・ファイルについてのヒント
Database On-Demand クライアントの使用
ディスプレイ・エミュレーション・クライアントおよびマクロにおけるデータベース機能
Database On-Demand クライアントの開始
Database On-Demand の定義済みクライアント
ユーザー用の Database On-Demand の構成
JDBC ドライバーの入手とインストール
データベース・アクセス用のファイル形式
Database On-Demand での複数コード・ページの使用
サポートされる Database On-Demand コード・ページ
サーバー・マクロ・ライブラリーの作成およびデプロイ
サーバー・マクロ・ライブラリーの Web サーバーへのデプロイ
サーバー・マクロ・ライブラリーの共有ドライブへのデプロイ
セッション・プロパティーの動的変更
初期 HTML ファイルのセットアップ
コード・ベースの設定
ConfigBase パラメーターの追加
HTML パラメーターの指定変更
指定変更可能な特定のセッション・プロパティー
例 #1: クライアントの IP アドレスに基づいて LU 名を指定変更する
例 #2: HTML のフォームを使用してユーザーが接続先ホストを指定できるようにする
zSeries での Z and I Emulator for Web の構成
別々の読み取り/書き込みプライベートおよびパブリッシュ・ディレクトリーのセットアップ
Z and I Emulator for Web プライベート・ディレクトリー用の別個のファイル・システムのセットアップ
別のユーザー・パブリッシュ・ディレクトリーのセットアップ
デプロイメント・ウィザードを z/OS サーバーからインストール
IBM System i での Z and I Emulator for Web の構成
IBM System i 上での Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーの構成、開始および停止
構成
開始
停止
ZIE サーバー状況での作業
証明書管理
情報バンドラーの開始
ZIEWeb プリンター定義テーブルの作成
IBM System i でのデプロイメント・ウィザードの使用
セキュア接続のための IBM System i サーバーの構成
i/OS および OS/400 での TLS を使用する Z and I Emulator for Web のインストールと構成
セキュア接続のための Telnet サーバーの構成
Z and I Emulator for Web CustomizedCAs 鍵リングの構成
クライアント認証
セキュア接続用の Z and I Emulator for Web OS/400 プロキシーの構成
セキュア Web サービス
i/OS および OS/400 でのユニコード・サポート
一般情報
ホスト・プログラミング情報
WebSphere Portal での Z and I Emulator for Web のデプロイ
Eclipse プラグイン・サポート
Z and I Emulator for Web プラグインの作成
セッション・プロパティーの動的設定
別のユーザー・パブリッシュ・ディレクトリーを使用する
Z and I Emulator for Web プラグインで使用される ID の表示
Eclipse-Plugin 環境での Z and I Emulator for Web の使用に関する制限
LDAP を使用するための Z and I Emulator for Web の構成
LDAP サポートの設定
スキーマ拡張機能のインストール
LDAP をデータ・ストアとして使用するための Z and I Emulator for Web サーバーの構成
付録
付録 A. ローカル・インストール・クライアントの使用
ローカル・インストール・クライアントをサポートするオペレーティング・システム
ローカル・クライアントのインストール
ローカル・クライアントの開始
ローカル・クライアントの削除
付録 B. IKEYCMD コマンド行インターフェースの使用
IKEYCMD コマンド行インターフェースの環境のセットアップ
IKEYCMD コマンド行構文
Z and I Emulator for Web の IKEYCMD タスクのリスト
新規鍵データベースの作成
データベース・パスワードの設定
データベース・パスワードの変更
CA のリスト表示
新規鍵ペアと証明書要求の作成
サーバー証明書の保管
CA 署名証明書の受信
CA 証明書の保管
自己署名証明書の作成
サーバー証明書をクライアントに使用可能にする
CustomizedCAs.p12 への不明な CA のルートの追加
鍵のエクスポート
鍵のインポート
鍵データベースのデフォルト鍵の表示
暗号化されたデータベース・パスワードの stash ファイルへの保管
IKEYCMD コマンド行パラメーターの概要
IKEYCMD コマンド行オプションの概要
コマンド行呼び出し
ユーザー・プロパティー・ファイル
付録 C. P12 鍵リング・ユーティリティー
使用法
Options (オプション)
付録 D. ネイティブ・プラットフォーム・ランチャーのコマンド行オプション
付録 E. 特記事項
付録 F. 商標

本書について

Z and I Emulator for Web の計画、インストール、および構成」は、Z and I Emulator for Web プログラムの計画、インストール、および構成を支援するための資料です。本書は管理者を対象としています。本書は、以下の 3 つの部分に分かれています。

Z and I Emulator for Web の計画』では、Z and I Emulator for Web をインストールおよび配置する前に考慮すべき情報を提供します。例えば、どのようなサーバー・プラットフォームを使用するのか、どの配置モデルを使用するのか、セキュリティーをどのように扱うのか、などについて説明します。

Z and I Emulator for Web のインストール、アップグレード、およびアンインストール』では、各オペレーティング・システムに対応した段階的な手順を示します。

Z and I Emulator for Web の構成』では、セッション構成情報を定義および管理する方法、セッション構成情報を動的に変更する方法、新規クライアントをカスタマイズする方法、および Z and I Emulator for Web をユーザーに配置する方法を指定するための、さまざまな構成モデルについて説明します。

Z and I Emulator for Web のインストールと構成を行った後は、オンライン・ヘルプを使用して、セッションの定義方法やその他の管理用タスクの実行方法を学習してください。

Z and I Emulator for Web の計画、インストール、および構成」も https://zieweb.hcldoc.com/help/index.jsp にあります。

Z and I Emulator for Web のその他の資料について

多くの資料は Z and I Emulator for Web 製品や ToolKit にも組み込まれています。

本書の規則

Z and I Emulator for Web の計画、インストール、および構成」では、以下の表記規則が使用されています。

表 1. 本書で使用している規則
規則 意味
モノスペース コマンド・プロンプトで入力する必要のあるテキスト、およびコマンド、関数、ならびにリソース定義属性やそれらの値など、示されているとおりに使用しなければならない値を示します。モノスペースは、画面テキストおよびコード例を示すためにも使用されます。
Italics 指定する必要のある可変値を示します (例: file_name にファイルの名前を指定します)。イタリックは、強調表示および書名の表示にも使用されます。
戻る Return、Enter または左矢印が表示されているキーを指します。
> メニューの記述に使用している場合は、一連のメニュー選択を示します。例えば、「「ファイル」>「新規」をクリックします」とある場合は、「「ファイル」メニューから「新規」コマンドをクリックします」という意味になります。
ツリー表示の記述に使用している場合は、一連のフォルダーまたはオブジェクトの展開を示します。例えば、「Config Servlet > Sysplexes > Plex1 > J2EE Servers > BBOARS2 の順に展開する」とある場合は、次の意味になります。
  1. Config Servlet フォルダーを展開する
  2. Sysplexes フォルダーを展開する
  3. Plex1 フォルダーを展開する
  4. J2EE Servers フォルダーを展開する
  5. BBOARS2 フォルダーを展開する

グラフィック・イメージ
このグラフィックは、読者に対する注記を強調表示するために使用されます。
グラフィック・イメージ
この図は、読者に対するヒントを強調表示するのに使用します。

用語

この節では、本書で使用される用語について説明します。

アプレット
Java で記述されたプログラムであり、HTML ファイルにおいて参照されます。アプレットは、Web ブラウザーで 実行されている Java 仮想マシン (JVM) によって起動されます。
アプリケーション (application)
タスクまたは特定の機能を実行する 1 つのプログラムまたは一組のプログラム。
キャッシュ・クライアント
Z and I Emulator for Web キャッシュ・クライアントは、 コンポーネントがユーザーのワークステーションのハード・ディスクにキャッシュされた (高速アクセスできるように保管された) 任意の Z and I Emulator for Web クライアントです。
デフォルト・パブリッシュ・ディレクトリー
デフォルトのパブリッシュ・ディレクトリーは、Z and I Emulator for Web サーバーのインストール・ディレクトリーのサブディレクトリー ZIEWeb (Windows プラットフォームでは c:\Program Files\HCL\ZIEForWeb\ZIEWeb\、AIX、Linux、Solaris では /opt/HCL/ZIEForWeb/ZIEWeb、i(as/400) では /QHCL/Programs/HCL/ZIEForWeb/ZIEWeb、z/OS プラットフォームでは /usr/lpp/ZIEWeb/zieforweb/ZIEWeb) です。
ダウンロード・クライアント
ダウンロード・クライアントは、 ユーザーが HTML ファイルにアクセスするごとに必要なアプレット・ファイルをダウンロードします。ダウンロード・クライアントは一般的に、高速なネットワーク接続を利用し、 Web サーバーからのダウンロードにかかる時間が削減できるような LAN 接続環境で使用されます。
エミュレーター・クライアント
エミュレーター・クライアントは、端末エミュレーター・セッションを起動する Z and I Emulator for Web クライアントです。Z and I Emulator for Web には、以下のエミュレーター・クライアントが組み込まれています。すなわち、キャッシュ・クライアント、Web Start クライアント、およびダウンロード・クライアントです。
別のユーザー・パブリッシュ・ディレクトリー
カスタム HTML ファイルを配置するための別個の書き込み可能ロケーションを提供し、Z and I Emulator for Web が提供するファイルからそれらを隔離します。これによって Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーは読み取り専用に保たれ、今後の Z and I Emulator for Web アップグレードの適用が容易になります。
注:
ユーザーが変更した他のファイル (カスタム・アプレットや HACL プログラムなど) は、依然として Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーから実行する必要があります。
Web アプリケーション・サーバー
動的な Web アプリケーションのためのランタイム。Web アプリケーション・サーバーには、Java サーブレット、JavaServer Pages (JSP)、 および他のエンタープライズ Java アプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) のサポートが組み込まれています。Web アプリケーション・サーバーは、通信、リソース管理、セキュリティー、トランザクション管理、 および持続性の能力を Web アプリケーションに提供します。また、通常は、サーバーおよび配置されるアプリケーションを管理するための管理インターフェースを提供します。
Web サーバー
HTTP 文書のための要求に応える Web 上のサーバー。Web サーバーは、ブラウザーとの間のトランザクションの流れを制御します。カスタマー・トランザクションの機密性を保護して、 ユーザーの識別情報が安全にサーバーへ伝送されるようにします。
Web Start クライアント
Web Start クライアントにより、ブラウザーがなくてもユーザーは Z and I Emulator for Web セッションを実行できるようになります。ユーザーは、Z and I Emulator for Web セッションを Java Web Start Application Manager から開始します。

Java に関連する用語

以下の用語と本書におけるそれらの使用法に留意してください。

Java
ZIE サーバーでも ZIEWeb クライアントでも、Java Runtime Environment (JRE) を指します。
Java 対応ブラウザー
インストール済みの Java プラグインの Java JVM 上で Java アプレットを実行する Web ブラウザーで、例として、Java プラグインがインストール済みの Firefox や Internet Explorer があります。詳しくは、『ブラウザーと Java プラグイン』を参照してください。
Java エミュレーター・クライアント、Java キャッシュ・クライアント、 Java ダウンロード・クライアント
Z and I Emulator for Web クライアントの 1 つのバージョン。Java バージョンは、Java コンパイラーでコンパイルされた Z and I Emulator for Web クライアント・コンポーネントの完全セットで構成されています。

Z and I Emulator for Web の計画

HCL Z and I Emulator for Web の紹介

Z and I Emulator for Web の概要

HCL Z and I Emulator for Web は、イントラネット・ベースおよびエクストラネット・ベースの環境下のユーザーのために、コスト効果が高く、セキュアなブラウザー・ベースおよび非ブラウザー・ベースのホスト・アクセス手段を提供します。Z and I Emulator for Web は Web サーバーにインストールされるため、管理およびデプロイメントを簡単に行うことができ、Z and I Emulator for Web アプレットまたはアプリケーションはクライアント・ブラウザーまたはワークステーションにダウンロードされて、 ユーザーが重要なホスト・アプリケーションおよびデータに接続できるようになります。

Z and I Emulator for Web は、以下のものを含む一般的な端末タイプ、通信プロトコル、通信ゲートウェイ、 およびプリンターのエミュレーションをサポートします。

Java コンポーネント・ベースの Host Access Toolkit を使用して、 カスタマイズされた e-business アプリケーションを作成することができます。この Toolkit には、以下の豊富な Java ライブラリーとアプリケーション・プログラミング・インターフェースのセットが含まれます: ホスト・アクセス・クラス・ライブラリー (HACL)、Host Access Beans for Jav、および Java Enterprise Edition (J2EE) コネクター。Z and I Emulator for Web には、Database On-Demand も含まれています。 これは、IBM System i7 システムがホスティングする IBM DB2 データベースに構造化照会言語 (SQL) 照会を送るためのインターフェースを提供します。

Z and I Emulator for Web が機能する仕組み

次の図と解説は、Z and I Emulator for Web システムが機能する仕組みを示しています。Z and I Emulator for Web はクライアント/サーバー・システムです。Z and I Emulator for Web のクライアントは、Web サーバーからリモート・コンピューター上 にある Web ブラウザーにダウンロードされる Java アプレットです。

図 1. Z and I Emulator for Web が機能する仕組み
Z and I Emulator for Web が機能する仕組み

ステップ 1. ユーザーがブラウザーを開いてハイパーリンクをクリックします。

ステップ 2. HCL Z and I Emulator for Web アプレットがクライアント・ワークステーションにダウンロードされます。

ステップ 3. アプレットがダウンロードされると、HCL Z and I Emulator for Web は、ホスト・アプリケーションにアクセスするために、任意の Telnet サーバーに直接接続します。

セッション情報は HTML ファイルまたは Z and I Emulator for Web 構成サーバー内に構成されます。構成サーバーの詳細については、配置のための計画を参照してください。

Z and I Emulator for Web クライアント・アプレットは、ダウンロード・クライアント、Web Start クライアント、またはキャッシュ・クライアントとして実行することができます。ダウンロード・クライアントは、使用されるたびに Web サーバーからダウンロードされます。キャッシュ・クライアントと Web Start クライアントは、Web サーバーからダウンロードされ、 クライアント・コンピューターに保管されます。最初にダウンロードされた後、キャッシュ・クライアントはローカル・マシンからロードされます。キャッシュ・クライアントは、Z and I Emulator for Web サーバーにクライアントの新規バージョンがあるかどうかを調べ、自動的に更新済みバージョンをダウンロードします。

Z and I Emulator for Web には、以下の管理コンポーネントが含まれています。

さらに、ユーザーや管理者に Z and I Emulator for Web のクライアント機能を示すために、 多くの定義済みクライアント (例えば、エミュレーション、Database On-Demand、 キャッシュ・クライアントの除去、および問題判別ユーティリティー) が Z and I Emulator for Web と ともに提供されています。

Z and I Emulator for Web を使用する理由

コスト効率の高い接続方法

Web サーバー上に Z and I Emulator for Web をインストールすることにより、 ユーザー・デスクトップを個別に管理する必要がなくなるため、 保守のコストを削減し、投資効果を向上させることができます。

アプレットはサーバー上に常駐し、必要に応じて Web ブラウザーにダウンロードされるため、保守およびアップグレードのスケジュールを立てる必要はありません。サーバー上でソフトウェアをアップグレードしておくと、 ユーザーは次回にクライアント・アプレットにアクセスするときに、 そのアップグレードを受け取ることができます。

構成データの集中管理

管理者は、接続オプション、セキュリティー・フィーチャー、マクロ定義、キーボード仕様、 およびカラー・マッピングなど、ユーザーが使用できるすべてのセッション構成情報を、 中央で定義および制御することができます。さらに、管理者は、 どのフィールドをユーザーが変更できるようにし、 どのフィールドを変更できないようにするかを完全に制御でき、 また、ユーザーが行った更新内容をどこに保管するかを選択できます。

Windows プラットフォームでは、デフォルト Z and I Emulator for Web グラフィカル・ユーザー・インターフェースは、Java 1.6 以降で提供される Nimbus Look and Feel に基づいています。

Telnet サーバーへの直接接続

Z and I Emulator for Web のクライアント・アプレットには、エミュレーション機能が含まれます。クライアント上に常駐するエミュレーターを使用すると、IBM Communications Server や サード・パーティーの SNA サーバーなどの中間層サーバーを不要にすることができます。この中間部分によって生じるパフォーマンスやセキュリティーの問題もすべて取り除かれます。アプレットがクライアントで使用可能な状態になると、 必要なデータに最も効率よくアクセスできる標準 Telnet サーバーに、容易に直接接続できるようになります。Telnet 接続を使用すると、多くのホスト・セッションに並行してアクセスすることができます。中間層サーバーを不要にすることにより、Z and I Emulator for Web は容量に対して加えられる制約を最小化します。機能の仕組みについては、図 1 を参照してください。

ブラウザー・ベースのユーザー・インターフェース

Z and I Emulator for Web のブラウザー・ベースのアクセスにより、 重要なホスト・アプリケーションおよびデータの集中管理とデプロイを簡単に行うことができます。Z and I Emulator for Web は、Java テクノロジーを活用することによって、 ご使用のブラウザーから、必要なときに、どこからでもホスト・システムにアクセスできます。ハイパーリンクをクリックするだけで、Z and I Emulator for Web の Java アプレットを起動することができます。このような Web とホスト間の接続ソリューションでは、Java ベースのエミュレーションにより、Web ブラウザー経由で ホスト・アプリケーションおよびシステム・データへのセキュア・アクセスを可能にしています。 このため、プログラミングを行わずに、既存のホスト・アプリケーションを Web で使用することができます。Z and I Emulator for Web は Java をベースとしていることから、 そのインターフェースのルック・アンド・フィールは、各種の操作環境間で共通になります。

Windows プラットフォームでは、デフォルト Z and I Emulator for Web クライアント・グラフィカル・ユーザー・インターフェースは、Java 1.6 以降で提供される Nimbus Look and Feel に基づいています。

注:
Z and I Emulator for Web ポートレットは、そのポータル・サーバーの外観を継承します。

多様なプラットフォームおよびネットワーク環境のサポート

Z and I Emulator for Web のサーバーおよびクライアントは広範な種類のプラットフォームで使用でき、 どのような TCP/IP ネットワーク経由でも使用できます。これにより、システムの設定をきわめて柔軟に行えるようになり、 新たにハードウェアを購入しなくても、現在使用中のコンピューター環境に Z and I Emulator for Web をデプロイできるようになります。

Java のサポート

Z and I Emulator for Web は、Java 標準をサポートするブラウザーと互換性があります。さらに、Z and I Emulator for Web のいくつかの新規フィーチャーは、Java で提供される機能のみを利用するようになっています。

インターネット・プロトコルバージョン 6 のサポート

インターネット・プロトコル・バージョン 6 をサポートするためには、Java 1.4 以降が必要です。ただし、Z and I Emulator for Web バージョン 1.0 では Java 1.6 以降がサポートされています。

インターネット・プロトコル (IP) は、インターネット環境を通して送信元から送信先にデータを 送付するために使用されるプロトコルです。IP は、上位のプロトコル層と物理ネットワークの中間に位置します。

インターネット・プロトコル・バージョン 6 は、インターネット・プロトコル・バージョン 4 を置き換えるものです。インターネット・プロトコル・バージョン 6 では、使用可能な IP アドレスの数が増え、ルーティングおよびネットワーク構成に関して改善されています。インターネット・プロトコル・バージョン 6 とインターネット・プロトコル・バージョン 4 は、 どちらも、Internet Engineering Task Force (IETF) によって設計されました。

現在、ほとんどのインターネットではインターネット・プロトコル・バージョン 4 が使用されています。今後何年かの間には、インターネット・プロトコル・バージョン 4 はインターネット・プロトコル・バージョン 6 に置き換えられるものと予想されます。

グラフィック・イメージ

Z and I Emulator for Web サーバーは、リダイレクターに対してインターネット・プロトコル・バージョン 6 もサポートしています。詳しくは、IPv6 に対するリダイレクターのサポートを参照してください。

多くの各国語のサポート

Z and I Emulator for Web は、2 バイト文字セット (DBCS) 言語を含む複数の言語で使用することができます。欧州通貨記号のサポートや、アラビア語、ヘブライ語、およびタイ語などの多くの言語の キーボードおよびコード・ページのサポートも提供されます。同一のメディア上ですべての言語バージョンを使用でき、 複数の言語バージョンに同時にアクセスすることができます。

セキュア接続

Z and I Emulator for Web は Transport Layer Security (TLS) を使用して、セキュア・ホスト・データ・アクセスをイントラネット、エクストラネット、およびインターネットにわたって拡張します。モバイル・ワーカーは、セキュア Web サイトにアクセスして認証を受け、 セキュアなエンタープライズ・ホストとの通信を確立します。クライアント/サーバー証明書サポートにより、Z and I Emulator for Web は認証のためにデジタル証明書を Telnet サーバー (IBM Communications Server for z/OS など) に提示できます。

また、Z and I Emulator for Web は、ファイアウォールを含む環境で使用するように構成することもできます。ファイアウォール・ポートは、ユーザーの Z and I Emulator for Web セッション定義で定義された機能に合わせてオープンする必要があります。詳しくは、ファイアウォールでの Z and I Emulator for Web の使用を参照してください。

カスタム HTML ファイル

Z and I Emulator for Web には、カスタム HTML ファイルの作成に使用できるデプロイメント・ウィザードが組み込まれています。これらのファイルを使用して、特定グループのユーザーのニーズを満たすために必要なクライアントおよび機能の内容を調整することができます。デプロイメント・ウィザードについての詳細は、『Z and I Emulator for Web エミュレーター・クライアントの構成』を参照してください。

新規 e-business アプリケーションを作成するためのツールキット

Java コンポーネント・ベースの Host Access Toolkit を使用して、カスタマイズされた e-business アプリケーションを作成することができます。この Toolkit には、ホスト・アクセス・クラス・ライブラリー (HACL)、Host Access Beans for Java、および Java Enterprise Edition (J2EE) コネクターなどの、豊富な Java ライブラリーとアプリケーション・プログラミング・インターフェースのセットが含まれます。

HACL は、元来は人間との対話用に設計されたアプリケーションを実行する バックエンド・ホスト・マシンと対話するための、非ビジュアル API を備えています。ホスト・アプリケーションには、人間が読むことのできる文字表示、 フォーマット済みフィールド、カラー・コーディング、およびキーボード応答が必要です。HACL は、従来のホスト画面表示 (緑色の画面) との対話を模倣するために必要な、 特別な機能のクラスを備えています。HACL には GUI (可視コンポーネント) クラスが含まれていません。例えば、メインフレーム上で 2 次側アプリケーションとして実行される Java プログラムがあるとします。2 次側アプリケーション・プログラムはまず、CICS データ・アプリケーションを 実行する別のメインフレームと対話し、次いで、動的に生成される HTML ページを 介してクライアント・ブラウザーと対話します。2 次側アプリケーションはクライアント入力を解釈してシミュレートされた 端末アクションに入れ、それは HACL API を使って CICS マシンに送られます。CICS マシンからの応答画面は HACL API を使ってキャプチャーされ、 動的 HTML ページに変換され、それからクライアントに送り返されます。

Z and I Emulator for Web の J2EE コネクターは、3270、5250、CICS、および VT ホストと通信するリソース・アダプターのセットを備えています。これらのリソース・アダプターは、IBM Application Server などの、適切なアプリケーション・サーバーにデプロイされます。ユーザーは、WebSphere Studio Application Developer Integration Edition を介して Z and I Emulator for Web の J2EE コネクターで提供される API を使用して、Web アプリケーションを作成することができます。

Z and I Emulator for Web セッション・マネージャー API

Host Access Toolkit に付属のアプリケーション・プログラミング・インターフェース (API) に加えて、Z and I Emulator for Web は専門化された公用 API を提供しています。これは、JavaScript を使用して Web ページ内にホスト・セッションを組み込むためのサポートを提供します。これらの JavaScript ベースの API は、アプリケーション開発者がホスト・セッションを管理したり、 ホスト・セッションとのテキスト・ベースの対話を管理したりするのを助けるもので、Z and I Emulator for Web Session Manager を通して使用可能です。詳しくは、「Session Manager API 解説書」を参照してください。

WebSphere Portal のサポート

Z and I Emulator for Web は、WebSphere Portal のコンポーネントである Portal Server で、 ポートレットとして実行することができます。Portal Server の洗練されたデスクトップ管理およびセキュリティーの機能を使用することで、 管理者はユーザーのアクセス権限をより柔軟に制御することができ、 ユーザーはポータル・デスクトップの外観および配置を制御することができます。

管理者は、デプロイメント・ウィザードを使用して、 カスタマイズされた Z and I Emulator for Web ポートレットを簡単かつ迅速に作成して、Portal Server に直接ロードすることができます。

注:
Portal Server は別個の製品であり、個別にインストールする必要があります。

IBM System i サーバー上の DB2 データベースへの接続

Z and I Emulator for Web に組み込まれた Database On-Demand により、Java データベース・コネクティビティー (JDBC) ドライバーを使用して、IBM System i5 サーバーに保管されている DB2 情報にアクセスできます。Database On-Demand は、JDBC ドライバーを 介して IBM System i5 データベースへの構造化照会言語 (SQL) 要求を行うための Java アプレットです。Database On-Demand は、Z and I Emulator for Web アプレットとは別のアプレットであり、独立した HTML ファイルによって開始されます。また、端末エミュレーションと SQL 照会のサポートの両方が必要な場合は、エミュレーター・セッションの中から データ転送サポートを使用して SQL 要求を実行できます。

デプロイメントの計画

Z and I Emulator for Web は Web ブラウザーからホスト・アプリケーションへのアクセスを提供します。ブラウザーは Web サーバーから Z and I Emulator for Web Java アプレットをダウンロードしたうえで、ホスト・アプリケーションにアクセスするために任意の Telnet サーバーに接続します。Z and I Emulator for Web アプレットには、接続先ホストなどのホストのセッション・プロパティーを判別するための構成情報が必要です。ホスト構成情報は、HTML ファイルから、あるいは Z and I Emulator for Web 構成サーバーを使用して Z and I Emulator for Web アプレットに提供できます。構成サーバーはその一部で、ユーザー ID およびグループ ID ごとにセッション構成情報とユーザー設定を中央に保管します。これによりユーザーは、構成サーバーに接続してセッション情報とユーザー設定を取得します。構成サーバーは、 管理クライアントを介して管理されます。Z and I Emulator for Web 構成サーバーの構成については、オンライン・ヘルプを参照してください。

Web ブラウザーで Java プラグインのサポートが廃止され始めると、Z and I Emulator for Web クライアントは、「Z and I Emulator for Web browser support」の説明にあるように、いくつかの制限付きで動作し続けることになります。

デプロイメント・ウィザードを使用してカスタム・クライアント HTML ファイルを作成することができます。これらの HTML ファイルを作成するときには、3 種類の構成モデルから 1 つを選択して、セッション構成情報とユーザー設定を定義および管理する方法を指定できます。HTML ベース・モデル、構成サーバー・ベース・モデル、および複合モデル。

これらのモデルについて、以下で説明します。各モデルについての詳細、およびそれぞれを使用する場合の利点と制約 については、オンライン・ヘルプを参照してください。

HTML ベース・モデルの理解

HTML ベース・モデルを選択した場合、 その HTML ファイル自体にすべてのホスト・セッション構成情報が含まれるため、 ホスト・セッションを定義するためには、ほかに必要な情報はありません。したがって、セッションを指定するために構成サーバーを使用する必要はありません。 つまり、ファイアウォールにあるポートを開く必要はありません。ホスト・セッション構成情報についての変更をユーザーが保管できるようにした場合は、 ユーザーの変更はブラウザーを実行しているローカル・ファイル・システムに保管されます。

HTML ベース・モデルを使用して ZIE サーバーを始動する必要はないため、ポート 8999 は使用しないことをお勧めします。これにより、サーバー・リソースが節約されます。

HTML ファイルで構成情報を定義する際のこのオプションは、 デプロイメント・ウィザードを使用して作成されたクライアントだけで使用可能です。

図 2. HTML ベース・モデル
HTML ベース・モデル

構成サーバー・ベース・モデルの理解

構成サーバー・ベース・モデルでは、ホスト・セッション情報は管理クライアントを 使用して構成サーバーで維持され、情報はユーザーおよびグループ構造を使用して定義されます。デフォルトでは、構成サーバーはデータを Z and I Emulator for Web サーバー・マシンに直接保管しますが、代わりに LDAP を使用するように構成することもできます。ユーザーはその構成を、デプロイメント・ウィザードに作成されたカスタム HTML ファイル、または Z and I Emulator for Web の一部として提供されているいくつかの HTML ファイルの 1 つを使用して利用できます。ユーザー ID は構成サーバーで定義され、ユーザーはほとんどの場合、セッションを表示する前に Z and I Emulator for Web サーバーにログオンする必要があります。管理者がユーザーに変更の保管を許可している場合は、 ユーザーの設定はユーザー ID ごとに構成サーバーに保管されます。カスタマイズの内容は構成サーバーに保管されるため、 複数のマシンからセッションにアクセスする必要がある場合には、 このモデルが最適と思われます。

デフォルトでは、Web ブラウザーは構成サーバーと直接に通信します。ファイアウォールを介して通信する場合には、 ファイアウォールにある構成サーバーのポートを開く必要があります。代わりに、構成サーブレットを使用することで、ファイアウォール上に構成サーバーのポートを開かなくても 済むようにすることができます。Web ブラウザーは、HTTP 接続または HTTPS 接続を通して構成サーブレットに接続し、 構成サーブレットは構成サーバーと対話します。構成サーブレットの使用についての詳細は、 『構成サーブレットの構成 (Configuring the configuration servlet)』を参照してください。

図 3. 構成サーバー・ベース・モデルおよび結合モデル
構成サーバー・ベース・モデルおよび結合モデル
図 4. 構成サーブレットを使用した構成サーバー・ベース・モデルおよび結合モデル
構成サーブレットを使用した 構成サーバー・ベース・モデルおよび結合モデル

結合モデルの理解

Z and I Emulator for Web は結合モデルをサポートします。このモデルでは、ホスト・セッション情報は (構成サーバー・ベース・モデルと同様に) 構成サーバーで定義され、ユーザーの更新内容は (HTML ベース・モデルと同様に) ユーザーのマシンに保管されます。また、HTML ベース・モデルの場合と同様に、結合モデルのユーザーは、セッションを表示するために Z and I Emulator for Web サーバーにログオンする必要がありません。

クライアント配置の考慮事項

また、クライアント配置に関する考慮事項として、キャッシュ・クライアント、ダウンロード・クライアント、または Web Start クライアントのいずれを使用するのか (『Z and I Emulator for Web エミュレーター・クライアントの使用』を参照)、また、どのバージョンの Java を使用するのか (『クライアントでの Java の計画』を参照) を決める必要があります。

クライアントでの Java の計画

この章では、Java 対応のブラウザーで Z and I Emulator for Web クライアントを実行することに関連した詳細情報が提供されます。

Java 用のキャッシュ・クライアントの改善

Java キャッシュ・クライアントを使用すると、以下を行うことができます。

注:
以下の制約事項が適用されます。

いくつかの Java キャッシュ・クライアント・タイプは、バックグラウンドでアップグレードすることができません。詳しくは、『サポートの制限』を参照してください。

Z and I Emulator for Web Java キャッシュ・クライアントのほとんどすべてがこれらの改善点をサポートします。Java Web Start クライアントもこれらの改善点をサポートします。

サポートの制限

以下のタイプの Java キャッシュ・クライアントは Java キャッシュ・クライアントの改善点をサポートしません。

Java を使用したクライアントのダウンロード

以下のセクションでは、Java を使用してクライアントをダウンロードする際の制限について説明します。

プリロード・リストにないコンポーネントをダウンロードできない

Java ダウンロード・クライアントを使用する際、ユーザーは、オリジナルのプリロード・リストにない Z and I Emulator for Web クライアント・コンポーネントをダウンロードできません。したがって、ユーザーが必要とする可能性のあるすべてのコンポーネントをプリロード・リストで指定する必要があります。

この制限は、プリロード・リストにないコンポーネントをダウンロードするダウンロード・クライアントが使用するメソッドと、Java プラグインによって課せられるセキュリティー制限との間の競合が原因です。

HTML ファイルにいくつかのコンポーネントが含まれていない

Java を使用すると、デフォルトのダウンロード・クライアント HTML ファイル (default_xx.html、xx はご使用の言語の 2 文字の接尾部) には、以下のクライアント・コンポーネントが含まれません。

ダウンロード時間を短縮するために、これらのあまり頻繁に使用されないコンポーネントは Java デフォルトのダウンロード HTML ファイルのプリロード・リストから除去されました。ただし、Java ダウンロード・クライアントを使用する場合、プリロード・リストにないコンポーネントは後になってもダウンロードできません。

これらのコンポーネントの一部またはすべてをプリロード・リストに入れたい場合、 以下のアクションのいずれかを実行します。

Java のある Mac OS X

Z and I Emulator for Web Mac OS X エミュレーターおよびデータベース・クライアントは、Safari、Firefox、および Mac バージョンの Internet Explorer をサポートします。Z and I Emulator for Web は、Mac OS X 上の管理クライアントをサポートしません。Z and I Emulator for Web バージョン 1.0 は、Java 1.6 以上をサポートします。

重複キー・サポート機能を利用するには、Java プラグイン 1.4.2 以上が Macintosh クライアントに存在している必要があります。ただし、Z and I Emulator for Web バージョン 1.0 では Java 1.6 以降がサポートされています。

Mac OS X の制限

Mac OS X は、『Java 用のキャッシュ・クライアントの改善』で説明されている Java キャッシュ・クライアントの改善点をサポートしません。

Java クライアントを使用すると起動時間が少し遅くなる

Java 対応のブラウザーを使用すると、Z and I Emulator for Web クライアントは少し遅く (ワークステーション・タイプに応じて、5 から 15 秒) 始動します。この遅延は、システムが Java プラグインをロードするために生じます。

また、Java 対応ブラウザーを使用すると、Z and I Emulator for Web クライアント・デスクトップ上のホスト・セッションは、開始に少し余分に時間がかかります。

Java プラグイン固有の制限

Oracle Java プラグインを使用している場合に、ヒンディ語文字が正しく表示されないときは、Oracle JRE レベルが最新になっていることを確認してください。

カスタマー提供のアプレットおよび Java に関する制限

ユーザーがカスタマー提供のアプレット (社内またはサード・パーティーで作成されたアプレット) を Java Z and I Emulator for Web クライアントから起動されたセッション (3270 ディスプレイなど) で実行し、このアプレットが何らかの Java 許可を必要とする場合は、Java のセキュリティー要件を満たすために、以下のいずれかのアクションを行ってください。

Java のセキュリティー要件を満たしていない場合、アプレットは暗黙的に失敗します。

制限付きユーザーおよび Java に関する制限

アクセス制限されたユーザーには、Java プラグインをインストールする権限がありません。管理権限を持つユーザーが Java プラグインをインストールする必要があります。

ブラウザーと Java プラグイン

このセクションでは、Java 対応ブラウザーおよび Java プラグインの使用に関する問題について説明します。

Java 対応ブラウザー

Java 対応ブラウザーには JVM が組み込まれていません。これは HTML ファイルを表示できますが、別個の Java プラグインをインストールして、Z and I Emulator for Web クライアントといった Java アプレットを起動する必要があります。Java 対応のブラウザーの例は、Java プラグインがインストール済みの Firefox および Microsoft Internet Explorer です。

Z and I Emulator for Web クライアントによってサポートされるブラウザーおよびプラグイン

Windows が稼働するクライアント・ワークステーションを使用しているユーザーは、会社が ZIEWeb にアクセスする資格を所有している限りは Fix Central の Z and I Emulator for Web 製品の下から IBM Java プラグインをダウンロードできます。

Oracle や IBM などの Java プラグイン・ベンダーが自分たちの Java プラグインの新規バージョンを公開するときや、HCL がその新規バージョンをサポートするように Z and I Emulator for Web を拡張するときは、HCL は新規バージョンの JRE をサポートするために「Software Product Compatibility Reports」を更新します。

Java プラグインを使用した Microsoft Internet Explorer

Windows クライアント・ワークステーション上で Java プラグインが正しくインストールおよび構成されている場合、Microsoft Internet Explorer は、Z and I Emulator for Web が選択するクライアントの起動方法に応じて、Java 対応ブラウザーとして機能します。

Java プラグインを使用した Firefox

Firefox 上で Java アプレットを実行するには、Java プラグインをインストールする必要があります。

したがって、Z and I Emulator for Web は、Java プラグインが Firefox 用のデフォルトの Java ランタイムであるように構成されることを想定しています。

注:
Windows 上でキャッシュ・クライアントを共有する制限付きユーザーや、Linux または Aix ワークステーション上の制限付きユーザーなど、制限付きユーザーは Java プラグインをインストールできません。

セキュリティーの計画

Z and I Emulator for Web を完全に企業ネットワーク内でのみインプリメントする場合でも、またはこれを使用してインターネット経由でホスト・システムへのアクセスを提供する場合でも、セキュリティーは重要です。この章では、Z and I Emulator for Web のセキュリティーの概要について述べます。

トランスポート層セキュリティー (TLS) (Transport Layer Security (TLS))

TLS セキュリティーの仕組み

TLS は SSL プロトコルをベースとしています。TLS は、クライアント/サーバー認証および暗号化の確立に初期ハンドシェーク・プロトコルを使用します。TLS について詳しくは、TLS Protocol バージョン 1.0 の説明を参照してください。

TLS プロトコルは、公開鍵および対称鍵の暗号テクノロジーを使用します。公開鍵暗号化では、以下の 1 対の鍵を使用します: 公開鍵と秘密鍵。一方の鍵で暗号化された情報は、他方の鍵でのみ暗号化解除することができます。例えば、公開鍵で暗号化された情報は、 秘密鍵でのみ暗号化解除することができます。各サーバーの公開鍵は公表されていますが、秘密鍵は秘密にされています。セキュア・メッセージをサーバーに送信するために、 クライアントはメッセージをサーバーの公開鍵を使って暗号化します。サーバーは、サーバーの秘密鍵を使用して、受信したメッセージを復号します。

対称鍵暗号化では、同じ鍵を使用してメッセージを暗号化および暗号化解除します。クライアントは、すべてのセッション・データを暗号化するのに使用する対称鍵をランダムに生成します。これらの鍵はサーバーの公開鍵によって暗号化され、サーバーまで送信されます。

TLS は、以下の 3 つの基本セキュリティー・サービスを提供します。

メッセージ・プライバシー
公開鍵と対称鍵の暗号化を組み合わせることにより実現します。クライアントとサーバーとの間のすべてのトラフィックは、 セッション・セットアップ時に折衝された鍵および暗号化アルゴリズムを使って暗号化されます。
メッセージ保全性
セッション・トラフィックがその最終宛先までの経路上で変更されないようにします。TLS は、公開/秘密鍵の組み合わせとハッシュ関数を使用してメッセージ保全性を確保します。
相互認証
公開鍵証明書を介して ID を交換します。クライアントとサーバーの身元は、公開鍵証明書でエンコードされています。 公開鍵証明書には、以下のコンポーネントが含まれます。
表 2. ヒント
グラフィック・イメージ
セキュア HTTP (HTTPS) を使用すると、クライアントのセキュリティー情報はサーバーからダウンロードされるため、確実に漏えいしないようにすることができます。

証明書

セキュリティーは、電子的な ID カードの役割を果たすディジタル証明書によって制御されます。プログラムまたはユーザーに対して、求められている接続を許可しても安全であるということ、 暗号化が関係している場合は必要な暗号化鍵および暗号化解除鍵を付与しても安全であることを保証することが証明書の目的です。これらは通常、認証局 (CA) によって発行されます。 認証局とは、インターネットの証明書の発行業務を行う、業界全体により承認されている組織です。CA 証明書 (ルート証明書とも言われる) には、CA の署名と有効期間が必ず含まれています。

暗号化と認証は、公開鍵と秘密鍵を 1 つずつ組み合わせることによって実行されます。公開鍵はサイトまたはサーバー証明書として知られている証明書に組み込まれています。この証明書には、証明書を発行している認証局 (CA) の名前、 サーバーまたはクライアントの公開鍵の名前、CA の署名、 および証明書の日付とシリアル番号などの、いくつかの情報項目があります。秘密鍵は、自己署名証明書の作成時や、CA 証明書要求が行われたときに作成され、 クライアントからのメッセージを暗号化解除するために使用されます。

TLS セッションは、次の順序で確立されます。

  1. クライアントとサーバーはハロー・メッセージを交換して、 セッションで使用する (メッセージ保全性のための) 暗号化アルゴリズムとハッシュ関数との ネゴシエーションを行います。
  2. クライアントは身元を証明する X.509 証明書をサーバーに要求します。オプションで、サーバーがクライアントに証明書を要求することもできます。証明書は、その書式と有効期間が正しいかどうか、 および承認された認証局の署名が入っているかどうか (あるいは自己署名であるか) について調べられます。
  3. クライアントは、暗号化に使用する鍵のセットをランダムに生成します。これらの鍵はサーバーの公開鍵によって暗号化され、 保護されてサーバーまで送信されます。

Z and I Emulator for Web の TLS

Z and I Emulator for Web のセキュリティーの構成は、以下の 3 種類のセキュリティーによって行うことができます: セッション・セキュリティー、Web サーバー・セキュリティー、および構成セキュリティー。

セッション・セキュリティー

Z and I Emulator for Web バージョン 1.0 では、エミュレーターおよび FTP セッションのためのセキュリティーを提供するために TLS プロトコルが使用されます。

TLS プロトコルは、TCP/IP ネットワークにおける通信プライバシーを提供します。TLS は、盗聴、メッセージの改ざん、またはメッセージの偽造を防ぐように設計されています。TLS には、新規暗号アルゴリズムを簡単に取り込めるようなフレームワークも備わっています。Z and I Emulator for Web では、TLS Protocol バージョン 1.0 に従って、エミュレーションおよび FTP セッションの暗号化とサーバー/クライアント認証がサポートされます。

以下のものがサポートされています。

Z and I Emulator for Web では、CA 証明書を使用することができますが、オンライン・ヘルプの『自己署名証明書の使用』トピックに記載されているように、独自の自己署名証明書を作成することもできます。

以下のことを行うために、グラフィカルな証明書管理ユーティリティー (Windows および AIX プラットフォームで使用可能) が提供されています。

IKEYCMD は、証明書管理ユーティリティーに加えて提供されている、 鍵、証明書、および認証要求の管理に使用できるツールです。IKEYCMD は、機能的には証明書管理ユーティリティーに類似したものですが、 グラフィカル・インターフェースを使用しないでコマンド行から実行するようになっています。詳しくは、付録 B. IKEYCMD コマンド行インターフェースの使用を参照してください。

TLS サービスをサポートするために、Z and I Emulator for Web は以下の 6 つのデータベースを使用します。

ServerKeyStore.jks
Java Secure Socket Extenstion (JSSE) を使用するようにリダイレクターを構成できます。JSSE による構成を行うと、リダイレクターは秘密鍵と証明書を ServerKeyStore.jks から読み取ります。詳しくは、『リダイレクター』を参照してください。
CustomizedCAs.p12
CustomizedCAs.p12 は、WellKnownTrusted リストに存在しない、 未知の CA のルート証明書と自己署名証明書を含む、PKCS#12 フォーマット・ファイルです。CustomizedCAs.p12 ファイルは SSLite とともに使用されます。 CustomizedCAs.jks は JSSE サポートとともに使用されます。自己署名証明書または未知の認証局 (CA) によって作成された証明書を使用する場合には、CustomizedCAs.p12 ファイルを作成または更新しなければなりません。Z and I Emulator for Web は、デフォルトでは CustomizedCAs.p12 ファイルのインストールを行いません。CustomizedCAs.p12 は、クライアントから証明書にアクセスできるようにする機能です。 この機能は、クライアントとホストの間で行われる TLS ハンドシェーク・プロセスで使用されます。

Z and I Emulator for Web 証明書管理ユーティリティー (IKEYMAN) を使用して、初めて CustomizedCAs.p12 ファイルを作成する場合は、古い CustomizedCAs.class ファイルをパブリッシュ・ディレクトリーに保持し、以前のクライアントが新しいサーバーでも動作できるようにする必要もあります。また、後で CustomizedCAs.p12 ファイルを更新する際には、変更が CustomizedCAs.class ファイルに 反映されるようにする必要があります。Windows オペレーティング・システムでは、これらのファイルがデフォルトのパブリッシュ・ディレクトリー c:\Program Files\HCL\Z and I Emulator for Web\ZIEWeb にある場合、IKEYMAN を開いて CustomizedCAs.p12 ファイルを更新した後、IKEYMAN を閉じるたびに、CustomizedCAs.class ファイルは CustomizedCAs.p12 ファイルと共に自動的に更新されます。ファイルがデフォルトのパブリッシュ・ディレクトリーにない場合には、 次のコマンドを使用して、パブリッシュ・ディレクトリーから逆マイグレーション・ツールを実行する必要があります。コマンドは表示上は 3 行になっていますが、1 行で入力してください。

..\zieweb_jre\jre\bin\java -cp ..\lib\sm.zip; com.ibm.eNetwork.HOD.convert.CVT2SSLIGHT CustomizedCAs.p12 zieweb CustomizedCAs.class

AIX では、CustomizedCAs.p12 ファイルに対する変更を CustomizedCAs.class ファイルに反映するには、次のコマンドを使用して、この逆マイグレーション・ツールをパブリッシュ・ディレクトリーから手動で実行する必要があります。コマンドは表示上は 3 行になっていますが、1 行で入力してください。

../zieweb_jre/jre/bin/java -cp ../lib/sm.zip com.ibm.eNetwork.HOD.convert.CVT2SSLIGHT CustomizedCAs.p12 zieweb CustomizedCAs.class
CustomizedCAs.class

CustomizedCAs.class は、WellKnownTrusted リストに存在しない、 未知の CA の証明書と自己署名証明書を含む、Java クラス・ファイルです。自己署名証明書または未知の認証局 (CA) によって作成された証明書を使用する場合には、CustomizedCAs.class ファイルを更新しなければなりません。しかし、Windows または AIX プラットフォームでは、 証明書管理ユーティリティーを使用して CustomizedCAs.class ファイルを作成または更新することはもはやできません。Z and I Emulator for Web バージョン 1.0 以降では、CustomizedCAs.p12 という名前の新しいバージョンのファイルのみを作成できます。

WellKnownTrustedCAs.class、WellKnownTrustedCAs.p12、および WellKnownTrustedCAs.jks
WellKnownTrustedCAs.class、WellKnownTrustedCAs.p12、 および WellKnownTrustedCAs.jks は、Z and I Emulator for Web によって提供されるファイルであり、Z and I Emulator for Web が信頼するすべての CA の共通証明書が含まれています。これらのファイルは変更しないでください。

WellKnownTrustedCAs.class/WellKnownTrustedCAs.p12、WellKnownTrustedCAs.jks および CustomizedCAs.jks、さらに CustomizedCAs.p12 または CustomizedCAs.class のいずれかもしくは両方が、Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーに存在していなければなりません。Z and I Emulator for Web クライアントは、TLS ハンドシェーク時に、サーバーの証明書の信頼性を確認するために、こうしたファイルを使用します。

CustomizedCAs.jks
CustomizedCAs.jks ファイルと CustomizedCAs.p12 ファイルは別々のファイルですが、どちらのファイルも機能は同じです。CustomizedCAs.jks ファイルは、既存の CustomizedCAs.p12 を JKS フォーマットに変換したり、このフォーマットで新しいファイルを作成したりすることで作成できます。Z and I Emulator for Web または keytool.exe コマンド行ツールによってインストールされた証明書管理ユーティリティーを使用できます。 このユーティリティーは、この用途のために JRE で使用できる Java 鍵および証明書管理ツールです。

Z and I Emulator for Web クライアントのための基本 TLS の有効化

Z and I Emulator for Web クライアントのための TLS プロトコルを選択すると、基本的な TLS セッションが確立されます。TLS ネゴシエーション処理中に、サーバーはその証明書をクライアントに提示します。基本 TLS を使用可能にする場合、証明書は、クライアントが信頼している認証局によって署名されていなければなりません。クライアントは、最初に WellKnownTrustedCAs.class/WellKnownTrustedCAs.p12 を検査し、 その後で CustomizedCAs.p12 または CustomizedCAs.class を検査します。TLS の有効化に JSSE を使用するように Z and I Emulator for Web が構成されている場合は、WellKnownTrustedCAs.jks ファイルおよび CusomizedCAs.jks ファイルが使用されます。これらのファイルから署名者が見つからなかった場合には、クライアントはセッションを拒否します。クライアントがこれらのファイルから署名者を検出した場合、そのセッションは確立されます。これが基本サーバー認証です。Z and I Emulator for Web のクライアント構成を使用すると、 より拡張された形式のサーバー認証を構成することができます。詳しくは、以下のセクションを参照してください。

サーバー認証
クライアントとサーバー間のデータ交換を暗号化しても、 クライアントが適切なサーバーと通信を行うことが保証されるわけではありません。このような危険を避けるために、サーバー認証を使用可能にし、 サーバーの証明書が信頼できることを確認してから、 クライアントが証明書にあるインターネット名とサーバーのインターネット名が一致することを確認できるようにします。両者が一致する場合、TLS のネゴシエーションが続行されます。一致しなければ、接続は即時に終了します。詳細については、オンライン・ヘルプの 『サーバー認証 (Server Authentication)』を参照してください。
クライアント認証
クライアント認証は、サーバー認証と似ていますが、サーバー認証と異なる点は、 クライアントが本人であることを確認するため、Telnet サーバーがクライアントからの証明書を要求するという点です。Z and I Emulator for Web リダイレクターほか、すべてのサーバーがクライアント認証をサポートするわけではありません。クライアント認証を構成するには、次の事柄を実行しなければなりません。 詳細については、オンライン・ヘルプの 『クライアント認証を使用するためのクライアント構成 (configuring clients to use client authentication)』を参照してください。
高速ログオン
Express Logon の 2 つのタイプがあります。
TLS ベースの Telnet セキュリティー
Telnet 折衝セキュリティーでは、確立した Telnet 接続において、 クライアントと Telnet サーバー間でのセキュリティー・ネゴシエーションを行うことができます。Z and I Emulator for Web 3270 ディスプレイおよびプリンター・セッション用に Telnet ネゴシエーション・セキュリティーを構成できます。

Z and I Emulator for Web クライアントで Telnet 折衝セキュリティーを使用するには、Telnet サーバーが TLS ベースの Telnet セキュリティー (IETF インターネット・ドラフト 『TLS-based Telnet Security』 に説明があります) をサポートしていなければなりません。Communications Server for z/OS は、TLS ベースの Telnet セキュリティーを サポートします。

Telnet 折衝セキュリティーの詳細については、オンライン・ヘルプの 『Telnet 折衝セキュリティーの概説』を参照してください。Telnet サーバーでの TLS の構成の詳細については、Telnet サーバーの資料を、またセキュア Telnet サーバーへのクライアント接続の構成の詳細については、オンライン・ヘルプの『セキュリティー (Security)』のトピックを参照してください。

TLS ベースの FTP セキュリティー
Z and I Emulator for Web は、FTP セッションに対して、TLS ベースのセキュア・ファイル転送を提供します。FTP セッションは、ポート 990/989 に対する暗黙/無条件の TLS のネゴシエーションをサポートしません。そのため、セキュア FTP セッションに対してポート 990 を使用することはできません。FTP セッションは、他のすべてのポートに対しては、明示的/条件付き (AUTH コマンド) の TLS のネゴシエーションのみをサポートします。

FTP セッションのセキュリティー・プロパティーは、エミュレーター・セッションのセキュリティー・プロパティーから独立しています。統合された FTP セッションについては、FTP セッション・プロパティーの新しい「セキュリティー」タブを使用して、FTP セキュリティー情報を構成する必要があります。エミュレーター・セッションをセキュアとして構成し、 ファイル転送タイプを FTP に設定した場合、FTP セッションは自動的には保護されません。このような場合は、「OK」ボタンをクリックすると、以下のメッセージが表示されます: セキュア・ファイル転送セッションが必要な場合には、ファイル転送のデフォルトにセキュリティー情報を構成してください。

TLS ベースのセキュア FTP 機能は、z/OS V1R2 以降でサポートされています。

セッション・セキュリティーを使用する場合の例

セッション・セキュリティーを使用する必要のある状況として、次の例を参照してください。

Web サーバー・セキュリティー

TLS を使用するように Web サーバーを構成して、Web サーバーからブラウザーへのデータ・ストリームを暗号化することができます。Web サーバーで TLS を使用するための構成の詳細については、Web サーバーの資料を参照してください。ただし、クライアントがブラウザーにロードされると、 クライアントはホストと直接に通信を行います。ホスト・セッションに TLS セキュリティーを適用するように Z and I Emulator for Web を構成することができます。詳しくは、オンライン・ヘルプの 『TLS の構成 (Configuring TLS)』を参照してください。

セキュリティーの構成

HTML モデルを使用する場合、HTTPS を使用するとセッション構成情報が暗号化されます。それ以外のすべてのモデルでは、セッション構成情報を暗号化するには、構成サーバーと直接に通信するのではなく、(Web アプリケーション・サーバーを構成した後で) HTTPS を介して構成サーブレットを使用するように Z and I Emulator for Web を構成する必要があります。構成サーブレットのインストールの詳細については、本書の構成サーブレットのインストールを、また、構成サーブレットを使用するためのクライアントの構成の詳細については、オンライン・ヘルプの『構成サーブレットの構成 (configuring the configuration servlet)』を参照してください。

リダイレクター

リダイレクターは、Z and I Emulator for Web サーバーで稼働するサービスです。リダイレクターを使用すると、Z and I Emulator for Web クライアントは、Z and I Emulator for Web サーバーのリダイレクター・ポートに接続することで、Telnet サーバーと通信できます。

通常は、Z and I Emulator for Web クライアントで、

ただし、リダイレクターを使用すると、リダイレクターはクライアントと Telnet サーバーの間の 仲介として機能します。クライアントは、Telnet サーバーに直接接続する代わりに、Z and I Emulator for Web サーバーのリダイレクター・ポートに接続します。リダイレクターは、クライアントから受け取ったデータを、Telnet サーバーに 送信します。Telnet サーバーが応答すると、リダイレクターは、Telnet サーバーから受信したデータを、 クライアントに送信します。セッションが終了するまで、この処理が続けられます。

リダイレクターの使用目的

Telnet サーバーが TLS をサポートしておらず、リダイレクターがセキュア・セッションをサポートしているオペレーティング・システム (『リダイレクターがサポートするオペレーティング・システム』を参照) のいずれかで Z and I Emulator for Web サーバーを実行している場合は、TLS をサポートするように Z and I Emulator for Web リダイレクターを構成できます。

表 4. ヒント
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多くの Telnet サーバーは TLS をサポートします (例えば、zSeries、IBM System i、AIX、または NT 上の IBM Communications Server)。使用している Telnet サーバーが TLS をサポートする場合には、Telnet サーバーを使用することをぜひお勧めします。使用している Telnet サーバーが TLS をサポートしない場合には、Communications Server for AIX のリダイレクターのほうが Z and I Emulator for Web のリダイレクターよりも拡張性が優れています。

リダイレクターは透過的な Telnet プロキシーとして動作し、ポートを再マップして Z and I Emulator for Web サーバーを他の Telnet サーバーに接続します。それぞれの定義済みサーバーで、ローカル・ポート番号のセットを構成できます。クライアントは、ターゲットの Telnet サーバーに直接接続する代わりに、そのサーバーとポート番号に接続します。リダイレクターはローカル・ポート番号をターゲットのホスト・ポート番号にマップして接続を作成します。

表 5. 推奨
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Telnet プロキシーのための推奨されるソリューションは、Z and I Emulator for Web のリダイレクターの代わりに、WebSphere Application Server の Edge Component のフィーチャーであるロード・バランサー、または全体的なファイアウォール・ソリューションの一部としてアドレス変換を行う類似の製品を使用することです。

リダイレクターの動作

図 5 は、リダイレクターがクライアント・データを Telnet サーバーに送信し、Telnet サーバーからの応答データをクライアントに送信する仕組みを示しています。

図 5. リダイレクターの動作
リダイレクターの動作

リダイレクターは、次の 4 つのモードのいずれかで構成できます。

クライアント・サイド、サーバー・サイド、またはその両方のモードを使用する前に、リダイレクター用に ServerKeyStore.jks (JSSE を使用するように構成されている場合) を作成する必要があります。

データ・ストリームを暗号化する必要がないために、またはクライアントと Telnet サーバー間でデータ・ストリームが既に暗号化されているために、リダイレクターによる暗号化が必要ない場合には、 パススルー・モードを使用できます。Z and I Emulator for Web クライアントが、クライアント認証または Express Logon を必要とするホストにリダイレクター経由で接続している場合は、パススルー・モードを使用する必要があります。

詳しくは、オンライン・ヘルプの『リダイレクターへのホストの追加 (Adding a host to the Redirector)』を参照してください。

リダイレクターのロード容量

リダイレクターの推奨ロード容量については、 README ファイルを参照してください。

リダイレクターがサポートするオペレーティング・システム

リダイレクターは、現在、以下のオペレーティング・システムをサポートしています。

すべてのオペレーティング・システムが、すべてのリダイレクター・モードを サポートしているわけではありません。次の 2 つの節では、リダイレクターのサポートについて さらに詳細に説明します。IPv4 および IPv6 について詳しくは、インターネット・プロトコルバージョン 6 のサポートを参照してください。

IPv4 をサポートするオペレーティング・システム

IPv4 をサポートするオペレーティング・システムについては、リダイレクターは以下をサポートします。

注:
z/OS および iSeries では、これらのモードはサポートされません。

表 6 は、この情報をまとめたものです。

表 6. リダイレクターが JSEE を使用して IPv4 をサポートする 64 ビット・オペレーティング・システムとリダイレクター・モード
オペレーティング・システム パススルー: クライアント・サイド: ホスト・サイド: 両方:
Windows はい はい はい はい
AIX はい はい はい はい
Linux はい はい はい はい
他のすべてのオペレーティング・システム はい いいえ いいえ いいえ

IPv6 に対するリダイレクターのサポート

表 7 は、リダイレクターがインターネット・プロトコル・バージョン 6 (IPv6) をサポートするオペレーティング・システムとリダイレクター・モードを示したものです。

表 7. リダイレクターが JSEE を使用して IPv6 をサポートする 64 ビット・オペレーティング・システムとリダイレクター・モード
オペレーティング・システム: パススルー: クライアント・サイド: ホスト・サイド: 両方:
Windows はい はい はい はい
Linux はい はい はい はい
AIX はい はい はい はい

ファイアウォールでの Z and I Emulator for Web の使用

ファイアウォールを介するよう Z and I Emulator for Web を構成する場合は、ファイアウォール管理者は、クライアントが機能するために必要となるポートのみを開くようにしてください。Telnet ポートを使用すると、TLS で暗号化されたセッションのトラフィックが許可されます。

図 6. ファイアウォールまたはプロキシー・サーバーを介したセッション・セキュリティー
ファイアウォールまたはプロキシー・サーバーを介したセッション・セキュリティー

構成サーバー・ベース・モデルまたは結合モデルを使用している場合には、Z and I Emulator for Web 構成サーブレットを使用することで、Z and I Emulator for Web クライアントは HTTP または HTTPS を介して構成サーバーと通信できます。

図 7. ファイアウォールまたはプロキシー・サーバーを介した、構成サーブレットを使用する構成セキュリティーと、構成サーブレットを使用しない構成セキュリティー
ファイアウォールまたはプロキシー・サーバーを介した、構成サーブレットを使用する 構成セキュリティーと、構成サーブレットを使用しない構成セキュリティー

ファイアウォールで開いているポートを介してホスト・システムと接続されている Z and I Emulator for Web クライアントのユーザーは、『ファイアウォール・ポートの構成』を参照してください。Socks または HTTP プロキシー・サーバーを介してホスト・システムと接続されている Z and I Emulator for Web クライアントのユーザーは、『プロキシー・サーバーを介したホスト・システムへの接続』を参照してください。

ファイアウォール・ポートの構成

構成サーバー・ベース・モデルまたは結合モデルを使用している場合、Z and I Emulator for Web クライアントは構成サーバーと通信する必要があります。ファイアウォールを介してこれを行えるようにするためには、Z and I Emulator for Web のサービス・マネージャー・ポートを開くか、あるいは Z and I Emulator for Web 構成サーブレットを使用する必要があります。サービス・マネージャーは、デフォルトではポート 8999 で listen します。このデフォルトを変更して、使用可能な別のポート番号を使用することもできます。詳しくは、オンライン・ヘルプの 『サービス・マネージャー・ポートの変更 (Changing the Service Manager port)』 を参照してください。Z and I Emulator for Web 構成サーブレットは、Z and I Emulator for Web クライアントが HTTP または HTTPS を介して構成サーバーと通信できるようにします。したがって、サービス・マネージャー・ポートを ファイアウォールで開く必要はありません。(図 4 を参照。) 構成サーブレットの詳しい使用法については、『構成サーブレットのインストール』およびオンライン・ヘルプの『構成サーブレットの構成』を参照してください。

HTML ベース・モデルを使用している場合には、Z and I Emulator for Web クライアントが構成サーバーにアクセスするために特に要件が必要となることはなく、また、サービス・マネージャー・ポートをファイアウォールで開く必要もありません。この場合にも、クライアントは、ライセンスをカウントするために構成サーバーに接続しようと試みますが、 サービス・マネージャー・ポートが開いていない場合には、 何も行わずに失敗します。

ファイアウォール管理者は、サービス・マネージャー・ポートに加え、 クライアントが使用する機能によって使用されるポートを開くようにしてください。例えば、ポート 5000 上のリダイレクターとの TLS セッションを行う場合は、ポート 5000 を開いて Telnet トラフィックを確保する必要があります。以下の表に、Z and I Emulator for Web で使用可能なポートをまとめます。

表 8. Z and I Emulator for Web の機能と、それによって使用されるポート
Z and I Emulator for Web の機能 使用されるポート
ディスプレイ・エミュレーション (3270 および VT) および 3270 プリンター・エミュレーション 23 (Telnet)、80 (HTTP)、または 443 (TLS) および 8999 (構成サーバー)3
5250 ディスプレイおよびプリンター・エミュレーション 23 (Telnet) または 9921 (TLS) または 80 (HTTP) または 443 (TLS) および 8999 (構成サーバー)3
3270 ファイル転送 23 (Telnet)、80 (HTTP)、または 443 (TLS) および 8999 (構成サーバー)3
5250 ファイル転送 - savfile 80 (HTTP)、8999 (構成サーバー)3、21 (FTP)41024 (FTP)4、446 (drda)4、449 (as-svrmap)4、8470 (as-central)1 2 4、8473 (as-file)1 4、8475 (as-rmtcmd)1 4、および 8476 (as-signon)1 4
5250 ファイル転送 - データベース 80 (HTTP)、8999 (構成サーバー)3、 446 (drda)4、449 (as-svrmap)4、 8470 (as-central)1 2 4、 8473 (as-file)1 4、 8475 (as-rmtcmd)1 4、および 8476 (as-signon)1 4
5250 ファイル転送 - ストリーム・ファイル 80 (HTTP)、8999 (構成サーバー)1 2 4、 449 (as-svrmap)4、8470 (as-central)1 2 4、 8473 (as-file)1 4、 および 8476 (as-signon)1 4
FTP 21 (FTP)、80 (HTTP)、8999 (構成サーバー)1 2 4、 および 1024 (FTP)5
CICS 2006
Database On-Demand 80 (HTTP)、8999 (構成サーバー)3、 449 (as-svrmap)4、8470 (as-central)1 2 4、 8471 (as-database)1 4、および 8476 (as-signon)1 4
Z and I Emulator for Web クライアント 23 (Telnet)、80 (HTTP)、および 8999 (構成サーバー)3
管理クライアント 80 (HTTP) および 8999 (構成サーバー) 3
SSH (Secure Shell) 22

表 9. 注
注:
1 ポート番号は、コマンド WRKSRVTBLE で変更できます。リストされたポート番号は、デフォルト値です。
2 as-central 用のポートは、 コード・ページ変換テーブルを (EBCDIC と Unicode 間で) 動的に作成する必要がある場合にのみ使用します。これは、JVM およびクライアントのロケールに依存します。
3 構成サーバー・ポートは変更可能です。ポート 8999 がデフォルトです。
4 IBM System i プロキシー・サーバー・サポートを使用している場合、 ファイアウォール上でこれらのポートを開く必要はありません。デフォルトのプロキシー・サーバー・ポート 3470 を開く必要があります。このポートは変更可能です。
5 受動 (PASV) モードの場合には、FTP クライアントがサーバーへの両方の接続を 開始し、サーバーからクライアントへの着信データ・ポート接続がファイアウォール によってフィルター操作されるという問題を解決します。FTP 接続を開くときに、クライアントはローカルで 2 つのランダムな 非特権ポート (N1024 および N+1) を開きます。最初のポートはポート 21 のサーバーと接続しますが、 そのときに PORT コマンドを出してサーバーがそのデータ・ポートに接続できるように するのではなく、PASV コマンドを発行します。その結果、サーバーはランダムな非特権ポート (P1024) を 開き、PORT P コマンドをクライアントに送ります。クライアントは、データを転送するために、ポート N+1 から サーバー上のポート P への接続を開始します。

サーバー側ファイアウォールの立場からは、受動モードの FTP をサポートするためには、以下の通信ポートを開かなければなりません。

  • 任意の場所から FTP サーバーのポート 21 へ (クライアントが接続を開始)
  • FTP のポート 21 からリモート・ポート >1024 へ (サーバーがクライアントの制御ポートに応答)
  • 任意の場所から FTP サーバーのポート >1024 へ (クライアントがサーバーで指定されたランダム・ポートへのデータ接続を開始)
  • FTP サーバーのポート >1024 からリモート・ポート >1024 へ (サーバーが ACK (およびデータ) をクライアントのデータ・ポートに送信)

ファイアウォールでポート 8999 を開きたくない場合は、まだユーザーに Z and I Emulator for Web をアクセスさせることができます。次の 2 つのオプションがあります。

プロキシー・サーバーを介したホスト・システムへの接続

Z and I Emulator for Web のクライアントは、プロキシー・サーバーを使用して、ファイアウォールで隔てられたホスト・システムに透過的にアクセスすることができます。次の 2 つのタイプのプロキシー・サーバーがサポートされます。

プロキシー・サーバーを介してホスト・システムに接続するためには、その前に、そのプロキシー・サーバーがどのプロトコルをサポートするのかを判別しなければなりません。Web ブラウザーを介してプロキシー・サーバーの設定値を指定するのか、 そのセッションで使用するプロキシー・サーバーを明示的に識別するのかを決めてください。プロキシー・サーバーを明示的に識別する場合には、そのプロキシー・サーバーが使用するプロトコル、プロキシー・サーバーの名前とポート番号、その他の情報を指定しなければなりません。

一般に、Socks プロキシー・サーバーが使用可能になっている場合には、それを使用するように Z and I Emulator for Web セッションを構成してください。ユーザーのサイトでサポートされるプロキシー・サーバーのタイプが HTTP プロキシー・サーバー だけである場合には、HTTP プロキシー・サーバーを使用するようにセッションを構成してください。

Socks プロキシー・サーバーを介した接続

多くの組織では、コンピューター・リソースをファイアウォールで 保護するために、Socks プロキシー・サーバーを使用しています。Socks は、TCP/IP ベースのネットワーク・プロキシー向けのプロトコルです。これを使用すると、Socks プロキシー・サーバーの一方の側にあるアプリケーション が、Socks プロキシー・サーバーの他方の側にあるホストに、直接に接続することなく、 完全にアクセスすることができます。プロキシー・サーバーは一般に、ファイアウォールと一緒に使用されます。Socks プロトコルでは、ファイアウォールを超えてホスト・システムに接続しようとする クライアントは、実際には、Socks プロキシー・サーバーと接続することになります。Socks プロキシー・サーバーは、クライアントとホスト・システムとの間の 仲介機能としての役割を果たします。このサーバーは通信要求を許可し、クライアントに代わってホストに接続し、2 つの システム間でデータを中継します。

Z and I Emulator for Web では、バージョン 4 とバージョン 5 の両方の Socks プロトコルがサポートされます。

ほとんどの Web ブラウザーで使用されている Java 仮想マシン (JVM) は Socks バージョン 4 を サポートします。セッションは、Socks バージョン 4 またはバージョン 5 のプロキシー・サーバー にアクセスして、Web ブラウザーのプロキシー・サーバー設定値をバイパスすることができます。プロキシー・サーバーが Socks バージョン 5 をサポートしない場合には、 セッションに Socks バージョン 4 接続とネゴシエーションさせることができます。 Socks プロキシー・サーバー設定値の詳細については、 オンライン・ヘルプの『プロキシー・サーバー (Proxy Server)』を参照してください。

HTTP プロキシー・サーバーを介した接続

HTTP プロキシー・サーバーは、ファイアウォールを介して HTTP 要求を処理します。このプロキシー・サーバーは、 専用ローカル・ネットワークとインターネットの間の仲介機能として働きます。HTTP プロキシー・サーバーは、ローカル・ネットワークとインターネットの両方に接続されます。ローカル・ユーザーは、HTTP プロキシー・サーバーの IP アドレスと TCP ポート番号 を指定することにより、HTTP 要求が HTTP プロキシー・サーバーを経由するようにブラウザーを構成します。HTTP プロキシー・サーバーはこれらの HTTP 要求を受け入れ、 ブラウザーから入力された URL で指定された、実際の Web サーバーにその要求を転送します。

Z and I Emulator for Web クライアントについては、HTTP プロキシー・サーバーはホスト・システムへの接続のための転送エージェントとして機能します。HTTP プロキシー・サーバーはホスト・システムへの接続をオープンし、 ホスト・システムとクライアントの間でデータをやり取りします。HTTP プロキシー・サーバーは、通常は、HTTP 要求を処理した後で接続をクローズしますが、Z and I Emulator for Web は、HTTP 接続メソッドを使用して (このメソッドがプロキシー・サーバーで使用できるようになっている場合)、ホスト・トラフィックのために接続をオープンしたままにします。

セッションに HTTP プロキシー・サーバーを使用させるためには、 プロキシー・タイプとして HTTP プロキシーを選択し、プロキシー・サーバーの名前と ポート番号を指定する必要があります。HTTP プロキシー・サーバー設定値の詳細については、 オンライン・ヘルプの『プロキシー・サーバー (Proxy Server)』 を参照してください。

ユーザー ID セキュリティー

Web 高速ログオン

ネットワーク・セキュリティー・アプリケーションが適所にあり、 構成サーバー・ベース・モデルを使用している場合には、 デプロイメント・ウィザードで「Web Express Logon」を選択すると、 追加のユーザー ID およびパスワードを提供しなくてもホストとホスト・ベース・アプリケーションにユーザーがアクセスできます。信任状マッパー・サーバーの絶対 URL を入力すると、信任状マッパー・サーブレットの位置を Z and I Emulator for Web に知らせることになります。この信任状マッパー・サーブレットはユーザーからの HTTPS 要求を処理し、ルックアップを実行し、ユーザーの信任状を戻します。その後、信任状はセキュアな自動 Z and I Emulator for Web ログインを実行するのに使用されます。

ネイティブ認証

構成サーバー・ベース・モデルを使用する場合には、Z and I Emulator for Web ユーザーを、ネイティブで認証されるように構成することができます。このオプションを使用すると、ユーザーは、Z and I Emulator for Web がアクティブになっているオペレーティング・システム (AIX または z/OS) にログオンするときと同じパスワードを使用して Z and I Emulator for Web にログオンすることができます。ユーザーが Z and I Emulator for Web にログオンするときに、そのパスワードは、Z and I Emulator for Web 固有のパスワードではなく、オペレーティング・システムのパスワードと突き合わせて妥当性検査されます。これにより、管理者は、パスワードを一元的に管理することができ、 ユーザーは、1 つのパスワードを覚えておくだけで済むようになります。

このオプションを使用可能にするための詳細については、 オンライン・ヘルプの『ネイティブ認証 (Native Authentication)』を参照してください。

Windows ドメインのログオン

このオプション (デプロイメント・ウィザードの構成サーバー・ベース・モデルで選択可能です) を使用すると、ユーザーは、Windows ドメインにログオンしたときに、その Windows ユーザー名を使用して自動的に Z and I Emulator for Web にログオンされます。Z and I Emulator for Web のログオン・ウィンドウは表示されず、Windows のユーザー名が Z and I Emulator for Web のユーザー ID として使用されます。(Windows ユーザー名と一致する) Z and I Emulator for Web のユーザー ID がまだ存在しない場合、指定された Z and I Emulator for Web グループ内にユーザー ID が自動的に作成されるようにすることもできます。

ユーザーが Z and I Emulator for Web 構成サーバーにアクセスする方法の選択の詳細については、オンライン・ヘルプの 『ログオン・タイプ』を参照してください。

FIPS 環境

セキュリティー・コンポーネントが連邦情報処理標準 (FIPS) 認証済みの コンポーネント/モジュールを使用することが要求される環境では、以下のことを 考慮する必要があります。Telnet および FTP のセキュアな接続に対しては、Z and I Emulator for Web はデフォルトで FIPS 準拠モジュールを使用します。ご使用の環境においてファイル転送やデータ転送のために IBM System i ホストに接続しなければならない場合は、ご使用のシステムが以下の要件を満たしていることを確認してください。

IBM System i ホストに対してセキュア接続している場合、ファイル転送機能に アクセスすると、JSSE トラスト・ストアに対するパスとパスワードの入力が求められます。IBM System i ホストに対してデータ転送を行う場合にも、JSSE トラスト・ストアに 対するパスとパスワードを入力するための追加フィールドが表示されます。

パスとパスワードを入力するもう 1 つの方法として、Z and I Emulator for Web で提供されている 「アプレットの実行」を使用できます。そのためには、以下のステップを実行します。

  1. ディスプレイ・セッションのメニューから、「アクション (Actions)」「アプレットの実行」を選択する。
  2. クラス名のフィールドに「com.ibm.eNetwork.HOD.util.jsse.JSSESetup」と入力する。
  3. 「OK」をクリックします。

JSSE トラスト・ストアを構成しなければならないのは 1 回のみです。これはグローバル設定であり、 すべてのセッションに適用されます。入力した値は、ブラウザーが再始動されるまで保持されます。

現行バージョンの Z and I Emulator for Web には、各セッションごとに FIPS モードを使用可能または使用不可に設定するメニュー・オプションがあります。デフォルトでは、すべてのセッションで FIPS モードは使用可能に設定されます。

各国語サポートの計画

Z and I Emulator for Web は複数の言語で提供されています。セッション・ウィンドウ、構成パネル、ヘルプ・ファイル、および資料が翻訳されています。さらに、ディスプレイ、キーボード、および処理のサポートがアラビア語、ヘブライ語、タイ語、およびヒンディ語で提供されています。このサポートについては「オンライン・ヘルプ」で詳しく説明します。

翻訳版はすべてダウンロードで提供されます。グラフィカル・インストール・プログラムを使用して Z and I Emulator for Web を i/OS、OS/400、Windows、AIX、Linux、および Solaris 上にインストールする場合は、インストールする言語を選択することができます。z/OS では、コンソール・モードから言語を選択できます。

グラフィック・イメージ
各国語サポートはオペレーティング・システムに依存するため、使用する言語用の適切なフォントとキーボード・サポートをオペレーティング・システムにインストールしておく必要があります。例えば、ホスト・セッション言語として韓国語を使用するものの、 韓国語のフォントとキーボード・サポートをインストールしていない場合は、 文字を正しく表示することができない場合があります。
グラフィック・イメージ
DBCS を HTML ファイル名として使用することはできません。

サポートされる言語

以下に、Z and I Emulator for Web が翻訳されている言語と、Z and I Emulator for Web クライアントの翻訳版をロードするために使用できる言語接尾部をリストします。例えば、HTML ページには、異なる言語で行われたインストールと異なる言語で定義済みの HTML ファイル (英語の場合は ZIEWeb_en.html など) を識別するために、言語拡張機能が備わっています。

言語 言語接尾部
中国語 (簡体字) zh
中国語 (繁体字) zh_TW
チェコ語 cs
デンマーク語 da
オランダ語 nl
英語 ja
フィンランド語 fi
フランス語 fr
ドイツ語 de
ギリシャ語 el
ハンガリー語 hu
イタリア語 it
日本語 ja
韓国語 ko
ノルウェー語 no
ポーランド語 pl
ブラジル・ポルトガル語 pt
ポルトガル語 pt_PT
ロシア語 ru
スロベニア語 sl
スペイン語 es
スウェーデン語 sv
トルコ語 tr
カタロニア語 Ca

サポートされるホスト・コード・ページ

Z and I Emulator for Web は、複数のコード・ページをサポートします。セッションごとに、これらのコード・ページを指定することができます。

3270 および 5250 コード・ページ

3270 および 5250 エミュレーターによってサポートされるコード・ページは、以下のとおりです。これらは、セッション構成ウィンドウで選択することができます。

国または地域 コード・ページ
アラビア語 420
オーストリア 273
オーストリア (欧州文字) 1141
ベラルーシ 1025
ベラルーシ (欧州文字) 1154
ベルギー 037
ベルギー (欧州文字) 1140
ベルギー (旧コード) 274
ボスニア・ヘルツェゴビナ 870
ボスニア・ヘルツェゴビナ (欧州文字) 1153
ブラジル 037
ブラジル (欧州文字) 1140
ブラジル (旧) 275
ブルガリア 1025
ブルガリア (欧州文字) 1154
カナダ 037
カナダ (欧州文字) 1140
中国 (拡張中国語 (簡体字)) 1388
クロアチア 870
クロアチア (欧州文字) 1153
チェコ 870
チェコ共和国 (欧州文字) 1153
デンマーク 277
デンマーク (欧州文字) 1142
エストニア 1122
エストニア (欧州文字) 1157
フィンランド 278
フィンランド (欧州文字) 1143
フランス 297
フランス (欧州文字) 1147
マケドニア 1025
FYR マケドニア (欧州文字) 1154
ドイツ 273
ドイツ (欧州文字) 1141
ギリシャ 875
ヘブライ語 (新コード) 424
ヘブライ語 (旧コード) 803
ヒンディ語 1137 5250 ディスプレイのみ
ハンガリー 870
ハンガリー (欧州文字) 1153
アイスランド 871
アイスランド (欧州文字) 1149
イタリア 280
イタリア (欧州文字) 1144
日本 (カタカナ) 930
日本 (拡張カタカナ) 930
日本語 (カタカナ Unicode 拡張、JIS2004) 1390 3270 のみ
日本 (拡張ローマ字) 939
1399 日本語 (ローマ字 Unicode 拡張、JIS2004) 1399
カザフスタン (欧州文字) 1166
韓国 (欧州文字) 1364 3270 のみ
韓国 (拡張) 933
ラテンアメリカ 284
ラテンアメリカ (欧州文字) 1145
ラトビア 1112
ラトビア (欧州文字) 1156
リトアニア 1112
リトアニア (欧州文字) 1156
マルチリンガル 500
マルチリンガル ISO (欧州文字) 924
マルチリンガル (欧州文字) 1148
オランダ 037
オランダ (欧州文字) 1140
ノルウェー 277
ノルウェー (欧州文字) 1142
オープン・エディション 1047
ポーランド 870
ポーランド (欧州文字) 1153
ポルトガル 037
ポルトガル (欧州文字) 1140
ルーマニア 870
ルーマニア (欧州文字) 1153
ロシア 1025
ロシア (欧州文字) 1154
セルビア・モンテネグロ (キリル文字) 1025
セルビア・モンテネグロ (キリル文字; 欧州文字) 1154
スロバキア 870
スロバキア (欧州文字) 1153
スロベニア 870
スロベニア (欧州文字) 1153
スペイン 284
スペイン (欧州文字) 1145
スウェーデン 278
スウェーデン (欧州文字) 1143
台湾 (拡張中国語 (繁体字)) 937
台湾 (中国語 (繁体字) 拡張; 欧州文字) 1371
タイ語 838
タイ (欧州文字) 1160
トルコ 1026
トルコ (欧州文字) 1155
ウクライナ 1123
ウクライナ (欧州文字) 1158
英国 285
英国 (欧州文字) 1146
米国 037
米国 (欧州文字) 1140

注:

VT コード・ページ

言語 コード・ページ
アラビア語 ASMO 708 および ASMO 449
英国 1101
DEC ギリシャ語
DEC ヘブライ語
DEC 各国間置換文字セット 1100
DEC テクニカル
オランダ語 1102
フィンランド語 1103
フランス語 1104
カナダ系フランス語 1020
ドイツ語 1011
ヘブライ語 NRCS
ISO ギリシャ語の補足 (ISO Latin-7) 813
ISO ヘブライ語補足
ISO Latin 1 819
イタリア語 1012
ノルウェー語/デンマーク語 1105
PC デンマーク語/ノルウェー語 865
PC インターナショナル 437
PC マルチリンガル 850
PC ポルトガル語 860
PRC GBK 936
PC スペイン語 220
スペイン語 1023
スウェーデン語 1106
スイス語 1021
米国 1100

CICS ゲートウェイ・コード・ページ

コード・ページ 文字セット
000 自動検出 (デフォルト)
437 Latin-1
813 ISO ギリシャ語 (8859_7)
819 ISO Latin 1 (8859_1)
850 Latin 1
852 ラテン語 2
855 キリル文字
856 ヘブライ語
857 ラテン語 5
864 アラビア語
866 キリル文字
869 ギリシャ語
874 タイ語
912 ISO Latin 2 (8859_2)
915 ISO キリル文字 (8859_5)
920 ISO Latin 5 (8859_9)

日本語 JIS2004 Unicode のサポート

既存のホスト・コード・ページ 1390 日本語 (英数カナ拡張 (ユニコード)) および 1399 日本語 (英数小文字拡張 (ユニコード)) を 選択することで、JIS2004 サポートを有効にできるようになりました。以下の機能がサポートされます。

ユニコード形式が原因で組み込まれていない以下の機能は、現在のところ ZIEWeb ではサポートされていません。

ユーザー定義文字マッピング

2 バイト文字セット (DBCS) 言語の場合は、ユーザーのセッション (3270、5250、 3270 ホスト・プリント) で、デフォルトのマッピングの代わりにカスタマイズされた ユーザー定義の文字 (UDC) マッピングを使用できます。ユーザーのセッション用のカスタマイズされたマッピングを 保管するために UDC マッピング・エディターを使用して UDC 変換テーブルを作成できます。文字マッピングを変更するために UDC マッピング・エディターを使用する方法については、 オンライン・ヘルプの『ユーザー定義文字 (UDC) マッピング・エディターの使い方 (Using the user-defined character (UDC) mapping editor)』 を参照してください。

i/OS および OS/400 でのユニコード・サポート

i/OS および OS/400 でのユニコード・サポート』を参照してください。

Z and I Emulator for Web のインストール、アップグレード、およびアンインストール

Z and I Emulator for Web サーバーおよび関連ソフトウェアのインストール

この章では、次の 3 つの Z and I Emulator for Web コンポーネントのインストールについて説明します。

Installation Manager を使用した Z and I Emulator for Web のインストール

Z and I Emulator for Web をインストールするには、IBM Installation Manager が必要です。Z and I Emulator for Web をインストールする予定のシステムに、最初に管理者モードで IBM Installation Manager をインストールする必要があります。その後で、Installation Manager を使用して Z and I Emulator for Web をインストールします。

Z and I Emulator for Web をインストールするには、IBM Installation Manager バージョン 1.8.3 以上が必要です。

重要なリンク

Installation Manager のインストールについては、『Installation Manager のインストールまたは更新』の手順を参照してください。IBM Installation Manager について詳しくは、IBM Installation Manager Knowledge Center を参照してください。

ZIEWeb のインストールの前に

インストールの準備

インストールを行うマシンがすべての前提条件に合致していることを確認します。

Z and I Emulator for Web のソフトウェア要件は、「Software Products Compatibility Reports」に記載されています。準備については、以下のリストを確認してください。

Z and I Emulator for Web のインストール

サポートされているすべてのプラットフォームにおいて IBM Installation Manager を使用して Z and I Emulator for Web をインストールできます。Installation Manager (IM) を使用すれば、インストールに IM GUI、コマンド・モード、またはコンソール・モードを使用できます。Installation Manager GUI は、多くのオペレーティング・システム (z/OS を除く) でサポートされています。z/OS 上にインストールを行うには、コンソール・モードを使用するか、または BPXBATCH ジョブを実行します。

インストールに Installation Manager GUI を使用

Installation Manager GUI で以下を行います。

  1. ご使用のプラットフォーム用の指示に従って、Installation Manager を起動します。
  2. 「ファイル」 > 「設定」を選択します。
  3. 左側で「リポジトリー」を選択します。このオプションは、Installation Manager に追加された使用可能なリポジトリーを表示します。
  4. Z and I Emulator for Web がリストされていない場合は、「リポジトリーの追加」をクリックします。
  5. 「参照」をクリックして、抽出した Z and I Emulator for Web のパスの場所にナビゲートします。初期インストールには、disk1 フォルダーにある diskTag.inf ファイルを選択します。
  6. 「OK」をクリックすると、新しいリポジトリーの場所がリストされます。
  7. 「接続のテスト」をクリックして、リポジトリー URL が使用可能であることを確認します。
  8. Installation Manager の開始ページで「インストール」をクリックします。Installation Manager は、使用可能なパッケージを定義済みリポジトリーで検索します。
  9. Z and I Emulator for Web パッケージを選択します。「次へ」をクリックします。
  10. ご使用条件を読みます。ご使用条件の条項に同意する場合は、「使用条件の条項に同意します (I accept the terms of the license agreement)」をクリックし、「次へ」をクリックして先に進みます。
  11. 「新規パッケージ・グループの作成 (Create a new package group)」を選択し、「アーキテクチャー (the Architecture)」を選択します。
  12. オペレーティング・システムが 64 ビットの場合は、「64 ビット」 または「32 ビット」 を選択し、対応するビット・モードで製品をインストールします。
  13. 「次へ」をクリックします。
  14. インストールする言語を選択します。デフォルトは英語 です。「次へ」をクリックします。
  15. Z and I Emulator for Web 1.0 機能を選択します。「次へ」をクリックします。
  16. 「Z and I Emulator for Web 1.0」タブですべての情報を確認および指定します。
    1. 「Z and I Emulator for Web 1.0」の下にある「パブリッシュ情報」パネルで、「パブリッシュ・ディレクトリー」を設定し、Web サーバー別名およびサービス・マネージャー・ポート番号を指定します。「次へ」をクリックします。

      このパブリッシュ・ディレクトリーは、クライアントからアクセスできるものでなければなりません。パブリッシュ・ディレクトリーのパスを指定できます。次の手順を実行してください。

      1. ディレクトリーの別名を指定します。デフォルトは zieweb です。
      2. Z and I Emulator for Web クライアントがサービス・マネージャーと通信するために使用するサービス・マネージャー・ポートを指定します。この通信は、以下のデプロイメント・オプションで必要となります。
        • 配置のための計画』で説明されている、構成サーバー・ベース・モデルおよび結合展開モデル内にあるようなセッション構成情報を保守するための構成サーバーの使用。
        • これらの目的のためには ポート 8999 を指定することをお勧めします。サーバーの資料を参照して、このポートが使用されていないか確認してください。使用中である場合は、インストール中またはインストール後にポートを変更できます。サービス・マネージャー・ポートの変更について詳しくは、オンライン・ヘルプの 『サービス・マネージャーの構成ポートの変更 (Changing the Service Manager's configuration port)』を参照してください。
    2. Z and I Emulator for Web 1.0 にある「Web サーバー」パネルで、自分の要件に適した Web サーバー・オプションを選択します。
      • Web サーバーがユーザーによって手動で構成されている場合は、「Web サーバーがありません」を選択します。このオプションは、IPlanet や HCL Domino などの Web サーバー用に推奨されます。ユーザーには、詳細について、Web サーバー管理者に問い合わせるか、Web サーバー資料を参照することをお勧めします。
      • 複数が検出された場合は、オプション「検出された Web サーバーのリストから選択」を選択し、次に Web サーバーをリストから選択します。
      • IBM HTTP Server または Apache Web サーバーがインストールされていても検出されない場合は、オプション「特定の Web サーバーを手動で選択」を選択します。
        • システムにインストールされている Web サーバーのタイプを選択します。
        • 「参照」ボタンをクリックし、システムにインストールされている Web サーバーの構成ファイル (httpd.conf) にナビゲートします。代わりに、Web サーバー・インストール・ディレクトリー内の httpd.conf ファイルの完全パスをフィールドに入力することもできます。
    3. インストール・プログラムがご使用のシステム上で IBM WebSphere Application Server を検出した場合は、Z and I Emulator for Web にある「アプリケーション・サーバー」パネルで構成サーブレットを構成できます。「アプリケーション・サーバー」タブの次のパネルで、WebSphere Application Server で ZIEWeb 構成サーブレットを構成するかどうかを尋ねられます。詳しくは、構成サーブレットのインストールを参照してください。

      構成サーブレットを使用する予定のない場合は、チェック・ボックスのチェック・マークを外してください。

      構成サーブレットを使用する予定の場合は、検出されたサーバーのリストからアプリケーション・サーバーを選択してください。インストール・プログラムは、ユーザーが指定した Web アプリケーション・サーバー上に 構成サーブレットを自動的にデプロイし、クライアントがサーブレットを介してサービス・マネージャーにアクセスするよう構成します。

      注:
      • WebSphere Application Server がシステム上の同じ IBM Installation Manager プログラムによってインストールされている場合、WebSphere Application Server は検出されます。検出可能なバージョンは WebSphere Application Server V8.0 および V8.5.2 です。
      • 管理セキュリティーが有効になっているアプリケーション・サーバーは、インストール中のサーブレット構成ではサポートされません。
    4. パネルが適切に更新されたら、「次へ」をクリックします。
  17. 要約情報を確認して、[インストール] をクリックします。
  18. インストールが完了すると、要約ページが表示されます。メッセージを確認します。
  19. インストールが正常に完了したことを確認するには、以下の追加アクションを実行します。
    1. Web サーバーを再起動します。
    2. ZIEWeb ページがブラウザーからアクセス可能であることを確認します。アクセス可能でない場合は、Web サーバー構成を調べて、Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリー内のファイルがアクセス可能であることを確認します。構成について詳しくは、Web サーバーの資料を参照してください。

デプロイメント・ウィザード

デプロイメント・ウィザードは、Windows Z and I Emulator for Web サーバー・インストールの一環として自動的にインストールされます。また、Windows Z and I Emulator for Web サーバー全体をインストールしたくないお客様は、デプロイメント・ウィザードを別個に使用することもできます。

z/OS および iSeries の場合、デプロイメント・ウィザードのインストール・パッケージは、ZIE サーバー上の <install directory>/ZIEWeb/depwiz ディレクトリーに DW.zip という名前で置いてあります。このファイルは Windows ワークステーションにダウンロードして個別のパッケージとしてインストールできます。

デプロイメント・ウィザードのインストール

Windows オペレーティング・システムでは、Z and I Emulator for Web がインストールされるとデプロイメント・ウィザードが自動的にインストールされます。

デプロイメント・ウィザードをインストールおよび実行するには、以下の作業を行います。

  1. Installation Manager を開きます。
  2. Z and I Emulator for Web リポジトリーの場所を Installation Manager に追加します。
    1. Installation Manager の「開始 (Start)」ページで、「ファイル」 > 「設定」をクリックし、次に「リポジトリー」をクリックします。「リポジトリー」ページが開き、使用可能なリポジトリーと、それらの場所および接続状況が表示されます。
    2. 「リポジトリー」ページで、「リポジトリーの追加」をクリックします。
    3. 「リポジトリーの追加」ダイアログ・ボックスで、「参照」をクリックします。
    4. Z and I Emulator for Web ディスク 1 の場所にナビゲートし、diskTag.inf ファイルを選択して、「OK」をクリックします。新しいリポジトリーの場所がリストされます。
    5. 「接続のテスト」をクリックして、リポジトリー URL が使用可能であることを確認します。
    6. 「開始」ページから、「インストール」をクリックします。Installation Manager は、使用可能なパッケージを定義済みリポジトリーで検索します。
    7. 2 番目のディスクについて上記の手順を繰り返します。2 番目のディスクを構成せずに先に進むと、Installation Manager はインストール・プロセス中にこの構成についてユーザーに確認します。
  3. Z and I Emulator for Web デプロイメント・ウィザード・パッケージを選択します。
  4. その下でバージョン 1.0 も選択されていることを確認します。「次へ」をクリックします。
  5. 「パッケージのインストール」パネルで、「新規パッケージの作成」を選択し、パッケージ・グループ名として「HCL Z and I Emulator for Web デプロイメント・ウィザード」を選択します。
  6. アーキテクチャー選択が 64 ビットに設定されている場合、必要であればこの選択を 32 ビットに変更します。「次へ」をクリックします。
  7. 「インストール・パッケージ」パネルで、フィーチャー「Z and I Emulator for Web デプロイメント・ウィザード 14.0」を選択します。パネルの下部領域にあるディスク情報に、使用可能なディスク・スペースおよび必要なディスク・スペースに関する情報が示されます。「次へ」をクリックします。
  8. 左のタブの見出し「Z and I Emulator for Web ウィザード 1.0」の下にある「デプロイメント・ウィザードの Z and I Emulator for Web ウィザードの場所」パネルのタブを選択します。Z and I Emulator for Web サーバーの場所は、Z and I Emulator for Web サーバーへのリンクを示しています。必ず、ZIE サーバーへの有効かつ作動しているリンクをフィールドに入力してください。「次へ」をクリックします。
  9. 要約パネルで、選択したパッケージとインストール選択内容を確認します。「インストール」をクリックしてインストールを続行します。

Z and I Emulator for Web サーバーからのデプロイメント・ウィザード・インストール・イメージのダウンロード

デプロイメント・ウィザード・イメージは、すべての Z and I Emulator for Web サーバー・プラットフォームで出荷されているので、サーバーからダウンロードして、Windows マシンにインストールすることができます。

デプロイメント・ウィザードを Z and I Emulator for Web サーバーからダウンロードする方法は 2 つあります。1 つは、dashboard_xx.html ページを使用してサーバーにアクセスする方法です (xx は、ご使用の言語を表す 2 文字の言語接尾部です)。もう 1 つは、サーバーから ftp で直接ダウンロードする方法です。dashboard_xx.html を使用してダウンロードする場合、ダウンロードは Web サーバー経由で行われます。手順は以下のとおりです。

  1. Windows マシンからブラウザーを開始して、Z and I Emulator for Web サーバー上の dashboard_xx.html ファイルを位置指定する。xx は、ご使用の言語を表す 2 文字の言語接尾部です。
  2. 「管理者」タブ 3 をクリックします。
  3. 「デプロイメント・ウィザード」リンクをクリックして、デプロイメント・ウィザードのインストール・イメージをご使用の Windows マシンにダウンロードします。
  4. Installation Manager を実行してデプロイメント・ウィザードをインストールします。
  5. インストールの完了後に、デプロイメント・ウィザードを「スタート」 > 「すべてのプログラム」デスクトップ・メニューから開始できます。

ftp からダウンロードを行うには、以下の手順に従います。

  1. Windows マシンから ZIE サーバー・マシンに FTP でアクセスします。
  2. プロンプトが出されたらサーバーにログインします。
  3. bin と入力してモードをバイナリーに設定します。
  4. 対象のデプロイメント・ウィザード・ファイルがあるディレクトリーに cd で移動します。場所は、<install-directory>/ZIEWeb/depwiz です。
  5. get DW.zip と入力してファイルを取得します。
  6. その zip ファイルを Windows マシン上に解凍します。
  7. Installation Manager を実行してデプロイメント・ウィザードをインストールします。
  8. デプロイメント・ウィザードを「スタート」 > 「すべてのプログラム」デスクトップ・メニューから開始します。

Host Access Toolkit

Host Access Toolkit は、独自の Z and I Emulator for Web アプリケーションを作成したいお客様用に個別にインストールされます。

Host Access Toolkit のインストール

以下の基本的な手順を実行して、Host Access Toolkit を Windows システムにインストールします。

  1. Installation Manager を開きます。
  2. Z and I Emulator for Web リポジトリーの場所を Installation Manager に追加します。
    1. Installation Manager の「開始 (Start)」ページで、「ファイル」 > 「設定」をクリックし、次に「リポジトリー」をクリックします。「リポジトリー」ページが開き、使用可能なリポジトリーと、それらの場所および接続状況が表示されます。
    2. 「リポジトリー」ページで、「リポジトリーの追加」をクリックします。
    3. 「リポジトリーの追加」ダイアログ・ボックスで、「参照」をクリックします。Z and I Emulator for Web ディスク 1 の場所にナビゲートし、diskTag.inf ファイルを選択します。次に「OK」をクリックします。新しいリポジトリーの場所がリストされます。
    4. 「接続のテスト」をクリックして、リポジトリー URL が使用可能であることを確認します。
    5. 「開始」ページから、「インストール」をクリックします。Installation Manager により、定義済みのリポジトリーが検索され、使用可能なパッケージが検出されます。
    6. 2 番目のディスクについて上記の手順を繰り返します。2 番目のディスクを構成せずに先に進むと、Installation Manager はインストール・プロセス中にこの構成について確認します。
  3. Host Access Toolkit パッケージを選択します。
  4. その下でバージョン 1.0 も選択されていることを確認します。「次へ」をクリックします。
  5. 「パッケージのインストール」パネルで、「新規パッケージの作成」を選択し、パッケージ・グループ名として「HCL ZIE Host Access Toolkit」を選択します。
  6. アーキテクチャー選択が 64 ビットに設定されている場合、この選択を 32 ビットに変更します (こちらが推奨されています)。「次へ」をクリックします。
  7. インストールする言語を選択します。デフォルトは英語 です。「次へ」をクリックします。
  8. 「パッケージのインストール」パネルで機能「Host Access Toolkit 1.0」を選択します。パネルの下部領域にあるディスク情報に、使用可能なディスク・スペースおよび必要なディスク・スペースに関する情報が示されます。「次へ」をクリックします。
  9. 左のタブの見出し「Host Access Toolkit 1.0」の下にある「Host Access Toolkit 1.0」パネルのタブを選択します。
  10. 要約パネルで、選択したパッケージとインストール選択内容を確認します。「インストール」をクリックしてインストールを続行します。

コンソール・モードでのインストール

この章では、グラフィカル・ユーザー・インターフェースがサポートされていないプラットフォームに Installation Manager コンソール・モードを使用して Z and I Emulator for Web をインストールするための手順について説明します。

注:
IBM iSeries をインストールする場合は、『ZIEWeb on IBM iSeries をインストールする前に』を読むことをお勧めします。

コンソール・モードでのインストールについて

グラフィカル・ユーザー・インターフェース (GUI) がサポートされていない Linux、UNIX、および z/OS の各システムでは、管理者は Installation Manager のコンソール・ベースのインターフェースを使用して Z and I Emulator for Web をインストールすることができます。

IBM Installation Manager のコンソール・モードを使用して、インストール・パッケージで以下の作業を行うことができます。

Installation Manager コンソール・モードを開始するには、Installation Manager ツール・ディレクトリーで使用可能な imcl ユーティリティーを使用してください。

ここで示すインストール手順は、コンソール モードを使用した標準的なインストール シナリオです。インストール・セッション中、インストールするパッケージに固有のコンソール・モード・プロンプトが表示されます。コンソール画面に表示されたオプションに従ってインストールを進めることができます。

Installation Manager のコンソール モード インターフェースでは、次のような規則が使用されます。

Installation Manager は、Installation Manager をインストールまたは更新するための Installation Manager 資料に記載された情報を使用してインストールできます。

Z and I Emulator for Web をインストールするには、Installation Manager が管理者モードでインストールされていなければなりません。Installation Manager のダウンロードについて詳しくは、IBM Installation Manager および Packaging Utility のシステム要件を参照してください。Z and I Emulator for Web をインストールするための最小レベルは 1.8.3 です。

Installation Manager の使用法について詳しくは、IBM Installation Manager Knowledge Center を参照してください。

ZIEWeb on IBM iSeries をインストールする前に

Z and I Emulator for Web の IBM iSeries プラットフォームへのインストールは、Installation Manager のコンソール・モードでサポートされています。GUI モードのインストールは、IBM iSeries では使用できません。

Z and I Emulator for Web を IBM iSeries にインストールする前のその他の注意事項は、以下のとおりです。

インストールを始めるには、以下の作業を行う必要があります。

  1. Z and I Emulator for Web ESD zip ファイルを IBM i に、FTP (File Transfer Protocol) から、または何らかの通常の方法を使用してコピーし、zip ファイルを解凍します。
  2. Installation Manager を開き、Z and I Emulator for Web ディスクにある diskTag.inf ファイルへの完全パスを指定することによってリポジトリーを構成します。
  3. コンソール・モード・インストールで提供される残りの手順を進めます。

インストール手順

ZIEWeb をコンソール・モードでインストールするには、以下の作業を行います。

  1. IBM Installation Manager をコンソール・モードで開始します。管理者権限でコマンド・プロンプトを開き、IBM Installation Manager インストール・ディレクトリー内の tools フォルダーに変更します。
  2. tools ディレクトリーでコマンド
    imcl -c
    を実行します。

    このコマンドは、オペレーティング・システムによって以下のようになります。

  3. コンソール・ウィンドウで、HCL Z and I Emulator for Web リポジトリーを指定します。
    1. 設定を編集するには、P と入力し、Enter を押します。
    2. リポジトリーを指定するには、1 と入力し、Enter を押します。
    3. リポジトリーを追加するには、D と入力し、Enter を押します。
    4. HCL Z and I Emulator for Web 1.0 のリポジトリー・パスを入力します。例えば、<path>\ZIEWeb\disk1\diskTag.inf です。
    5. リポジトリー情報を保存するには、A と入力し、Enter を押します。
    6. メインメニューに戻るには、R と入力し、Enter を押します。
  4. メインメニューからインストールするには、1 を選択します。資格情報を必要とするリポジトリーがある場合は、ID とパスワードの入力を要求されます。この要求時に、資格情報を保存することもできます。Installation Manager Knowledge Center のコンソール モードでの資格情報の保存を参照してください。
  5. インストールするパッケージを選択するパネルで、該当する番号を入力して Z and I Emulator for Web 1.0 パッケージを選択します。
  6. 後続のパネルで、該当する番号を入力してインストール対象にバージョン 1.0 を選択し、Enter を押します。
  7. N を入力して先に進みます。
  8. 適切な数字を入力することによってライセンス情報を表示することにより、ご使用条件を検討します。ご使用条件に同意するには、A と入力し、Enter をクリックします。N を入力し、Enter を押して先に進みます。
  9. 「Installation Manager 共有リソース・ディレクトリー (Installation Manager Shared Resources Directory)」を選択します。詳しくは、『パッケージ・グループおよび共有リソース・ディレクトリーの概要』を参照してください。ディレクトリーを変更するには、M と入力し、Enter を押します。正しいパスを入力し、次に N を入力して先に進みます。
  10. 「場所」パネルで HCL Z and I Emulator for Web 1.0 インストール・ディレクトリーの場所を指定できます。インストール・ディレクトリーの場所を変更するには、M と入力します。正しいパスを入力し、N を入力して先に進みます。
  11. 64 ビットのオペレーティング・システム上にインストールする際、パッケージのアーキテクチャーが表示されます。新しいパッケージ・グループの場合、T: (ビット・アーキテクチャーに変更) を入力して、ビット・モードを変更できます。例えば、選択したアーキテクチャーが 64 ビットと表示され、32 ビット・アーキテクチャーに変更するための T が表示された場合は、T を入力して 32 ビット・アーキテクチャーに変更します。
  12. デフォルト値を受け入れるか、別の値を入力して続行するには、N を入力して先に進みます。
  13. 言語パネルで、言語の左側にある番号を入力して、言語のリストでインストールする言語を追加または削除します。一度に 1 つの言語のみを選択できます。 または、S を入力してすべての言語を選択できます。デフォルトでは英語が選択されています。 英語は必須です。言語の選択は、パッケージ グループにインストールされるすべてのパッケージに適用されます。「N」と入力して次に進みます。
  14. 次のパネルには、Z and I Emulator for Web のインストールで必要となる構成詳細について「構成」メニューが表示されます。

    通常、Z and I Emulator for Web 構成メニューには以下の項目があります。

    • パブリッシュ情報
    • Web サーバー
    1. 「パブリッシュ情報」項目の左側にある該当する番号を入力して、設定を確認します。「パブリッシュ情報」パネルには、以下の情報が表示されます。
      • 「パブリッシュ宛先ディレクトリー」は、ユーザーが Web からアクセスする Z and I Emulator for Web ファイルがインストールされている場所です。デフォルト値はパネルに示されています。必要であれば、1 を入力して場所を変更します。
      • 「Host On-Demand パブリッシュ別名」は、Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーの Web サーバー別名設定です。必要であれば、A を入力して場所を変更します。
      • 「サービス・マネージャー・ポート」は、Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーが listen するポート番号です。Z and I Emulator for Web クライアントがサービス・マネージャーと通信するために使用するサービス・マネージャー・ポートを指定します。この通信は、以下のデプロイメント・オプションで必要となります。
        • 配置のための計画』で説明されている、構成サーバー・ベース・モデルおよび結合展開モデル内にあるようなセッション構成情報を保守するための構成サーバーの使用。

        「ポート 8999」は、Z and I Emulator for Web のデフォルト・ポートです。このポートが使用されているかどうかをシステム管理者に確認してください。使用中である場合は、インストール中またはインストール後にポートを変更できます。サービス・マネージャー・ポートの変更について詳しくは、オンライン・ヘルプの 『サービス・マネージャーの構成ポートの変更 (Changing the Service Manager's configuration port)』を参照してください。

        それぞれの設定を変更するには、これらのオプションに関連付けられている番号を入力します。ナビゲートするには、画面上の残りのオプションを参照してください。

    2. Web サーバーの左側にある該当する番号を入力して、設定を確認します。
      1. Web サーバー・パネルに以下のオプションが表示されます。お客様の要件に合った Web サーバー・オプションを選択する必要があります。
        • Web サーバーがありません: Web サーバーを手動で構成する場合、または Web サーバーがない場合は、これを選択します。このオプションは、IPlanet や HCL Domino などの Web サーバー用に推奨されます。詳しくは、Web サーバー管理者に問い合わせるか、Web サーバーの資料を参照してください。
          注:
          z/OS インストールには「Web サーバーがありません」 を選択してください。 これは、Web サーバーを検出できず、手動で構成する必要があるためです。
        • 検出された Web サーバーのリストから選択: 検出された Web サーバーを選択するには、このオプションを選択し、次に検出された Web サーバーを選択します。
        • 特定の Web サーバーを手動で選択: IBM HTTP Server 8.5 または Apache Web サーバー 2.2 がインストールされていても検出されない場合に、このオプションを選択します。Web サーバー・インストール・ディレクトリー内の httpd.conf ファイルへの完全パスを入力する必要があります。
      2. それぞれの設定を変更するには、必須オプションに関連付けられている番号を入力します。ナビゲートするには、画面上のオプションを参照してください。N を入力して先に進みます。
    3. インストール・プログラムがシステムで IBM WebSphere Application Server を検出した場合、「アプリケーション・サーバー」タブを使用してアクセスする次のパネルで、Z and I Emulator for Web 構成サーブレットを WebSphere Application Server で構成するかどうかが尋ねられます。ユーザーがファイアウォール経由で Z and I Emulator for Web を実行していれば、クライアントが Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーと通信するために追加のポートを開く必要はなくなります。詳しくは、構成サーブレットのインストールを参照してください。
      • 質問の左側に表示される番号または英字を入力すると、IBM Installation Manager はアプリケーション・サーバーのバージョンのリスト、それらのプロファイル、および検出されたサーバーを表示し、それらの中から選択するように促すプロンプトがユーザーに出されます。インストール・プログラムは、指定した Web アプリケーション・サーバー上に構成サーブレットを自動的にデプロイし、そのサーブレットを介してサービス・マネージャーにアクセスするようにクライアントを構成します。
      • サーブレットの構成を選択せずに先に進む場合、インストールでは構成サーブレットは構成されません。クライアントは、ポート 8999 (または指定した代替ポート) でサービス・マネージャーに直接アクセスできます。
      注:
      • WebSphere Application Server がシステム上の同じ IBM Installation Manager プログラムによってインストールされている場合、WebSphere Application Server は検出されます。検出可能なバージョンは WebSphere Application Server V8.0 および Websphere Application Server V8.5 です。
      • 管理セキュリティーが有効になっているサーバーは、インストール中のサーブレット構成ではサポートされません。
  15. 次のパネルは要約パネルです。インストールを続ける前に、選択内容を確認してください。
  16. 応答ファイルを生成するには、G: (インストール応答ファイルを生成) を入力します。
  17. 応答ファイルの名前を入力します。ファイル拡張子には .xml を使用します。応答ファイルは XML ファイルです。
  18. 応答ファイル名をファイルを別の場所に保存する際には、ディレクトリー・ロケーションを含めます。
  19. I を入力してインストールを開始します。
  20. インストールが完了したら、F: を入力して終了します。
  21. X を入力して Installation Manager を終了します。

コンソール・モードでのデプロイメント・ウィザードのインストール

デプロイメント・ウィザードは、Windows Z and I Emulator for Web サーバー・インストールの一環として自動的にインストールされます。また、Windows Z and I Emulator for Web サーバー全体をインストールしたくないお客様は、デプロイメント・ウィザードを別個に使用することもできます。ユーザーは、インストール中にデプロイメント・ウィザード・オプションのみを選択できます。

詳しくは、『コンソール・モードでのインストール』を参照してください。

コンソール・モードでの Host Access Toolkit のインストール

Host Access Toolkit は、Windows Z and I Emulator for Web サーバー・インストールの一環として自動的にインストールされます。また、Windows Z and I Emulator for Web サーバー全体をインストールしたくないお客様は、デプロイメント・ウィザードを別個に使用することもできます。ユーザーは、インストール中に Host Access Toolkit オプションのみを選択できます。

詳しくは、『コンソール・モードでのインストール』を参照してください。

サイレント・モードでのインストール

サイレント・モードでの Z and I Emulator for Web のインストールでは、インストールにスクリプトを使用できます。応答ファイルを使用して Installation Manager を開始する前に、まず応答ファイルを作成する必要があります。

Installation Manager バージョン V1.8.3 を使用したパッケージのサイレント・インストールについては、Installation Manager インフォメーション・センターの以下のトピックを参照してください。

インストール手順

このセクションでは、サイレント・モードでの ZIEWeb のインストール手順について説明します。

ZIEWeb をサイレント・モードでインストールするには、以下の作業を行います。

  1. 応答ファイルを作成するには、GUI が使用可能なマシン上で、ウィザード・モードの IBM Installation Manager を使用して、-record オプションによって応答ファイルを記録します。詳しくは、『Installation Manager による応答ファイルの記録』を参照してください。例えば、Windows では、応答ファイルの記録は次のように表示されます。
    C:Program Files (x86)HCLInstallation Managereclipse>IBMIM.exe -record e:recordResponse.xml 
  2. 必要であれば、生成された XML ファイルを開いて、設定を表示および編集してください。ファイルについて詳しくは、『応答ファイル・コマンド』を参照してください。
  3. 生成された応答ファイルを使用してサイレント・インストールを実行するには、IBM Installation Manager で提供されている imcl コマンド行ユーティリティーを使用します。他のオペレーティング・システムでの例は以下のとおりです。
    • Windows:
      imcl.exe input response_file -log log_file
    • Linux、UNIX、IBM i、IBM z/OS®、および OS X
    ./imcl input response_file -log log_file
    詳しくは、『応答ファイルを使用したパッケージのサイレント・インストール』を参照してください。
注:
  • Z and I Emulator for Web インストール用に応答ファイルを記録する際には、–skipInstall パラメーターの使用は避けることをお勧めします。
  • サイレント・インストール中に Z and I Emulator for Web によって Web サーバー、アプリケーション・サーバー、またはその両方が構成されている場合は、ユーザー設定およびソフトウェア・パラメーターが適切に応答ファイルに記録されるように、類似のソフトウェアがセットアップされた環境で応答ファイルを記録する必要があります。例えば、HTTP Server V8.5 を構成中である場合は、より良い結果になるように以下のパラメーターを設定することをお勧めします。
    • HTTP サーバーのバージョン
    • HTTP サーバーのインストール・ロケーション・パス
    • HTTP サーバー内の httpd.conf ファイル・ロケーション・パス

    同様に、Websphere Application Server がある環境でのサイレント・インストールでは、類似の Websphere Application Server セットアップが使用可能なシステムで応答ファイルを記録してください。

    Websphere Application Server がインストールされていない環境で応答ファイルが記録された場合、その応答ファイルは Websphere Application Server がインストールされていない環境で使用することをお勧めします。

  • 異なるデプロイメント・シナリオには、それぞれ別個に応答ファイルを保持することが役立ち、これをお勧めします。
  • Z and I Emulator for Web のインストール先と同じオペレーティング・システム・プラットフォームで応答ファイルを記録することが必要です。例えば、Linux でのサイレント・インストールの場合は、Linux で応答ファイルを記録します。異なるオペレーティング・システムには、それぞれ別個に応答ファイルを保持することが役立ちます。
  • コンソール・モードまたは GUI モードのインストール (該当する場合) の前提条件は、サイレント・インストール・モードでも同様に関連します。前提条件には以下のようなものがあります。
    • ログイン・ユーザーには管理者権限が必要です。
    • Installation Manager が管理者モードでインストールされていることが必要です。
    • Z and I Emulator for Web をインストールするには、Installation Manager V1.8.3 以上がインストールされている必要があります。管理セキュリティーが Websphere Application Server で有効になっている場合、Z and I Emulator for Web 構成サーブレットの構成はインストール中にサポートされません。手動で構成する必要があります。

構成サーブレットのインストール

Z and I Emulator for Web のインストールでは、IBM Application Server 用に構成サーブレットを i/OS、OS/400、Windows、AIX、Linux、および Solaris にインストールして構成することを選択できます。

グラフィック・イメージ
すべての Web サーバーおよびサーブレット・エンジンは、構成が異なります。ご使用のオペレーティング・システムにおける構成サーブレットの詳細については、 Web サーバーおよびサーブレット・エンジンの資料を参照してください。

構成サーブレットのインストールは、ご使用の Z and I Emulator for Web デプロイメントで次の記述がいずれも真の場合にのみ必要となります。

デフォルトでは、Z and I Emulator for Web クライアントは、ポート 8999 を使用してサービス・マネージャーから構成情報にアクセスします。ファイアウォールの外部にクライアントがある場合は、ファイアウォールの管理者が内部および外部の両方でポート 8999 を開く必要があります。しかし、クライアントが構成サーブレットを使用して構成情報にアクセスするようにカスタマイズすることによって、このポートを開くことを回避できます。

WebSphere Application Server でのサーブレットのデプロイ

Windows、AIX、Linux、および Solaris 上で Z and I Emulator for Web をインストールする際、インストール・ユーティリティーは WebSphere Application Server のインスタンスをシステムで検索します。インスタンスが検出された場合は、インストール・ユーティリティーは、WebSphere Application Server バージョン 5.1、6.0、6.1、および 7.0 上に、 構成サーブレットを自動的にインストールして構成することができます。

インストール・プログラムを提供する System z などのプラットフォームでは、 構成サーブレットを手動でインストールする必要があります。エンタープライズ・アプリケーションのインストールに関するステップに ついては、WebSphere Application Server 資料を調べてください。http://www.ibm.com/software/webservers/ にアクセスし、「WebSphere Application Server」サポート・ページにアクセスすることもできます。 このページには、ご使用のバージョンの資料へのリンクがあります。

Z and I Emulator for Web 構成サーブレット EAR ファイル cfgservlet.ear は、Z and I Emulator for Web インストールの lib ディレクトリーにあります。

グラフィック・イメージ
WebSphere Application Server 5 の場合: デプロイメント設定を管理コンソールに保管した後、Z and I Emulator for Web 構成サーブレットを WebSphere Application Server の「エンタープライズ・アプリケーション」ウィンドウで開始する必要があります。その後「環境 (Environment)」ウィンドウに移動して、 「Web サーバー・プラグインの更新 (Update Web Server Plug-in)」を選択します。

構成サーブレットをインストール後、サービス・マネージャーに直接アクセスするのではなく、構成サーブレットを使用するようにクライアントを構成することができます。デプロイメント・ウィザードを使用して、カスタマイズした HTML クライアント・ページを作成することができます。入力に応じてウィザードが HTML にアプレットのパラメーターを設定するため、 構文や有効なパラメーター値についての知識は必要ありません。デプロイメント・ウィザードを使用して、クライアント HTML 内の ConfigServerURL パラメーターを ZIEConfig/ZIEConfig/zieweb に設定するよう HCL はお勧めします。

構成サーブレットのパラメーター、構成、および例の詳細については、オンライン・ヘルプの 『構成サーブレットの構成 (Configuring the configuration servlet)』を参照してください。

Z and I Emulator for Web サーバーのアンインストール

Z and I Emulator for Web バージョン 1.0 は、Installation Manager GUI を使用してアンインストールできます。以下のアンインストール手順に従ってください。

  1. Z and I Emulator for Web 関連アプリケーション (デプロイメント・ウィザードや HCL Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーなど) をすべて停止します。
  2. Installation Manager を開始します。「アンインストール」をクリックします。
  3. 「HCL Z and I Emulator for Web」と該当するバージョンを選択し、「次へ」をクリックします。
  4. サマリー情報を確認します。「アンインストール」をクリックします。
    • 正常にアンインストールされた場合、プログラムは成功を示すメッセージを表示します。
    • アンインストールが正常に行われなかった場合は、「ログの表示 (View log)」をクリックして、問題をトラブルシューティングします。
  5. 「完了」をクリックします。
  6. 「ファイル」 > 「終了」をクリックして、Installation Manager を閉じます。

Installation Manager コンソール・モードを使用した Z and I Emulator for Web のアンインストール

コンソール・モードを使用してパッケージをアンインストールすることができます。アンインストールするには、ユーザーは管理者でなければならず、管理者特権を使用してログインする必要があります。

Installation Manager コンソール・モードで ZIEWeb をアンインストールするには、以下の作業を行います。

  1. Z and I Emulator for Web インストール済み環境に関連するプログラムをすべて閉じます。例えば、デプロイメント・ウィザードや HCL Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーなどです。
  2. コマンド
    :  imcl -c
    を入力し、Enter を押します
  3. 5 を入力し、アンインストールを続行します。
  4. Z and I Emulator for Web 1.0 パッケージ・グループの左側に表示されている番号を入力します。Enter キーを押します。
  5. アンインストールする Z and I Emulator for Web 1.0 パッケージ・グループの詳細を確認します。N (Next) を入力するか、Enter を押します。N がデフォルトの選択です。
  6. Z and I Emulator for Web 14.0 パッケージの左側に表示されている番号を入力することにより、Z and I Emulator for Web パッケージを選択します。Enter キーを押します。N (Next) を入力します。
  7. アンインストールするパッケージを確認します。U (Uninstall) を入力して、Enter を押します。このパネルには、応答ファイルを作成するオプションもあります。G を入力し、Enter を押して、応答ファイルの作成に進みます。これによりアンインストールが開始されます。
  8. 次のプロンプトが出されたら、F を押して終了 します。

Z and I Emulator for Web の構成

Z and I Emulator for Web エミュレーター・クライアントの構成

Z and I Emulator for Web をインストールした後、 ユーザー用に HTML ファイルを作成して Z and I Emulator for Web セッションを構成する必要があります。

グラフィック・イメージ
Z and I Emulator for Web では、ダウンロード・クライアント・コンポーネントおよび Java 自動検出コンポーネントであらかじめ構成されている、すぐに使用可能な 3270、5250、VT、および FTP のエミュレーター・セッションのサンプル HTML ファイルが提供されています。これらのセッションは、HTML ベースの構成モデルを使用し、Z and I Emulator for Web を迅速に稼働させてホスト・システムにアクセスできるようにするために提供されています。これらの エミュレーター・セッションを使用するには、以下のステップを実行します。
  1. your_publish_directory\samples\html ディレクトリーで、clients.zip ファイルを探す。ここで、your_publish_directory は、Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーの名前です。
  2. デプロイメント・ウィザードによって作成された clients.zip ファイルが、ファイルを unzip したいディレクトリー (Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーまたは特殊パブリッシュ・ディレクトリーのいずれか) にあることを確認する。ない場合は、.zip ファイルをそのディレクトリーにコピーします。
  3. DWunzip ツールを使用して、clients.zip の内容をパブリッシュ・ディレクトリーに unzip する。このツールの 使用方法についての詳細は、『DWunzip の使用 (Using DWunzip)』を参照してください。
  4. ブラウザーを使用して、Web サーバー上の clients.html (http://host/alias/clients.html など) にアクセスする。
  5. 適切なセッション・アイコンを右マウス・ボタンでクリックし、「プロパティー」を選択して、 セッションのプロパティーを開く。使用しているホスト・システムの正しい宛先アドレス、ポート、 および他の接続プロパティーを入力します。「OK」をクリックします。
  6. セッション・アイコンをダブルクリックしてセッションを開始する。
デプロイメント・ウィザードを使用して、HTML ファイルをカスタマイズできます。詳しくは、デプロイメント・ウィザードの使用を参照してください。

Z and I Emulator for Web HTML ファイルの作成

Z and I Emulator for Web 用の HTML ファイルを作成してセットアップするには、デプロイメント・ウィザードを使用するのが最適な方法です。デプロイメント・ウィザードにより、使用環境に合わせたすべての Z and I Emulator for Web 機能を含むカスタム HTML ファイルを容易に作成することができます。以下に、デプロイメント・ウィザードを使用して構成できる多くの機能の一部をリストします。

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Web Start クライアントを使用するには、デプロイメント・ウィザードを使用する必要があります。このクライアント・タイプ用の定義済みファイルは用意されていません。

Z and I Emulator for Web セッションの構成

HTML ファイルのセットアップの他に、ユーザー用にセッションを定義する必要があります。HTML ベース・モデルを 使用する場合は、デプロイメント・ウィザードで HTML ファイルを作成すると同時に、セッションも構成します。それ以外の場合、 構成サーバー・ベース・モデルまたは結合モデルを使用、あるいはいずれかの事前定義クライアントを使用する場合は、 いずれかの管理クライアントを使用して構成サーバーでグループ、ユーザー、およびセッションを作成する必要があります。

セッションを構成する際は、デプロイメント・ウィザードまたはいずれかの管理クライアントを使用するかどうかに関係なく、 すべてのオプションを使用することができます。

デプロイメント・ウィザードの使用

デプロイメント・ウィザードは、Windows および Linux プラットフォームで実行されます。デプロイメント・ウィザードを開始するには、次のいずれかの方法を選択します。

「デプロイメント・ウィザードにようこそ」ウィンドウが表示されます。

デプロイメント・ウィザードをガイドとして構成の選択を行い、 各機能を説明する総合的なヘルプを利用することができます。機能の選択が完了すると、デプロイメント・ウィザードにより HTML およびサポート・ファイルが作成されます。これらのファイルは、Web サーバーが識別する Z and I Emulator for Web サーバー上のディレクトリーに配置する必要があります。通常、このディレクトリーは、Z and I Emulator for Web サーバーのパブリッシュ・ディレクトリーです。

Z and I Emulator for Web サーバーへのデプロイメント・ウィザード出力の配布

Z and I Emulator for Web サーバーが Windows または IBM System i プラットフォーム上にある場合、デプロイメント・ウィザードの HTML ファイルおよび構成ファイルを Z and I Emulator for Web サーバーのパブリッシュ・ディレクトリーに直接に書き込むことができます。デプロイメント・ウィザードの最後の画面では、生成ファイルの書き込み先を選択できます。デプロイメント・ウィザードが実行されているマシンよりアクセス可能な ローカルまたはネットワーク・ドライブを選択することができます。この場合、デプロイメント・ウィザードがファイルを Z and I Emulator for Web サーバー上のパブリッシュ・ディレクトリーに出力するよう指定して、出力形式に HTML を選択することができます。セッションが定義済みであれば、HTML ページはユーザーからアクセス可能な状態になります。

それ以外のプラットフォームで、デプロイメント・ウィザードが Z and I Emulator for Web サーバーに直接に書き込むことができなければ、デプロイメント・ウィザードで出力形式として zip ファイルを生成するよう選択する必要があります。これによりデプロイメント・ウィザードは、 すべての HTML およびサポート・ファイルを含む単一の zip ファイルを作成します。zip ファイルを Z and I Emulator for Web サーバーに移動し、これを DWunzip を使用して任意のパブリッシュ・ディレクトリーに展開する必要があります。セッションが定義済みであれば、HTML ページはユーザーからアクセス可能な状態になります。

Z and I Emulator for Web 管理および新しいユーザー・クライアントの使用

Z and I Emulator for Web には、Z and I Emulator for Web の管理用と新規ユーザー・アカウント作成用にいくつかの事前定義クライアントが用意されています。構成サーバー・ベース・モデル、または結合モデルを使用して展開したエミュレーター・クライアントや Database On-Demand クライアントにアクセスする前に、まず管理クライアントまたはフル管理クライアントのいずれかを使用して、ユーザーを追加し、そのセッションを構成する必要があります。

管理クライアントおよび新規ユーザー・クライアントのロード

管理クライアントまたは新規ユーザー・クライアントをロードするには、次のいずれかを行います。

管理クライアント

管理クライアントを使用することにより、構成サーバーに保管されたデータについて以下の操作を実行できます。

管理クライアントは、Macinstosh オペレーティング・システムを除くすべての Z and I Emulator for Web クライアント・プラットフォーム上で稼働します。構成サーバー・ベース・モデルまたは結合モデルを使用して、デプロイメント・ウィザードで HTML ファイルを作成する場合、管理クライアントを使用して構成サーバー上のセッションを構成する必要があります。Z and I Emulator for Web 構成サーバーの構成についての詳細は、オンライン・ヘルプの『基本構成ステップ』を参照してください。

Z and I Emulator for Web には、以下の管理クライアントおよびフル管理クライアントが事前定義されています。

管理クライアント (admin.html)
ダウンロード・バージョンの管理クライアントをロードします。
フル管理クライアント (adminfull.html) 2
ダウンロード・バージョンのフル管理クライアントをロードします。フル管理クライアントにより、 管理者は実行時プロパティーを構成するためのセッションを開始できるようになります。ただし、 フル管理クライアントのダウンロード・サイズは、管理クライアントよりも大きくなります。
注:
  1. 問題判別クライアントは、Z and I Emulator for Web インストール・システムにおいて問題が発生した際に、サポートと一緒にその問題を解決する場合にだけ使用します。
  2. フル管理クライアントは、「セッション開始」を有効にした管理クライアントです。
  3. Java 対応ブラウザーを使用している場合、Java コントロール・パネルを使用して Administration キャッシュ・クライアントを除去する必要があります。手順については、オンライン・ヘルプ の『Java プラグインの使用 (Using the Java plug-in)』を参照してください。

ディレクトリー・ユーティリティー

ディレクトリー・ユーティリティーは Java アプリケーションであり、管理者はこれを使用して、ユーザー、グループ、またはセッションの構成情報を管理できます。この情報は、Z and I Emulator for Web のデフォルトのデータ・ストアまたは LDAP ディレクトリーに保管されます。このユーティリティーは、構成サーバー・ベース・モデルを使用している環境でのみ有効です。ディレクトリー・ユーティリティーにより、管理クライアントを使用せずにバッチ・モード環境で多数のユーザー、グループ、またはセッションを追加、削除、または更新することができます。ディレクトリー・ユーティリティーは、構成サーバーに定義されたユーザー、グループ、またはセッションに対して実行する以下のアクションが記述された XML ASCII ファイルを読み取ります。

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リスト・アクションで実行される検索は、 ユーザー・ベース (ユーザーごとの情報を戻す) かグループ・ベース (グループごとの情報を戻す) のいずれかです。ただし、LDAP 環境では、ユーザー・ベースの検索だけがサポートされます。

詳しくは、オンライン・ヘルプの『ディレクトリー・ユーティリティーの使用 (Using the Directory Utility)』を参照してください。

新規のユーザー・クライアント

管理者が「ユーザー/グループ」ウィンドウの 「ユーザーによるアカウントの作成を許可」を有効にしている場合、 ユーザーは事前定義された新規ユーザー・クライアントを使用して新規アカウントを作成できます。このクライアントについて詳しくは、オンライン・ヘルプの『ユーザーによるアカウントの作成を可能にする』トピックを参照してください。

Z and I Emulator for Web には、以下の新規ユーザー・クライアントが提供されています。

新規ユーザー・クライアント (NewUser.html)
ダウンロード・バージョンの新規ユーザー・クライアントをロードします。
キャッシュされた新規ユーザー・クライアント (NewUserCached.html)
新規ユーザー・クライアントをキャッシュ環境にロードします。
新規ユーザー・クライアント (問題判別あり) (NewUserCachedDebug.html)1
問題判別 (セッション・ログおよびトレース) を有効にして新規ユーザー・クライアントをキャッシュ環境にロードします。
注:
問題判別クライアントは、Z and I Emulator for Web インストール・システムにおいて問題が発生した際に、HCL と一緒にその問題を解決する場合にだけ使用します。

Z and I Emulator for Web エミュレーター・クライアントの使用

この章では、Z and I Emulator for Web 端末エミュレーター・クライアントを構成して使用する際の留意点について説明します。

エミュレーター・クライアントのロード

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Z and I Emulator for Web では、ダウンロード・クライアント・コンポーネントおよび Java 自動検出コンポーネントであらかじめ構成されている、すぐに使用可能な 3270、5250、VT、および FTP のエミュレーター・セッションのサンプル HTML ファイルが提供されています。これらのセッションは、HTML ベースの構成モデルを使用し、Z and I Emulator for Web を迅速に稼働させてホスト・システムにアクセスできるようにするために提供されています。詳しくは、『Z and I Emulator for Web エミュレーター・クライアントの構成』を参照してください。

Z and I Emulator for Web エミュレーター・クライアントをロードするには、Web ブラウザーを開始し、「アドレス」フィールドに Z and I Emulator for Web HTML ファイルの URL を入力します。Z and I Emulator for Web HTML ファイルは次のいずれかでなければなりません。

HCL では、最初のオプションを推奨します。デプロイメント・ウィザードについての詳細は、 オンライン・ヘルプの『デプロイメント・ウィザード (Deployment Wizard)』を参照してください。

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エミュレーター・クライアントの展開を構成サーバー・ベース・モデルまたは結合展開モデルにより行う場合は、エミュレーター・クライアントを使用する前に、管理クライアントを使用してユーザーを追加しセッションを構成する必要があります。

デプロイメント・ウィザードにより生成された HTML ファイルを起動するには、 ブラウザーに HTML ファイルの全 URL を指定します。

http://server_name/zie_alias/client_name.html

ここで、server_name は Z and I Emulator for Web サーバーのホスト名または IP アドレス、zie_alias はパブリッシュ・ディレクトリーの別名 (またはパス)、client_name はクライアントの HTML ファイル名です。例えば、デプロイメント・ウィザードで HTML ファイル 3270sessions.html を作成した場合、 次のように URL を指定することによりこれをロードできます。

http://host.yourcompany.com/zieweb/3270sessions.html

Z and I Emulator for Web と共に組み込まれた定義済み HTML ファイルを起動するには、ブラウザーが dashboard_xx.html ファイルを指すようにし (xx は 2 文字の言語接尾部)、すべての使用可能な事前定義クライアントへのリンクを表示させます。dashboard_xx.html はパブリッシュ・ディレクトリーにあります。

クライアントにアクセスすると、セキュリティーに関する警告が表示され、 Z and I Emulator for Web が International Business Machines により作成されたことを示します。ユーザーは、Z and I Emulator for Web が正しく動作するように、適切なボタンをクリックして、このセッションまたは将来のセッションの Java セキュリティー特権を付与する必要があります。

注:
ポップアップ・ブロッカーにより、Java セキュリティー・ウィンドウや その他の応答ウィンドウが表示されないことがあります。

適切なクライアントの選択

使用する Z and I Emulator for Web クライアントのタイプは、コンピューティング環境や個人の好みに応じて選ぶことになります。

Web Start クライアントはローカルに保管され、Z and I Emulator for Web より高速にロードされます (Web サーバーから更新済みバージョンのクライアントがダウンロードされる場合を除く)。ネットワーク接続でもダイヤルアップ接続でも、同様に使用することができます。Web Start クライアントは、 ダウンロード・クライアントよりもローカル・ディスク・スペースを必要としますが、 ほとんどのマシンではこれは問題になりません。

Web Start クライアントにより、ブラウザーがなくてもユーザーは Z and I Emulator for Web セッションを実行できるようになります。ユーザーは、Z and I Emulator for Web セッションを Java Web Start Application Manager から開始します。ユーザーが Z and I Emulator for Web デスクトップをクローズする時アクティブ・セッションが実行中である場合、すべてのセッションをクローズしてよいかを確認するプロンプトが出されます。

ダウンロード・クライアントは一般的に、高速なネットワーク接続を利用し、 Web サーバーからのダウンロードにかかる時間が削減できるような LAN 接続環境で使用されます。ダウンロード・クライアントは、使用するたびにダウンロードする必要があり、 ダイヤルアップ接続ではより時間を必要とすることから、低速のダイヤルアップ接続での使用はお勧めできません。ダウンロード・クライアントはディスク上の占有スペースが少ないことから、 特に NetStation マシンなど、ローカル・ディスク・スペースの多くないクライアント・マシンに十分適しています。

Web Start を同じ Z and I Emulator for Web 環境で使用できます。

Web Start クライアントを使用する予定がある場合、デプロイメント・ウィザードを使用して HTML ファイルを生成する必要があります。

Web Start クライアント

Java Web Start クライアントにより、ブラウザーがなくてもユーザーは Z and I Emulator for Web を実行できるようになります。デプロイメント・ウィザードを使用して、Web Start クライアント用の HTML ファイルを生成する必要があります。デプロイメント・ウィザードにより生成された HTML ファイルは、 Java Network Launch Protocol (JNLP) ファイルを指します。JNLP ファイルは、Java アプリケーションを定義します。これには、 アプリケーションに渡されるパラメーターおよびアプリケーションが使用するクラス・ファイルを含むアーカイブが含まれます。JNLP ファイルおよび関連アーカイブは、Web サーバー上に保管されます。

ユーザーが JNLP ファイルを指す時、 ブラウザーはクライアント・コンピューター上で Web Start アプリケーションを起動します。ブラウザーは、関連アーカイブをダウンロードし、 必要最小限の JRE (指定されている場合) があることを保証するためのチェックを行い、 アーカイブをユーザーのマシンに保管し、アプリケーションを表すアイコンをセットアップし、 アプリケーションを起動します。

ユーザーは、Z and I Emulator for Web セッションを Java Web Start Application Manager から開始できます。Java Web Start Application Manager を使用することにより、Z and I Emulator for Web セッションはブラウザーに依存しなくなります。そのため、ブラウザーをクローズしても Z and I Emulator for Web セッションは終了しません。ユーザーが Z and I Emulator for Web デスクトップのクローズを試行する時アクティブ・セッションが実行中である場合、すべてのセッションをクローズするかを確認するプロンプトが出されます。クローズする場合、ブラウザーで実行中のセッションがあり、 ブラウザーが突然クローズされる時に発生する問題を避けるために、セッションはクリーンに終了します。

アプリケーションの初期起動の後、JNLP ファイルで Web ブラウザーを指すようにするか、 あるいはクライアント・マシンで作成されたアイコンをマウスでクリックすることができます。Web Start が再始動した後、Web サーバーにアーカイブの更新がないかを検査し、 すべての更新されたファイルをダウンロードします。

Java Web Start は、JRE (Java ランタイム環境) 1.4.0 以降に バンドルされています。JRE 1.3 を使用している場合、JRE 1.4 にアップグレードする必要があります。Java Web Start に関する詳細は、http://www.javasoft.com を参照してください。Z and I Emulator for Web バージョン 1.0 では Java 1.5 以降がサポートされています。

Z and I Emulator for Web Web Start クライアントには、以下の要件があります。

Web Start クライアントのインストール

Web Start クライアントには 2 種類のインストール方法があります。通常は、ネットワークを介して Z and I Emulator for Web サーバーからインストールします。Web ブラウザーは、使用してもしなくてもかまいません。代わりに、ユーザーは LAN ドライブまたは DVD ドライブから インストールすることもできます。ただし、この場合は、ネットワーク経由でのダウンロードが、若干余分に 必要になります。Web Start クライアントは、インストール方法に関係なく、いったんインストールされて Java Web Start Application Manager に組み込まれたら、Application Manager の適切なアイコンをクリックすることで 開始できます。

Z and I Emulator for Web サーバーからの Web Start クライアントのインストール

Web Start クライアントは、Z and I Emulator for Web サーバーから、ブラウザーを使用して、あるいは使用せずにインストールできます。

Web ブラウザーを使用する場合

Web ブラウザーを使用して Web Start クライアントをインストールするには、以下のステップを実行します。

  1. ブラウザーで HTML ファイルの完全な URL を指定する (エミュレーター・クライアントのロードを参照)。

    Web Start クライアントのインストールがすぐに開始します。ウィンドウに、インストールの進行状況が表示されます。このウィンドウの上部の進行バーには、個々のファイルのダウンロード状況が示され、 下部の進行バーには、インストール全体の状況が示されます。

  2. インストールが完了すると、インストール・コードにより直ちに Web Start クライアントが起動される。ブラウザーを再始動する必要はありません。
Web ブラウザーを使用しない場合

Windows ユーザーの場合には、デプロイメント・ウィザードによって生成された JNLP ファイル (myhod.jnlp など) を、 エンド・ユーザーに配布します。このファイルが配布されると、ユーザーは「start myhod.jnlp」と入力して Web Start アプリケーションを開始し、Z and I Emulator for Web クライアントのインストールを開始できます。「.jnlp」というファイル拡張子が Web Start アプリケーションに対して登録されるので、Web Start アプリケーションが開始し、ファイルを読み込んで、デプロイメント・ウィザードで生成された JNLP ファイルで指定されている Z and I Emulator for Web サーバーから適切なアーカイブ・ファイルをすべてダウンロードします。ダウンロードが完了すると、Z and I Emulator for Web Web Start クライアントが開始します。

JNLP ファイルを Windows ユーザーに配布していない場合、またはクライアントが Windows 以外のプラットフォームで 稼働している場合であっても、Java Web Start Application Manager を直接開始し、Web サーバー上で JNLP ファイルを 位置指定することで、Web ブラウザーを使用せずに Web Start クライアントをダウンロードできます。

Windows クライアントの場合は、以下のステップを実行します。

  1. javaws.exe ファイルをダブルクリックして、Java Web Start Application Manager を開く。 このファイルは、通常、C:Program FilesJava Web Start ディレクトリーにあります。
  2. Web サーバーの http://ZIEServer/ZIEAlias/myzieweb.jnlp にある JNLP ファイルを位置指定する。

Linux クライアントの場合は、/javaws http://ZIEServer/ZIEAlias/myzieweb.jnlp と入力すると、Z and I Emulator for Web をインストールし、セッションを実行できます。Z and I Emulator for Web アイコンが Java Web Start Application Manager に表示されます。このアイコンをダブルクリックすると、Z and I Emulator for Web を起動できます。

LAN または DVD からの Web Start クライアントのインストール

ネットワーク・トラフィックを減らし、ダウンロード時間を最小限にするため、ユーザーが LAN または DVD から Web Start クライアントを インストールすることが望ましい場合があります。Web Start クライアントは同じキャッシュ・アーカイブを共有するので、大部分の Web Start クライアントは、キャッシュ・クライアントと同じインストール手順を使用してインストールできます。ただし、Web Start クライアントには、 ネットワーク経由で Z and I Emulator for Web サーバーから直接インストールする必要のある追加コンポーネントが必要です。

Web Start クライアントをインストールするには、管理者が 2 つのステップを実行した後で、 エンド・ユーザーが 2 つのステップを実行する必要があります。

最初に、管理者が次の 2 つのステップを実行します。

  1. デプロイメント・ウィザードを使用してキャッシュ・クライアントの HTML ファイルを生成する。
  2. もう一度デプロイメント・ウィザードを使用して、前のステップで作成した HTML ファイルを編集し、 クライアントのタイプをキャッシュ・クライアントから Web Start クライアントに変更する。(定義済みのセッションおよびプリロードされたコンポーネント・リストが同じになるよう、これ以外は変更しないでください。) この 2 番目の HTML ページは、ユーザー・アクセス用にパブリッシュする必要があります。

HTML ファイルをパブリッシュしたら、次に、ユーザーが次の 2 つのステップを実行する必要があります。

  1. 管理者が LAN または DVD にセットアップしたキャッシュ・クライアントをインストールする。
  2. Z and I Emulator for Web サーバーから Web Start クライアントをインストールするステップに従って、Web Start クライアント用に追加コンポーネントをインストールする。Web ブラウザーの使用。Web Start クライアントのコードにより、Z and I Emulator for Web のアーカイブ・ファイルが既にダウンロードされていることが判別されるので、同じファイルが再びダウンロードされることはありません。その他のコンポーネントは直ちにダウンロードされ、Z and I Emulator for Web Web Start クライアントが開始します。

Web Start のための Web サーバーの構成

ブラウザーが Web Start アプリケーションを起動するようにするため、 管理者は、Web サーバーで JNLP 拡張子を MIME タイプとして登録する必要があります。例として、以下のセクションでは、Apache HTTP Server、IBM HTTP Server、 および Microsoft IIS を構成する方法を説明しています。

Apache HTTP Server または IBM HTTP Server

Apache HTTP Server または IBM HTTP Server を Web Start に構成するためには、 以下の行を mime.types に追加します。

AddType Application/x-java-jnlp-file .jnlp 

Microsoft IIS 7.0

Microsoft IIS を Web Start に構成するには、以下のステップを完了します。

  1. 「コントロール パネル」>「管理ツール」>「インターネット インフォーメーション サービス」から、 「既定の Web サイト」をクリックします。
  2. 「プロパティ」の「HTTP ヘッダー」タブをクリックします。
  3. 「MIME マップ」の下で、「ファイルの種類」タブをクリックし、「追加」を選択します。
  4. 「拡張子」フィールドで、.jnlp と入力します。
  5. 「コンテンツの種類」フィールドで、application/x-java-jnlp-file と入力します。
  6. 「OK」をクリックします。

Web Start クライアントのアップグレード

Web Start クライアントを初期インストールした後、デプロイメント・ウィザードで生成された HTML ファイルにユーザーがブラウザーでアクセスした場合、Z and I Emulator for Web サーバー上に使用可能な更新情報があると、Z and I Emulator for Web から更新を求めるプロンプトが表示されます。ユーザーが更新を選択すると、Java Web Start は、更新されたアーカイブ・ファイルをダウンロードして、Z and I Emulator for Web を起動します。ユーザーがアップグレードに同意しないと、Z and I Emulator for Web は、次回の HTML ファイルの起動時に、再度同じプロンプトを出します。

初期インストール後の Web Start コンポーネントの追加

ユーザーが、Java Web Start クライアントにインストールされていない機能を要求する場合、Z and I Emulator for Web は、その機能を実行するために必要な追加コンポーネントをインストールするようにユーザーを促します。追加コンポーネントのインストールを選択する場合には、コンポーネントを使用するために Z and I Emulator for Web クライアントを再始動する必要があります。

Web Start と Windows 制限ユーザー

Java Web Start 1.0.1 を使用する Windows 制限ユーザーは、 JRE および Java Web Start を除去し、 Java Web Start 1.2 を使用する新しい JRE を再インストールする必要があります。

Web Start でのブックマーク・セッション

Web Start クライアントは、ブラウザーの外で実行されるため、 ブラウザーの機能であるブックマークの設定は使用不可になっています。管理者は、以下のようにして、 組み込まれたブックマーク・セッションを実行する時と同じ動作をユーザーに提供する Web Start クライアントを作成できます。

  1. デプロイメント・ウィザードの「拡張オプション」ウィンドウで、true の値を持つ HideDesktop パラメーターを追加します。
  2. 単一セッションを自動始動に構成します。
  3. そのセッションが別のウィンドウで開始しないように構成します。

Web Start の HTTPS での使用

Web Start クライアントで HTTPS を使用したい場合、 ご利用のセキュア HTTP 接続用に使用される認証局は、 名の通った root 権限からのものである必要があります。Z and I Emulator for Web をアプレットとして使用し、HTTPS 接続を使用する場合、root 権限がブラウザーにとって既知のものでない場合には、HTTPS 接続に使用される証明書を信頼するかを選択できます。Java Web Start は、アプリケーションとして実行されるため、このブラウザー機能は使用できません。Java Web Start が使用する Java 仮想マシンには、それが信頼するいくつかの root 権限が含まれています。HTTPS 接続から来る証明書が、JVM にとって既知のそれらの権限の中の 1 つの root 権限を持っている場合、 セキュア接続が確立できます。デフォルトで JVM に既知のもの以外の認証局を使用したい場合 (例えば、自己署名証明書) には、この Java Web Start クライアントにアクセスするクライアントごとに、証明書を JVM の鍵ストアにインポートする必要があります。これは、セキュア HTTP 接続を確立するために必要です。

Web Start クライアントの除去

Web Start クライアントを除去するには、以下の両方のステップを完了してください。

  1. Java Web Start Application Manager で、ご利用のアプリケーションを強調表示し、 「除去」をクリックします。
  2. ブラウザーで lcremove.html を起動します。

カスタマー提供の Java アーカイブおよび Java クラスのデプロイ

カスタマー提供の Java クラスおよび Java アーカイブは、Z and I Emulator for Web クライアントの一部としても、また Java ランタイム環境の一部としても組み込まれていない、Java クラス・ファイルおよび Java アーカイブ・ファイルです。そうしたファイルの例として、自分で実装したり、 サード・パーティーから取得したりした Java クラスまたは Java アーカイブがあります。

以下の状況では、 そうしたクラスまたはアーカイブをエミュレーター・クライアントで使用するためにデプロイしたいことでしょう。

それらのファイルをデプロイするために選択可能ないくつかの方法がありますが、 それぞれの方法は特定の状況下のみで行えます。以下の方法が考えられます。

選択するデプロイメント方法は以下のものに依存します。

カスタマー提供の Java アーカイブおよび Java クラスをデプロイする場合に選択可能な 3 つの方法が、 以下のセクションで説明されています。加えて、アーカイブ・ファイルについてのヒントには、アーカイブ・ファイルの使用に関する詳しい情報があります。

AdditionalArchives HTML パラメーターの使用

Java アーカイブを Z and I Emulator for Web サーバーにデプロイする時にこの方法を使用できます。この方法は、キャッシュ・エミュレーター・クライアント、ダウンロード・エミュレーター・クライアント、 および Web Start クライアントの場合に有効です。

Java アーカイブは、Java .JAR ファイルでなければなりません。

AdditionalArchives HTML パラメーターを使用する利点は、Z and I Emulator for Web サーバー上のキャッシュ・クライアントまたはダウンロード・クライアント HTML ファイルにユーザーの 1 人が接続する時に、ご利用の Java アーカイブが自動的にユーザーのワークステーションにダウンロードされるという点です。

この方法の欠点は、キャッシュ・クライアントまたはダウンロード・クライアントの どちらを使用しているかに関係なく、ユーザーがその HTML ファイルに接続するたびに、 それらの Java アーカイブ・ファイルまたは Java クラス・ファイルが 再度ダウンロードされるという点です。ユーザーが接続するたびにアーカイブをダウンロードする理由は、Z and I Emulator for Web クライアントが、最新のバージョンのアーカイブ・ファイルまたはクラス・ファイルを必ず持つようにするためです。結果として、 Java アーカイブ・ファイルまたは Java クラス・ファイルが比較的少なくかつ比較的小さい時にこの方法は最も有効です。 それは、それらのファイルをダウンロードするためにユーザーが長時間待つ必要がなく、 それらのファイルをユーザーにダウンロードする時に、ご利用の Web サーバーに重い負荷をかけることがないからです。

この方法を使用するには、以下のステップを実行してください。

  1. アーカイブを Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーに置きます。デフォルトのパブリッシュ・ディレクトリーは、ご利用の Z and I Emulator for Web サーバーのインストール・ディレクトリー内のサブディレクトリー ZIEWeb (c:\Program Files\HCL\ZIEForWeb\ZIEWeb\ など) です。
  2. デプロイメント・ウィザードで HTML ファイルを編集します。すると、次のようになります。
    1. 「拡張オプション」パネルで、「HTML パラメーター」をクリックします。
    2. 「名前」フィールドに、AdditionalArchives と入力します。
    3. 「値」フィールドに、 ファイル拡張子 (.jar) を付けずにコンマ区切りの Java アーカイブの名前を入力します。以下に例を示します。
      myCustomA,myCustomB,MyCustomC

詳しくは、オンライン・ヘルプの『AdditionalArchives』を参照してください。

パブリッシュ・ディレクトリーからのデプロイ

この方法は、以下の状況で有効です。

この方法を使用するには、アーカイブを Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーに置きます。デフォルトのパブリッシュ・ディレクトリーは、ご利用の Z and I Emulator for Web サーバーのインストール・ディレクトリー内のサブディレクトリー ZIEWeb (c:\Program Files\HCL\ZIEForWeb\ZIEWeb\ など) です。

アーカイブ・ファイルについてのヒント

以下のヒントには、アーカイブ・ファイルの使用に関する役立つ情報が含まれています。

Database On-Demand クライアントの使用

Database On-Demand クライアントは Java アプレットであり、エンド・ユーザーはこれを使用して SQL ステートメントや File Upload ステートメントを作成したり、これらのステートメントをリモート・データベース・サーバーに 送信したり、SQL 照会 (SQL Select ステートメント) の結果をリモート・データベース・サーバーから取得したりすることができます。

適切な Java Database Connectivity (JDBC) ドライバーが Database On-Demand クライアント・ ワークステーションにインストールされている場合には、ユーザーは、IBM System i サーバーや他のプラットフォーム上で稼働するデータベース・サーバーと通信できます。詳しくは、この資料のJDBC ドライバーの入手とインストールを参照してください。

Database On-Demand には以下の機能があります。

Database On-Demand クライアントは、3 つの定義済みクライアント HTML ファイルのいずれかを通してのみ使用可能です (Database On-Demand の定義済みクライアントを参照)。デプロイメント・ウィザードを 使用して Database On-Demand クライアントを作成することはできません。

ただし、Database On-Demand クライアントの代わりとして、Z and I Emulator for Web エミュレーション・クライアントおよびマクロのデータベース機能を使用できます (『ディスプレイ・エミュレーション・クライアントおよびマクロにおけるデータベース機能』を参照)。

詳しくは、Z and I Emulator for Web オンライン・ヘルプの『データベース・アクセスの概要』を参照してください。

Database On-Demand クライアントは、Java バージョンがあります。したがって、次のようになります。

この Database On-Demand クライアントは、Java プラグインの拡張機能を利用できます。

ディスプレイ・エミュレーション・クライアントおよびマクロにおけるデータベース機能

Database On-Demand クライアントの代わりとして、Database On-Demand クライアントで使用可能な 機能のほとんどすべては、以下のセッション・タイプを含むディスプレイ・エミュレーション・クライアントで使用できます。

また、ディスプレイ・エミュレーション・クライアント・セッションでは、 マクロ内の SQL ステートメントおよび File Upload ステートメントを使用することも できます (「マクロ・プログラミング・ガイド」の 『SQLQuery アクション (SQLQuery action)』および 『File Upload アクション (File Upload action)』を参照)。

例えば、3270 ディスプレイ・セッションのリモート・ホストに接続しているときには、 マクロを起動して、3270 ディスプレイ・セッションのウィンドウから自動的にデータを読み取り、 別のリモート・ホストに存在するデータベースのテーブルにデータを書き込むことができます。同様に、 リモート・データベースのテーブルからデータを自動的に読み取って、3270 ディスプレイ・セッション・ウィンドウに データを書き込むマクロを起動できます。

詳しくは、Z and I Emulator for Web オンライン・ヘルプの『データベース・アクセスの概要』を参照してください。

Database On-Demand クライアントの開始

クライアント・ワークステーションで Database On-Demand クライアントを開始するには、 次の 2 つの方法のいずれかを使用します。

Database On-Demand の定義済みクライアント

Database On-Demand クライアントは、3 つの定義済みクライアント HTML ファイルのいずれかを通して 使用できます。デプロイメント・ウィザードを使用して、Database On-Demand クライアント HTML ファイルを 作成することはできません。定義済みのクライアントについては以下で説明します。

Database On-Demand クライアント (Database.html)

これはダウンロード・クライアントです。ダウンロードという名前は、エンド・ユーザーが Database On-Demand クライアントを 開始するたびに、すべてのクライアント・コードがクライアント・ワークステーションにダウンロードされることを意味します。

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問題判別クライアントは、Z and I Emulator for Web インストール・システムにおいて問題が発生した際に、HCL と一緒にその問題を解決する場合にだけ使用します。

ユーザー用の Database On-Demand の構成

ユーザー用に Database On-Demand を構成するには、以下のステップを実行します。

  1. 管理ユーティリティーを使用して、グループとユーザーを定義する (Z and I Emulator for Web オンライン・ヘルプの『ユーザーとグループの管理』を参照)。
  2. グループおよびユーザーが実行できるようにするデータベース機能を指定し、新しい SQL ステートメントおよび File Upload ステートメントの一部のデータベース・パラメーターに対するデフォルト値を指定する (Z and I Emulator for Web オンライン・ヘルプの『Database On-Demand のグループ/ユーザー・オプション』を参照)。

ユーザーおよびグループのために定義済みの SQL ステートメントおよび File Upload ステートメントを 作成する場合は、以下のステップを実行します。

  1. エンド・ユーザーとして Database On-Demand クライアントを実行し、SQL ステートメントおよび File Upload ステートメントを作成する (Z and I Emulator for Web オンライン・ヘルプの『Database On-Demand 入門』を参照)。
  2. 管理ユーティリティーを起動し、SQL ステートメントおよび File Upload ステートメントを他のユーザーまたはグループにコピーする (Z and I Emulator for Web オンライン・ヘルプの 『Database On-Demand のグループ/ユーザー・ステートメント』を参照)。

JDBC ドライバーの入手とインストール

リモート・ホストで稼働するデータベース・サーバーに接続するには、クライアント・ワークステーション上に Java Database Connectivity (JDBC) ドライバーがインストールされている必要があります。

Z and I Emulator for Web クライアントおよび Database On-Demand クライアントには、IBM AS/400 Toolbox for Java の JDBC ドライバーが既に組み込まれています。このドライバーを使用すると、クライアントは、 適切に構成された IBM System i または AS/400 のホスト・システム上の DB2/400 データベースにアクセスできます。このドライバーを登録またはデプロイする必要はありません。

別の JDBC ドライバーが必要な場合は、次のようにします。

  1. リモート・データベースのベンダーまたは管理者に連絡して、JDBC ドライバーを入手する。
  2. JDBC ドライバーを Z and I Emulator for Web または Database On-Demand に登録する。Z and I Emulator for Web オンライン・ヘルプの『JDBC ドライバーの登録』を参照してください。
  3. エンド・ユーザーのワークステーションに JDBC ドライバーをデプロイする。Z and I Emulator for Web オンライン・ヘルプの 『JDBC ドライバーのデプロイ』を参照してください。

データベース・アクセス用のファイル形式

エンド・ユーザーは、「SQL ウィザード (SQL Wizard)」ウィンドウの「出力 (Output)」タブまたは 「File Upload (File Upload)」ウィンドウの「ファイル」タブで、SQL ステートメントまたは File Upload ステートメントの ファイル・タイプを選択します。

ファイル・フォーマットについては、Z and I Emulator for Web オンライン・ヘルプの『データベース・アクセス用のファイル・フォーマット』を参照してください。

Database On-Demand での複数コード・ページの使用

Database On-Demand で複数のコード・ページを使用する場合は、HTML ファイルに jar ファイルまたは cab ファイルを追加する必要があります。HTML ファイルの言語に対応するコード・ページのみが自動的にロードされます。例えば、フランス語のコンピューターから実行していてオランダ語のホストを利用する場合は、以下の方法で変更を行う必要があります。

CommonJars.js ファイルを編集します。ダウンロード・クライアントを使用する場合は、先頭が "dbaDownloadJars =" の行を探して、次の表にある適切なファイル名を追加します。クライアントで Internet Explorer を使用する場合でも、jar ファイル名を使用してください (名前は後から cab ファイル名に変換されます)。キャッシュ・クライアントを使用する場合は、先頭が "dbaCachedComps =" の行を探して、次の表の適切なコンポーネント名を追加します。

サポートされる Database On-Demand コード・ページ

次の表は、サポートされる Database On-Demand クライアントのコード・ページ言語、 対応する .jar ファイル名、およびキャッシュ・コンポーネント名のリストです。

コード・ページ言語 .JAR ファイル名 コンポーネント名
アラビア語 hacpar.jar HACPAR
チェコ語、ハンガリー語、ポーランド語、スロベニア語 hacpce.jar HACPCE
デンマーク語、フィンランド語、オランダ語、ノルウェー語、スウェーデン語 hacp1b.jar HACP1B
ドイツ語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、ブラジル・ポルトガル語 hacp1a.jar HACP1A
ギリシャ語 hacpgr.jar HACPGR
ヘブライ語 hacphe.jar HACPHE
日本語 hacpja.jar HACPJA
韓国語 hacpko.jar HACPKO
ロシア語 hacpru.jar HACPRU
中国語 (簡体字) hacpzh.jar HACPZH
タイ語 hacpth.jar HACPTH
トルコ語 hacptr.jar HACPTR
中国語 (繁体字) hacptw.jar HACPTW

サーバー・マクロ・ライブラリーの作成およびデプロイ

サーバー・マクロ・ライブラリーは、HTML モデル・ページで、また構成モデル・ユーザーが使用できます。HTML ページの場合、ユーザーはデプロイメント・ウィザードを使用してサーバー・マクロ・ライブラリーをカスタマイズできます。構成モデルの場合、ユーザーは Z and I Emulator for Web 管理コンソールを使用できます。管理者は、GUI ベースの構成を使用して各セッション用の構成を行うことができます。定義されたすべてのセッション用に構成を行う管理者の方は、HTML パラメーター SetServerMacroLibraryPath を使用してください。

SetServerMacroLibraryPath の値は共有パス または相対パス です。これらの値を使用して、ユーザーがその Z and I Emulator for Web セッションからアクセスする、マクロの中央リポジトリーを作成および保守できます。これらのマクロは、必要な場合にのみユーザーのマシンにダウンロードされます。サーバー・マクロに対して変更を行うと、ユーザーは次回のマクロへのアクセス時に、自動的に更新を取得します。

サーバー・マクロ・ライブラリーには、次のようないくつかの利点があります。

サーバー・マクロ・ライブラリーは、Web サーバー上または共有ネットワーク・ ドライブ上に常駐させることが可能です。両方のタイプのライブラリーにおいて、特定の Z and I Emulator for Web セッションに対してどのマクロを有効にするかを制御できます。Web ベースのマクロ・ライブラリーを使用する場合、 構成しているセッション用に有効にしたい特定のマクロを識別するテキスト・ファイルを作成する必要があります。共用ドライブ・ベースのマクロ・ライブラリーを使用する場合には、 指定したディレクトリー内のすべての ファイルが、セッションに対して有効となります。ユーザーは、Web ベースのマクロ・ライブラリーに書き込むことはできませんが、 書き込みアクセス権限を持っている場合は、共有ドライブ・ベースのマクロ・ライブラリーを 更新することができます。

サーバー・マクロ・ライブラリーの Web サーバーへのデプロイ

  1. マクロを、ユーザーが Web サーバーを経由してアクセスできる場所に置く。この場所は、Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーでなくても構いません。
  2. マクロの別個のセットを必要とするセッションごとに、 マクロ・ファイル名のリストを含むテキスト・ファイルを作成する。テキスト・ファイルの形式は、各行に 1 つのマクロ・ファイル名だけを記述するというものです。
    macro1.mac macro2.mac macro3.mac
    必ず以下の規則に従ってください。
    • マクロ名は、行の最初の要素でなければならない。最初の要素より後のものはすべて無視されるからです。
    • 行の最初の要素が // で始まる場合、行はコメントとみなされ、無視される。
    • テキスト・ファイルにリストするそれぞれのマクロは、.mac の拡張子を持つ必要がある。
  3. このテキスト・ファイルを、それが参照するマクロと同じ場所に置く。
  4. デプロイメント・ウィザードで、「ホスト・セッション」ウィンドウの「構成」メニューをクリックし、「サーバー・マクロ・ライブラリー」を選択します。「このセッションのサーバー・マクロ・ライブラリーを使用します」ボックスにチェックマークを付け、Web サーバー・マクロ・ライブラリーを選択します。
  5. ステップ 2 で作成したマクロ・リストの完全修飾 URL (例えば、http://servername/zieweb/macrolist.txt) を指定します。「OK」をクリックします。

ユーザーがセッションをオープンする時、 「マクロの再生」または「使用可能マクロ」ウィンドウを使用して、 ユーザーのセッション用に作成したリストで指定されたマクロを参照することができます。これらのマクロは、ユーザーがマクロの場所としてサーバー・ライブラリーを選択したときに使用可能になります。サーバー・ライブラリーの場所は、セッションでサーバー・マクロ・ライブラリーを使用する構成をした場合のみ、 使用可能になります。

注:
サーバー・マクロ・ライブラリーは、管理クライアントでも構成できます。

サーバー・マクロ・ライブラリーの共有ドライブへのデプロイ

  1. マクロをネットワーク上の共用ディレクトリーに置く。
  2. デプロイメント・ウィザードの「ホスト・セッション (Host Sessions)」ウィンドウで、 構成するセッションを選択し、「構成」メニューをクリックし、 「サーバー・マクロ・ライブラリー (Server macro library)」を選択する。「このセッションのサーバー・マクロ・ライブラリーを使用します (Use a server macro library for this session)」ボックスにチェックマークを付け、 共用ドライブ・マクロ・ライブラリーを選択します。
  3. ディレクトリー・パスを指定する。以下は、有効なディレクトリーの例です。
    • 絶対パス。マップされたネットワーク・ドライブ名も絶対パスで使用できます。サーバー・マクロ・ライブラリーがローカル・ドライブをポイントしてはいけないことに注意してください。
    • リモート・コンピューター名または IP アドレスは、 ユーザーのコンピューターが既にリモート側で接続されており、 ディレクトリーを共用するコンピューターに認証済みである場合に許可されます。共用ドライブ・マクロ・ライブラリーへのパスの 2 つの例を以下に示します。
      • your_hostmacro_libraryyour_host はホスト名、macro_library はマクロ・ディレクトリーです。
      • 123.45.67.89macro_library123.45.67.89 はホストの IP アドレス、macro_library はマクロ・ディレクトリーです。
    複数のセッションに対してマクロ・ライブラリーを構成しており、 各セッションが独自のマクロのセットを使用する場合、 セッションごとに別個のディレクトリーを作成する必要があります。
  4. 「OK」をクリックします。

ユーザーがセッションをオープンする時、 「マクロの再生」または「使用可能マクロ」ウィンドウを使用して、 ディレクトリー内のマクロのリストを参照することができます。これらのマクロは、ユーザーがマクロの場所としてサーバー・ライブラリーを選択したときに使用可能になります。サーバー・ライブラリーの場所は、セッションでサーバー・マクロ・ライブラリーを使用する構成をした場合のみ、 使用可能になります。

セッション・プロパティーの動的変更

Z and I Emulator for Web セッションは、管理者によって定義され、 ユーザーが Z and I Emulator for Web HTML ファイルにアクセスするときに Z and I Emulator for Web クライアントによって取得されます。ユーザーが参照するセッション・プロパティーは固定された値で、 管理者の初期構成および任意のユーザー更新の組み合わせで成り立っています。しかし、いくつかの HTML ファイルまたは特定のセッション・プロパティーにおいて、 HTML のアクセス時に値を動的に設定するほうが便利な場合もあります。このタイプの制御によって、 クライアントの IP アドレスまたは時刻などの情報に基づいて特定のセッション・プロパティー値を設定することができます。

HTML へのアクセス時にセッション・プロパティーを動的に設定するには、管理者は、 Web サーバー上で稼働し、HTML をクライアントへ送信する直前に効率良く変更するプログラムを作成する必要があります。初期セッション・プロパティーが HTML で定義されていなくても、Z and I Emulator for Web は HTML 内の多くのセッション・プロパティーを指定変更する機能を提供します。これらの指定変更値は、常にクライアントによって使用され、 管理者による初期セッション・プロパティー・セットアップおよびユーザーによるプロパティーへの任意更新よりも優先されます。HTML 指定変更値は保管されることはないため、管理者が指定変更を除去すれば、 クライアントは再びプロパティーの変更前の設定を使用することになります。また、指定変更されたプロパティーは、ユーザーが変更できないようにロックされます。

管理者がプログラムを作成し、 HTML を指定変更することによって 1 つまたは複数のセッション・プロパティーを動的に設定するには、 Java Server Pages (JSP)、サーブレット、Perl、REXX、または Active Server Pages (ASP) などさまざまな方法があります。この章では、管理者が共通して利用できることに焦点を当てたいくつかの例を取り上げます。これらの例は、特定のプロパティーを指定変更する構文および技法を説明するよう意図されています。これらのメカニズムは、管理者が選択するどのプログラミング・アプローチにも適用します。

初期 HTML ファイルのセットアップ

初期 HTML ファイルは、デプロイメント・ウィザードを使用して作成する必要があります。 これにより、ダウンロードされるコードのサイズやユーザーが使用できる機能など、使用する上で重要な機能を 適切にセットアップできるようになります。以下のセクションでは、組み込む必要がある HTML パラメーターを説明します。しかし、これらのパラメーターに必要な正確なフォーマットは、 HTML のフォーマットに応じて変わることを頭に入れておいてください。Z and I Emulator for Web 7 以降では、いくつかの HTML が JavaScript を使用して生成され、 HTML パラメーターは JavaScript の配列内で指定されるか、 または JavaScript の document.write ステートメントを使用して指定されることに注意してください。また、HTML のフォーマットは、選択されたクライアント (キャッシュ・クライアントまたは ダウンロード・クライアント) によっても異なります。

コード・ベースの設定

デプロイメント・ウィザードを使用して HTML を作成する時にコード・ベースを設定するには、以下のようにします。

  1. 「追加オプション」ウィンドウで、 「拡張オプション」をクリックしてツリー・ビューの「その他」ブランチに進みます。
  2. 「コード・ベース」フィールドに、相対パス /zieweb/ を入力します。
  3. HTML ファイルをデフォルトの Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリー your_install_directory\ZIEWeb に保管します。

HTML ファイルはこれで Z and I Emulator for Web のアーカイブ・ファイルと同じディレクトリーに配置されました。

コード・ベースは、デプロイメント・ウィザード・ファイルが発行されるディレクトリーではなく、インストール済み Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーを参照します。「コード・ベース」フィールドに、完全修飾 URL を入力することはできますが、セッション・プロパティーを動的に変更する時には、デフォルトのパブリッシュ・ディレクトリーの相対パス /zieweb/ を入力することを強くお勧めします。完全修飾 URL を入力した場合、DNS エントリーが同じ IP アドレスに解決されたとしても、 コード・ベースとして指定した方法とは異なる方法でホスト名を指定するすべてのユーザーは、 ファイルにアクセスできなくなります。

ConfigBase パラメーターの追加

ConfigBase と呼ばれるパラメーターを HTML ファイルに追加します。コード・ベースの設定で説明されている Codebase としての /zieweb/ の定義と同様に、ConfigBase パラメーターが必要です。これは、最終的には JSP ファイルをデフォルトのパブリッシュ・ディレクトリーとは異なる場所にデプロイすることになり、Z and I Emulator for Web のアプレットは zieforweb/ZIEWeb/ZIEWebData ディレクトリーに存在するセッション構成ファイルを見つける方法を知る必要があるためです。これらのファイルは、デプロイメント・ウィザードの HTML ファイルを パブリッシュ・ディレクトリーに保管した時点で作成されます。Codebase とは異なり、ConfigBase パラメーターでは完全修飾 URL が必要です。ConfigBase は、Z and I Emulator for Web に固有の用語です。

グラフィック・イメージ
詳しくは、『WebSphere 拡張機能を含む JavaServer ページ・ファイルの開発 (Developing JavaServer Pages files with WebSphere extensions)』を参照してください。

HTML パラメーターの指定変更

セッション・プロパティーを動的に設定するために従う必要のあるステップがいくつかあります (この章の後半に示される例は、これらのいくつかのパラメーターの指定方法を明確に理解するのに役立ちます)。

  1. HTML 指定変更を使用可能にする。デフォルトでは、クライアントは HTML 指定変更を無視します。指定変更を使用可能にするには、EnableHTMLOverrides という HTML パラメーターを定義し、 その値に true を設定する必要があります。
  2. 指定変更されるセッションをリストする。HTML に関連付けられたセッションが複数ある場合があるため、 どのセッションが指定変更されるかをリストする必要があります。TargetedSessionList という HTML パラメーターを定義し、 その値に指定変更を受け入れるセッションの名前を正確に指定してください。この値は、"Session1Name, Session2Name" などのように、 コンマで区切られたセッション名のリストでなければなりません。
  3. 指定変更自体を指定する。指定変更されるセッション・プロパティーごとに、希望する指定変更である値を使用して、 そのプロパティー名を名前に持つ HTML パラメーターを定義する必要があります。そして、指定する値は、TargetedSessionList パラメーターでリストされたすべてのセッションに適用されます。TargetedSessionList のセッションの一部のみを指定変更する場合は、 値を "Session1Name=value1, Session2Name=value2" などのフォーマットで指定できます。

指定変更可能な特定のセッション・プロパティー

以下の表に、指定変更可能なセッション・プロパティーを説明し、パラメーターごとの許容値を示します。

表 10. 指定変更可能なセッション・プロパティー
パラメーター名 説明 有効な値
ホスト ターゲット・サーバーのホスト名または IP アドレス。プロパティー・パネルに「宛先アドレス」として表示される。すべてのセッション・タイプに適用。 ホスト名または IP アドレス。
HostBackup1 backup1 サーバーのホスト名または IP アドレス。プロパティー・パネルに backup1 の「宛先アドレス」として表示される。すべてのセッション・タイプに適用。 ホスト名または IP アドレス。
HostBackup2 backup2 サーバーのホスト名または IP アドレス。プロパティー・パネルに backup2 の「宛先アドレス」として表示される。すべてのセッション・タイプに適用。 ホスト名または IP アドレス。
Port (ポート) ターゲット・サーバーが listen しているポート番号。プロパティー・パネルに「宛先ポート」として表示される。すべてのセッション・タイプに適用。 任意の有効 TCP/IP ポート番号。
PortBackup1 backup1 サーバーが listen しているポート番号。プロパティー・パネルに backup1 の「宛先ポート」として表示される。すべてのセッション・タイプに適用。 任意の有効 TCP/IP ポート番号。
PortBackup2 backup2 サーバーが listen しているポート番号。プロパティー・パネルに backup2 の「宛先ポート」として表示される。すべてのセッション・タイプに適用。 任意の有効 TCP/IP ポート番号。
CodePage セッションが接続する先のサーバーのコード・ページ。プロパティー・パネルに「ホスト・コード・ページ」として表示される。FTP を除くすべてのセッション・タイプに適用。 セッション・プロパティー・パネルにリストされるサポート済みホスト・コード・ページの数値の部分 (037 など)。
SessionID このセッションへ割り当てるショート・ネーム (OIA 内に表示される)。この構成に固有である必要がある。プロパティー・パネルに「セッション ID」として表示される。すべてのセッション・タイプに適用。 1 文字: A-Z。
LUName ターゲット・サーバーで定義され、このセッションを接続させる先の LU または LU プールの名前。プロパティー・パネルに「LU またはプール名」として表示される。3270 ディスプレイおよび 3270 印刷装置の各セッション・タイプに適用。 LU または LU プールの名前。
LUNameBackup1 backup1 サーバーで定義され、このセッションを接続させる先の LU または LU プールの名前。プロパティー・パネルに backup1 の「LU またはプール名」として表示される。3270 ディスプレイおよび 3270 印刷装置の各セッション・タイプに適用。 LU または LU プールの名前。
LUNameBackup2 backup2 サーバーで定義され、このセッションを接続させる先の LU または LU プールの名前。プロパティー・パネルに backup2 の「LU またはプール名」として表示される。3270 ディスプレイおよび 3270 印刷装置の各セッション・タイプに適用。 LU または LU プールの名前。
WorkstationID このワークステーションの名前。プロパティー・パネルに「ワークステーション ID」として表示される。5250 ディスプレイおよび 5250 印刷装置の各セッション・タイプに適用。 このワークステーションの固有名。
ScreenSize 画面上の行数および列数を定義する。プロパティー・パネルに「画面サイズ」として表示される。3270 ディスプレイ、5250 ディスプレイ、および VT ディスプレイの各セッション・タイプに適用。
  • 値=行 x 列
  • 2=24x80 (3270、5250、VT)
  • 3=32x80 (3270)
  • 4=43x80 (3270)
  • 5=27x132 (3270、5250)
  • 6=24x132 (VT)
  • 7=36x80 (VT)
  • 8=36x132 (VT)
  • 9=48x80 (VT)
  • 10=48x132 (VT)
  • 11=72x80 (VT)
  • 12=72x132 (VT)
  • 13=144x80 (VT)
  • 14=144x132 (VT)
  • 15=25x80 (VT)
  • 16=25x132 (VT)
SLPScope Service Location Protocol (SLP) スコープ。プロパティー・パネルの 「SLP オプション」 の下の「スコープ」 として表示される。3270 ディスプレイ、3270 印刷装置、5250 ディスプレイ、および 5250 印刷装置の各セッション・タイプに適用。 このフィールドの正確な値は、担当の管理者に連絡して確認してください。
SLPAS400Name セッションを特定の IBM System i へ接続させる。プロパティー・パネルには 「iSeries 名 (SLP)」 と表示される。5250 ディスプレイおよび 5250 印刷装置の各セッション・タイプに適用。 完全修飾 SNA CP 名 (USIBMNM.RAS400B など)。
FTPUser FTP サーバーへ 接続するときに セッションが 使用するユーザー ID を 指定する。プロパティー・パネルに 「ユーザー ID」 として表示される。FTP セッション・タイプに適用。 有効なユーザー ID。
FTPPassword FTP サーバーへ 接続するときに セッションが 使用する パスワードを指定する。プロパティー・パネルに 「パスワード」 として表示される。FTP セッション・タイプに適用。 有効なパスワード。
UseFTPAnonymousLogon ユーザー ID に 無名を使用して FTP サーバーへログインする セッションを使用可能にする。プロパティー・パネルに 「無名ログイン」として表示される。FTP セッション・タイプに適用。 Yes または No
FTPEmailAddress 無名ログインを使用中に FTP サーバーへ接続するときに使用する E メール・アドレスを指定する。プロパティー・パネルに「E メール・アドレス」として表示される。FTP セッション・タイプに適用。 有効な E メール・アドレス。
PromptForDestinationAddress FTP サーバーへ 接続するときに 使用する 宛先アドレスの プロンプトを ユーザーに対して 出すかどうかを 指定する。プロパティー・パネルに 「宛先アドレス」 として表示される。FTP セッション・タイプに適用。 yes または no
CICSInitialTransEnabled CICS ゲートウェイ・セッションが 確立された時に 初期トランザクションが 開始されるようにする。 true または false
CICSInitialTrans CICS ホストへの 接続時に開始される 初期トランザクションの 名前を指定する。CICS ゲートウェイ・セッションに限り適用。CICSInitialTransEnabled パラメーターは、 開始される 指定された トランザクションに 対して true を 設定する必要があります。 有効なトランザクション ID は、 1 から 128 文字のストリングです。このストリングは、 サーバーへの接続時に実行される 初期トランザクション およびすべての パラメーターを識別します。最初の 4 文字 またはストリング内の 最初のブランクまでの文字は、 トランザクションとして取られます。残ったデータは、 トランザクションが 呼び出される時に トランザクションに渡されます。
Netname インストールまたは 予約する端末リソースの名前。このフィールドがブランクの場合、 選択される端末タイプは予測不可能です。CICS セッションに限り適用。 有効な端末リソース名。

HTML パラメーターの処理中に生じたエラーは、すべて Java コンソール内に表示されます。

例 #1: クライアントの IP アドレスに基づいて LU 名を指定変更する

管理者は、セッション定義に直接 LU 名を指定しないようにすることができます。この例では、クライアントの IP アドレスを使用して、テキスト・ファイル内にリストされた LU 名を検索し、 それをセッション内の指定変更値として使用する簡単な方法を示します。

この例は、JSP を使用して作成されています。デプロイメント・ウィザードが、 3270 ディスプレイおよび 5250 ディスプレイと呼ばれる 2 つのセッションを含む HTML ファイルを作成するために使用されました。Z and I Emulator for Web 7 以降では、いくつかの HTML が JavaScript を使用して生成され、 HTML パラメーターは JavaScript の配列内で指定されるか、 または JavaScript の document.write ステートメントを使用して指定されることに注意してください。また、HTML のフォーマットは、選択されたクライアント (キャッシュ・クライアントまたは ダウンロード・クライアント) によっても異なります。

この例では、開始位置としてキャッシュ Java ページを使用しており、HTML の指定変更に対する必要な変更は太字で表示してあります。デプロイメント・ウィザードがキャッシュ Java2 ページを生成するために使用される時、 それは以下のファイルを生成します。

Macintosh クライアントは、Example_J2.html ページを利用します。

IP アドレス / LU 名のペアを含むファイル (c:luname.table) が読み取られます。クライアントの IP アドレスが、「3270 ディスプレイ」セッションで指定変更される正しい LU 名を検索するために使用されます。詳細は、例に含まれるコメントを参照してください。デプロイメント・ウィザードの出力へ追加した行は、太字で表示してあります。

<!doctype html public "-//W3C//DTD HTML 3.2 Final//EN"> <%
// Read the luname.table file into a properties variable.
// The luname.table file contains lines in the following format:
// ipaddress=luname
Properties lunames = new Properties();
lunames.load(new FileInputStream("c:\\luname.table"));
%> <HTML> <HEAD> <META http-equiv="content-type" content="text/html; charset=UTF-8"> <!-- TITLE Begin --> <TITLE>Example1 page title</TITLE> <!-- TITLE End --> <!-- SUMMARY Begin --> <!--
Configuration Model
	What configuration model would you like to use?
	-HTML-based model
Host Sessions 
	-3270 Display
	-5250 Display
Additional Options
	-Cached = Cached client
	-Java Type = java2
Disable Functions
Preload Options
	-5250 Sessions = True
	-Change Session Properties = True
	-3270 Sessions = True
Cached Client/Web Start Options
	Basic Options
	-Debug = False
	-Height (in pixels) = 250
	-Width (in pixels) = 550
	Upgrade Options
	-Percent of users who can upgrade by default = 100
	-Prompt user (user decides foreground or background)
Advanced Options
	HTML parameters
	-None
	Code base
	- /zieweb/
	HTML templates
	-Default
	Problem determination
	-Debug = False
	User updates
	-Persist user updates? = True
	Appearance
	-Standard Z and I Emulator for Web Client
	Applet size
	-Autosize to browser
	Session Manager API
	-Enable Session Manager JavaScript API = False
	Server connection
	Language
	-Locale = Use the system Locale
	Maximum sessions
	- 26
--> <!-- SUMMARY End --> </HEAD> <CENTER> <P> <SCRIPT LANGUAGE="JavaScript"> function writeAppletParameters() {
 return "";
} </SCRIPT> <SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="/zieweb/ziewebversion.js"></SCRIPT> <SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="/zieweb/CommonJars.js"></SCRIPT> <SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="/zieweb/CommonParms.js"></SCRIPT> <SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="/zieweb/CommonJ2Parms.js"></SCRIPT> <SCRIPT LANGUAGE="JavaScript"> var db = parent.location; var hod_Locale = ''; var hod_AppName =''; var hod_AppHgt = '340'; var hod_AppWid = '550'; var hod_CodeBase = '/zieweb/'; var hod_Comps = 'HABASE;HODBASE;HODIMG;HACP;HAFNTIB;HAFNTAP;HA3270;HODCFG;HA5250'; var hod_Archs = 'habasen.jar,hodbasen.jar,hodimg.jar,hacp.jar,hafntib.jar,hafntap.jar, ha3270n.jar,hodcfgn.jar,ha5250n.jar'; var hod_URL = new String(window.location); var hod_DebugOn = false; var hHod_AppletParams = new Array; hHod_AppletParams[1] = '<PARAM NAME="ShowDocument" VALUE="_parent">'; hHod_AppletParams[3] = '<PARAM NAME="ParameterFile" VALUE="HODData\\Example1\\params.txt">'; hHod_AppletParams[4] = '<PARAM NAME="JavaScriptAPI" VALUE="false">'; hHod_AppletParams[5] = '<PARAM NAME="BookmarkPage" VALUE="Example1.html">'; // The next 2 lines are required in order to override session properties. // The first line turns on the processing for this function and does not // need to be modified. The second line identifies the sessions that you // want to change. In this example, there are 2 sessions identified // named: "3270 Display" and "5250 Display". hHod_AppletParams[6]='<PARAM NAME="EnableHTMLOverrides" VALUE="true">'; hHod_AppletParams[7]='<PARAM NAME="TargetedSessionList" VALUE="3270 Display,5250 Display">'; // The following line changes the LUName session parameter for the session named // "3270 Display". In this example, the LUName is being set to the value // contained in the c:\luname.table for the IP address of the client. // When you are initially testing your changes, you may want to use a constant // value to verify that the syntax is correct before you insert your // calculations. hHod_AppletParams[8]='<PARAM NAME="Luname" VALUE="3270 Display=<%=lunames.get(request.getRemoteAddr())%>">'; //hHod_AppletParams[x] = '<PARAM NAME="DebugCode" VALUE="65535">'; var pg = buildJ2Page(db); pg += writeAppletParameters(); pg += '</APPLET>'; if(hod_DebugOn) alert('J2 page complete, result = \n' + pg); document.write(pg); </SCRIPT> </CENTER> </BODY> </HTML>

例 #2: HTML のフォームを使用してユーザーが接続先ホストを指定できるようにする

管理者は、指定変更値を算出するのではなく、HTML のフォームを使用して値を指定することもできます。以下の例は、ホスト名の記入用の簡単なフォームを表示するものです。このフォームは、フォーム内に指定されたホスト名を使用して 3270 ディスプレイ・セッションのホスト名を指定変更する JSP プログラムへ post を実行します。

この例は、JSP を使用して作成されています。デプロイメント・ウィザードが、 「3270 ディスプレイ」および「5250 ディスプレイ」と呼ばれる 2 つのセッションを含む HTML ファイルを作成するために使用されました。Z and I Emulator for Web 1.0 では、いくつかの HTML が JavaScript を使用して生成され、HTML パラメーターは JavaScript の配列内で指定されるか、または JavaScript の document.write ステートメントを使用して指定されることに注意してください。

フォームを使用する場合、フォーム・データはプログラムへの複数の要求を通じて保持される必要があります。これは、構成サーバー・ベース・モデルのページを使用している場合、Z and I Emulator for Web HTML ファイルが、Java を検出するために、およびブックマークをサポートするために自ら再ロードするからです。構成サーバー・ベース・モデルを使用している場合に、Java 1 を選択し、 ブックマーク・サポートを使用不可にしている場合は、ページの再ロードの必要はなく、 フォーム・データを保持する必要もありません。この例は、再ロードが行われてもフォーム・データを保持するために、JSP セッションを使用します。

以下に、ホスト名を入力できる簡単な HTML フォームを示します。このフォームは、JSP プログラム (example2.jsp) に対して post を実行します。

<form method="POST" action="zieweb/example2.jsp"> ホスト名 <input name="form.hostname"><br> <input type="submit"> </form>

以下は、デプロイメント・ウィザードからの変更出力です。詳細は、例に含まれるコメントを参照してください。デプロイメント・ウィザードの出力へ追加した行は、太字で表示してあります。

<HTML> <% // Get a session or create if necessary and store the hostname // entered in the form in the session. HttpSession session = request.getSession(true); String hostname = request.getParameter("form.hostname"); if (hostname!=null) {
session.putValue("session.hostname", hostname);
} %> <!-- ZIEWeb WIZARD HTML --> <!-- Deployment Wizard Build : 8.0.0-B20030605 --> <HEAD> <META http-equiv="content-type" content="text/html; charset=UTF-8"> <TITLE>Example 2 page title</TITLE> <SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="/zieweb/CommonJars.js"></SCRIPT> <SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="/zieweb/HODJavaDetect.js"></SCRIPT> <SCRIPT LANGUAGE="JavaScript" SRC="/zieweb/CommonParms.js"></SCRIPT> <SCRIPT LANGUAGE="JavaScript"> //---- Start JavaScript variable declarations ----// var hod_Locale = ''; var hod_jsapi=false; var hod_AppName =''; var hod_AppHgt = '80%'; var hod_AppWid = '80%'; var hod_CodeBase = '/zieweb/'; var hod_FinalFile = 'z_example2.html'; var hod_JavaType = 'java2'; var hod_Obplet = ''; var hod_jars = 'habasen.jar,hodbasen.jar,hodimg.jar,hacp.jar,hodsignn.jar,ha3270n.jar, hodcfgn.jar,ha5250n.jar'; var hod_URL = new String(window.location); var hod_DebugOn = false; var hod_SearchArg = window.location.search.substring(1); var hod_AppletParams = new Array; hod_AppletParams[0] = '<PARAM NAME="ParameterFile" VALUE="ZIEWebData\\example2\\params.txt">'; hod_AppletParams[1] = '<PARAM NAME="ShowDocument" VALUE="_parent">'; hod_AppletParams[2] = '<PARAM NAME="JavaScriptAPI" VALUE="' + hod_jsapi + '">'; hod_AppletParams[3] = '<PARAM NAME="PreloadComponentList" VALUE="HABASE;HODBASE;HODIMG;
 HACP;HAFNTIB;HAFNTAP;
 HA3270;HODCFG;HA5250">'; // The next 2 lines are required in order to override session properties. // The first line turns on the processing for this function and does not // need to be modified. The second line identifies the sessions that you // want to change. In this example, there are 2 sessions identified // named: "3270 Display" and "5250 Display". // Be careful to increment the array index correctly. hod_AppletParams[4] = <PARAM NAME="EnableHTMLOverrides" VALUE="true">; hod_AppletParams[5] = <PARAM NAME="TargetedSessionList" VALUE="3270 Display,5250 Display">; // The following line changes the Host or Destination Address session parameter // for the session named "3270 Display". In this example, the Host is being set // to the value saved in the JSP session from the HTML form. // When you are initially testing your changes, you may want to use a constant // value to verify that the syntax is correct before you insert your // calculations. // Here we override the host for the 3270 session to the value saved in the // jsp session from the html form. hod_AppletParams[6] = <PARAM NAME="Host" VALUE="3270 Display=<%=session.getValue("session.hostname")%>">; //hod_AppletParams[x] = '<PARAM NAME="DebugCode" VALUE="65535">'; //---- End JavaScript variable declarations ----// function getHODMsg(msgNum) {
 return HODFrame.hodMsgs[msgNum];
} function getHODFrame() {
 return HODFrame;
} var lang = detectLanguage(hod_Locale); document.writeln('<FRAMESET cols="*,10" border=0 FRAMEBORDER="0">'); document.writeln('<FRAME src="/zieweb/hoddetect_' + lang + '.html" name="HODFrame">'); document.writeln('</FRAMESET>');  </SCRIPT> </HEAD> </HTML>

zSeries での Z and I Emulator for Web の構成

この章では、zSeries システムに Z and I Emulator for Web を構成するために、読み取り/書き込みプライベート・ディレクトリーとパブリッシュ・ディレクトリーを別にセットアップする方法について説明します。

この構成シナリオの目的は、zSeries に共通の構成作業を解説することです。

別々の読み取り/書き込みプライベートおよびパブリッシュ・ディレクトリーのセットアップ

Z and I Emulator for Web プライベート・ディレクトリー用の別個のファイル・システムのセットアップ

Z and I Emulator for Web をインストールすると、製造リフレッシュ・リリースによってだけでなく、 実行環境の /usr/lpp/ZIEWeb/zieforweb/private ディレクトリーのファイルも更新されます。このディレクトリーは Z and I Emulator for Web ソフトウェアの実行中に更新されるようになったため、別個の (非サービス) ファイル・システムをマウントすることをお勧めします。これは、次のいずれかの方法で実行できます。

LDAP およびネイティブ認証を使用している場合は、HODrapd および /keys ディレクトリーを、 システム特定の /private ディレクトリーへ手動でコピーします。

システム特定の /private ディレクトリーは、マウントされるとオーバーレイしますが、 マスターの /private ディレクトリーを壊すことはありません。保守リリースが適用されるときは、マスターの /private ディレクトリーを使用します。これらのファイルが変更された場合は、これらをシステム固有の /private ディレクトリーにコピーします。

別のユーザー・パブリッシュ・ディレクトリーのセットアップ

デプロイメント・ウィザードで生成されるファイルは、Z and I Emulator for Web のパブリッシュ・ディレクトリーとは別のユーザー定義ディレクトリー内に置くことができます。これによって、今後の Z and I Emulator for Web アップグレードの適用が容易になります。このソリューションにより、Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーは読み取り専用のまま保持され、デプロイメント・ウィザードのファイルを展開するために別個の書き込み可能ロケーションが提供されます。

別個のユーザー・パブリッシュ・ディレクトリーにデプロイメント・ウィザード・ファイルをデプロイする手順について、およびパブリッシュ・ディレクトリー外に配置可能なその他のユーザー変更ファイルに関する情報については、デプロイメント・ウィザードのマイグレーション手順を参照してください。

ユーザー定義パブリッシュ・ディレクトリー用に別個のファイル・システムを作成およびマウントすることができます。生成されたデプロイメント・ウィザード zip ファイルはこのディレクトリーに転送され、DWUnzip ユーティリティーによって unzip されます。Web サーバーは、ユーザー定義パブリッシュ・ディレクトリーに固有の別名ステートメントを組み込む必要があります。

ユーザー定義パブリッシュ・ディレクトリーの別名を指定する URL を使用してページにアクセスすることができます。例えば、パブリッシュ・ディレクトリーが /usr/lpp/ZIEWeb/publish であり、別名が userpublish である場合、クライアント・ページにアクセスするための URL は http://<servername>/userpublish/<pagename>.html となります。

デプロイメント・ウィザードを z/OS サーバーからインストール

デプロイメント・ウィザードは通常、製品のインストール時には Windows マシン上にあります。z/OS では、z/OS ZIE サーバー用にクライアント・ページを生成できるように、Windows 上にデプロイメント・ウィザードをインストールするためのダウンロードが提供されます。デプロイメント・ウィザードの z/OS サーバーからのインストールについては、以下の手順を参照してください。

  1. FTP をバイナリーで使用して、Windows ワークステーションの以下のファイルを再配置します:/usr/lpp/ZIEWeb/zieforweb/ZIEWeb/depwiz/DW.zip
  2. zip ファイルをフォルダーに解凍します。
  3. インストールを始めるには、エクスプローラーで <folder>\DeploymentWizard\disk1 に移動します。
  4. imLauncherWindows.bat をダブルクリックして、Installation Manager ユーザー・インターフェースを起動します。
  5. インストールの終了手順に従います。

デプロイメント・ウィザードがインストールされたら、これを起動できます。「スタート」 > 「すべてのプログラム」 > 「HCL Z and I Emulator for Web デプロイメント・ウィザード」の順に選択します。

IBM System i での Z and I Emulator for Web の構成

IBM System i プラットフォームに Z and I Emulator for Web をインストールしたら、以下のようにしてソフトウェアを構成します。

IBM System i 上での Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーの構成、開始および停止

以下のコマンドは、IBM iv7r1 または OS/400 のコマンド行から使用できます。

構成

サービス・マネージャーを構成するには、NCServiceManager-OS400.sh スクリプト・ファイルを使用できます。NCServiceManager-OS400.sh は、以下の IBM System i のディレクトリーにあります:

ZIE_install_directory>/lib/samples/NCServiceManager/。 

サービス・マネージャー設定を構成するには、以下の作業を行います。

  1. ディレクトリー /<ZIEWeb install directory>/lib/samples/ NCServiceManager/ にアクセスします。<ZIEWeb install directory> は、Z and I Emulator for Web がインストールされている場所またはパスです。例えば、/QHCL/ProdData/ZIEForWeb/ です。
  2. NCServiceManager-OS400.sh ファイルを開きます。
  3. ランタイム変数が正しく、また環境に対応していることを確認します。ランタイム変数のデフォルト値がご使用の環境に適合しない場合は、これらのデフォルト値を変更してください。ランタイム変数には以下のようなものがあります。
    • JRE の場所:JAVA_ENGINE

      JAVA_ENGINE の値を、システムにインストールされた jre の完全パスまたは場所に更新します。Java V6 以上であることが必要です。この値は、Java インストール・ディレクトリーの <java_installation>/bin/java を指していなければなりません。

    • サーバー上の Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーの場所: MY_ZIEWeb_DIRECTORY

      MY_ZIEWeb_DIRECTORY の値が Z and I Emulator for Web インストール・ディレクトリーの完全パスに設定されていることを確認し、必要であれば更新します。これは Z and I Emulator for Web のインストール・ディレクトリーでなければなりません。このディレクトリーには /bin、/lib、およびその他の Z and I Emulator for Web フォルダーが含まれます。一般的に、この値はインストール時に一度更新されます。例えば、/QHCL/ProdData/ZIEForWeb です。

    • コマンド・ファイルに指定されているターゲット・パス:MY_PUBLISHED_DIRECTORY

      MY_PUBLISHED_DIRECTORY の値が Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーの完全パスに設定されていることを確認し、必要であれば更新します。通常、これは <ZIEWeb_Installation>/ZIEWeb ディレクトリーで、<ZIEWeb_Installation> は Z and I Emulator for Web インストール・ディレクトリーです。

  4. NCServiceManager-OS400.sh が必要な実行権限を持ち、サーバー上の Z and I Emulator for Web インストール済み環境にあるディレクトリーへの書き込みが許可されていることを確認します。

開始

Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーを開始するには、このサービス・マネージャーがバックグラウンドで開始され、実行が継続されるように、NCServiceManager-OS400.sh を実行します。

IBM i Series でこれを行う 1 つの方法として、IBM PASE for System i を呼び出すことによってジョブを実行依頼し、スクリプトを実行する方法があります。お客様の i Series セットアップおよび要件に適した最良のジョブの実行依頼方法について詳しくは、IBM i Series 管理者にお問い合わせください。

ジョブを実行依頼するコマンドの例:

sbmjob cmd(call pgm(qp2shell) parm('/QOpenSys/usr/bin/-sh' '/QHCL/ProdData/Z and I Emulator for Web/lib/samples/NCServiceManager/NCServiceManager-OS400.sh'))

停止

サービス・マネージャーを停止するには、Iseries 上でジョブを終了します。サービスを停止するための適切な方法について詳しくは、Iseries 管理者にお問い合わせください。

これを行う方法の 1 つを、以下の例で説明します。

  1. WRKACTJOB と入力して、アクティブ・ジョブのリストを開きます。
  2. 「アクティブ・ジョブの処理」メニューに、機能名 JVM-NCServiceM で Z and I Emulator for Web サービス・マネージャー・ジョブがリストされます。このジョブ項目までメニューをスクロールダウンし、「処理..(Work With..)」オプション (通常はオプション 5) を選択します。
  3. 「ジョブの終了 (End job)」オプションを選択します。これを行うには、41 を入力してジョブを終了し、Enter ボタンを押します。これにより、サービス・マネージャー・ジョブが終了し、サービス・マネージャーは停止します。

ZIE サーバー状況での作業

サービス・マネージャーが実行中であるかどうかを判別するには、Java プログラム NCServiceManager (スクリプト NCServiceManager-OS400.sh で開始) が実行されているかどうかを確認する必要があります。このため、サーバー状況を確認する方法は、サービス・マネージャーを開始した方法によって異なる場合があります。

上記のでは、サービス・マネージャーは NCServiceManager-OS400.sh スクリプトを実行するジョブを実行依頼することによって開始されています。したがって、以下の 2 つの方法で状況を確認できます。

  1. WRKACTJOB コマンドを使用して状況を確認します。
    1. 以下のコマンドを入力します。
      WRKACTJOB
      これにより、アクティブ・ジョブのリストが表示されます。
    2. 「アクティブ・ジョブの処理」メニューに、Z and I Emulator for Web サービス・マネージャー・ジョブが機能名 JVM-NCServiceM でリストされます。PageDown ボタンまたは PageUp ボタンを使用して、このジョブ項目までメニューをスクロールダウンし、ジョブを「処理..(Work with..)」するための適切なオプション番号 (通常はオプション 5) を入力します。
    3. メニュー・オプションを使用してジョブ状況を確認します。
  2. コマンド行でプロセス状況を照会します。

開始の例では、SBMJOB コマンドで IBM PASE for System i (qp2shell) を呼び出すことによってスクリプト NCServiceManager-OS400.sh が実行されます。したがって、この場合は、以下の手順も状況の確認に役立ちます。

  1. IBM System i で、グリーン・スクリーン・コマンド行にサインオンします。
  2. PASE シェル環境に入ります。グリーン・スクリーン・コマンド行で、次のコマンドを入力します:
    call qp2term
  3. PASE シェルで、次のコマンドを入力します:
    ps -ef | grep NCServ
    注:
    NCServiceManager は、サービス・マネージャーを実行する Java プログラムの名前です。

コマンドは、サービス・マネージャーが稼働していることを検出すると、以下のような出力を提供します。

 $ > ps -ef | grep NCServ kushald 3146 1 0 15:23:30 - 0:00 /QHCL/ProdData/OS400/Java400/jFr omPASE java -classpath .:sm.zip:ibmjndi.jar:jndi.jar:jsdk.jar:ods.jar:jt400.j ar -Djava.net.preferIPv4Stack=true -DFIPS=on com.ibm.eNetwork.HODUtil.service s.admin.NCServiceManager /QHCL/ProdData/Z and I Emulator for Web $ 
注:
PASE シェルでは大/小文字が区別されます。そのため、コマンドでアルファベットの正しい大/小文字を保つことが重要です。

証明書管理

証明書管理機能は、Z and I Emulator for Web に用意されている P12Keyring ユーティリティーを使用して実行することができます。このユーティリティーは、SSL 鍵リング・データベースを簡単に作成およびデプロイするための方法を提供します。Z and I Emulator for Web 鍵リングのいずれかにある SSL 証明書を処理するには、このオプションを使用します。SSL 関連のセッションに関する一般情報については、セキュリティーの計画を参照してください。

P12Keyring とその使用法に関する情報が『付録 C. P12 鍵リング・ユーティリティー』 にあります。

いくつかのコマンドの例を、リンク「How to create, add or convert certificates to CustomizedCAs.p12 file on z/OS for Z and I Emulator for Web」で参照できます。

情報バンドラーの開始

HCL センターに支援を要請することが必要な場合は、既に使用可能になっている「情報バンドラー」スクリプト・ファイルを使用して、Z and I Emulator for Web 構成に関する情報を収集することができます。

使用法に関する情報については、ZIEWeb V1 資料のセクション『情報バンドラーの実行』を参照してください。

ZIEWeb プリンター定義テーブルの作成

Z and I Emulator for Web 3270 プリンター・セッション用のカスタム・プリンター定義テーブルを作成します。この機能の使用については、『iSeries サーバーでの PDT のコンパイル』にあるセクションを参照してください。

カスタム・プリンター定義が必要になるのは、特殊な用紙を使用する場合や、そのプリンターがサポートされていない場合などです。以下のオプションが ZIEWeb V1.0 で使用可能です。

IBM System i でのデプロイメント・ウィザードの使用

IBM System i ベース Z and I Emulator for Web サーバーに画面を展開するために、デプロイメント・ウィザードを使用するには、次のようにします。

  1. Windows ワークステーションから、ネットワーク・ドライブを、Z and I Emulator for Web サーバーである IBM System i システム上の /qhcl ディレクトリーにマップします。詳しくは、IBM System i Web サイトを参照してください。
  2. デプロイメント・ウィザードのインストール・イメージを、インストール済みの Z and I Emulator for Web v1.0 サーバーからダウンロードします。dashboard.html (例えば http://zieserver.name.com/zieweb/dashboard.html) にアクセスし、「Windows 版デプロイメント・ウィザード・インストール・イメージ 」をクリックします。
  3. デプロイメント・ウィザードをインストールするためのインストール手順を参照します。これは Z and I Emulator for Web サーバー全体をインストールしなくても実行できます。
  4. カスタム機能および選択を設計します。
  5. カスタマイズした HTML ファイルをマップ済みネットワーク・ドライブ (例えば、y:\ProdData\zieforweb\zieweb\myweb など) に保管します。
  6. ブラウザーを使用して、ファイル (例えば http://iSeries.name.com/zieweb/myweb.html) をテストします。

セキュア接続のための IBM System i サーバーの構成

自己署名証明書または既知リストにない署名機関からの証明書を使用している場合は、P12Keyring ユーティリティーを使用して CustomizedCAs 鍵リングを構成します。詳しくは、『付録 C. P12 鍵リング・ユーティリティー』 を参照してください。

CustomizedCAs 鍵リングを構成するには、以下の手順に従ってください。

  1. Java がシステムにインストールされていることを確認します。
  2. UNIX または AIX ベースのコマンド行を開きます。これは、例えば QSHELL や IBM I PASE シェルなどです。
  3. Z and I Emulator for Web インストール・ディレクトリー内の Z and I Emulator for Web パブリッシュ・フォルダーにナビゲートします。通常、これは /QHCL/ProdData/ZIEForWeb/ZIEWeb/ です。
  4. コマンド
    java -classpath .:your_install_dir/lib/sm.zip com.ibm.hod5sslight.tools.P12Keyring CustomizedCAs connect myServer.raleigh.ibm.com:702
    を入力します。このコマンドが完了するまで数分かかる場合があります。パスワードの入力を求められた場合は、zieweb と入力して Enter を押します。
  5. 鍵リングに追加する認証局 (CA) に対応した証明書番号を選択します。サイト証明書ではなく、CA 証明書を追加するようにしてください。ポートが応答していない場合は、「セキュア接続のための IBM i 7.1 サーバーの構成」を参照してください。
  6. それぞれのターゲット・サーバーごとにステップ 35 を繰り返してください。

CustomizedCAs 鍵リングの内容を表示するには、以下の手順を実行します。

  1. Java がシステムにインストールされていることを確認します。
  2. linux ベースのシェル (例えば QSHELL や IBM i PASE シェルなど) を開きます。
  3. Z and I Emulator for Web インストール・ディレクトリー内の Z and I Emulator for Web パブリッシュ・フォルダーにナビゲートします。通常、これは /QHCL/ProdData/ZIEForWeb/ZIEWeb/ です。
  4. コマンド
    java -classpath .: your_install_dir/lib/sm.zip com.ibm.hod5sslight.tools.P12Keyring CustomizedCAs list
    を入力します。

i/OS および OS/400 での TLS を使用する Z and I Emulator for Web のインストールと構成

次に示すリストは、TLS を使用する Z and I Emulator for Web をインストールして構成するために必要なステップの概要です。

  1. ソフトウェアとハードウェアに関するすべての要件が満たされていることを確認する。
  2. すべての必要な IBM System i ソフトウェア・プロダクトをインストールする。詳しくは、IBM System i の資料を参照してください。
  3. すべての必要な PTF をインストールする。最新の PTF は、IBM eServer System i サポート・ポータルにあります。
  4. IBM HTTP Server または IBM Application Server をインストールして構成する。詳しくは製品資料を参照してください。
  5. IBM Administrative Server 上の Digital Certificate Manager から認証局 (CA) を作成するか、または公開されている CA を購入する。詳しくは、IBM System i の資料を参照してください。
  6. IBM HTTP Server または IBM Application Server に TLS を構成する。詳しくは製品資料を参照してください。
  7. TLS を使用する Z and I Emulator for Web を構成する。詳しくは、オンライン・ヘルプの 『TLS の構成 (Configuring TLS)』を参照してください。

セキュア接続のための Telnet サーバーの構成

TLS を有効にするために必要な手順については、IBM System i Knowledge Center にアクセスし、TLS について検索してください。セキュア接続を使用したい IBM System i7 システムごとに、この手順を繰り返すことをお勧めします。

Z and I Emulator for Web CustomizedCAs 鍵リングの構成

自己署名証明書または既知リストにない署名機関からの証明書を使用している場合は、P12Keyring ユーティリティーを使用して CustomizedCAs 鍵リングを構成します。詳しくは、『付録 C. P12 鍵リング・ユーティリティー』 を参照してください。

CustomizedCAs 鍵リングを構成するには、以下の手順を実行します。

  1. Java がシステムにインストールされていることを確認します。
  2. linux ベースのシェル (例えば QSHELL や IBM I PASE シェルなど) を開きます。
  3. Z and I Emulator for Web インストール・ディレクトリー内の Z and I Emulator for Web パブリッシュ・フォルダーにナビゲートします。通常、これは /QHCL/ProdData/ZIEForWeb/ZIEWeb/ です。
  4. コマンド
    java -classpath .:your_install_dir/lib/sm.zip com.ibm.hod5sslight.tools.P12Keyring CustomizedCAs connect myServer.raleigh.ibm.com:702
    を入力します。このコマンドが完了するまで数分かかる場合があります。パスワードの入力を求められた場合は、zieweb と入力して Enter を押します。
  5. 鍵リングに追加する認証局 (CA) に対応した証明書番号を選択します。サイト証明書ではなく、CA 証明書を追加するようにしてください。ポートが応答していない場合は、「セキュア接続のための IBM System I サーバーの構成」を参照してください。
  6. それぞれのターゲット・サーバーごとにステップ 35 を繰り返してください。

CustomizedCAs 鍵リングの内容を表示するには、以下のようにします。

  1. Java がシステムにインストールされていることを確認します。
  2. linux ベースのシェル (例えば QSHELL や IBM I PASE シェルなど) を開きます。
  3. Z and I Emulator for Web インストール・ディレクトリー内の Z and I Emulator for Web パブリッシュ・フォルダーにナビゲートします。通常、これは /QHCL/ProdData/ZIEForWeb/ZIEWeb/ です。
  4. コマンド
    java -classpath .: your_install_dir/lib/sm.zip com.ibm.hod5sslight.tools.P12Keyring CustomizedCAs list
    を入力します。
グラフィック・イメージ
複数の IBM System i マシンがあり、すべてのマシンが使用できる単一証明書を 作成したい場合は、クロス認証を考慮してください。クロス認証について詳しくは、『セキュリティーの管理』『Cryptographic Services APIs』、および『Application System/400 Cryptographic Support/400 Version 3』を参照してください。

クライアント認証

補足的なセキュリティーについては、インターネットを介してユーザーのシステムに Telnet でログインできる人を緊密に制御するためにクライアント認証を持つ TLS を考慮してください。例えば、クライアント証明書がユーザーの IBM System i (例えばディジタル証明書 マネージャーを介して) によって発行された場合にのみ認証を許可するように、Telnet サーバーを 構成できます。

クライアント証明書には、有効期間の制限があります (例えば、90 日)。証明書の有効期限が切れたら、 ユーザーは継続するためにクライアント証明書ダウンロード・プロセスを実行しなければなりません。このプロセスでは有効な IBM System i のユーザー ID とパスワードが必要です。

グラフィック・イメージ
すべての Telnet クライアント・ソフトウェアがクライアント認証の機能に対応しているわけではありません。使用可能であれば、IBM System i についてのすべての TLS 可能 Telnet 接続はユーザー証明書を必要とします。

詳しくは、IBM System i Web サイトを参照してください。

セキュア接続用の Z and I Emulator for Web OS/400 プロキシーの構成

OS/400 プロキシーを構成して、ファイル転送と Database On-Demand 接続を暗号化することができます。これを行うには、 それぞれのターゲット IBM System i に次の追加ソフトウェアがインストールされていなければなりません。

TLS ユーザー許可のセットアップ

ファイルに対するユーザーの許可を制御する必要があります。TLS リーガル責任を満たすために、そのファイルに対するユーザー・アクセスを制御する TLS ファイルを含むディレクトリーの権限を変更しなければなりません。権限を変更するには、次のようにします。

  1. コマンド wrklnk '/QHCL/ProdData/HTTP/Public/jt400/*' を入力します。
  2. ディレクトリーでオプション 9 を選択します。
    1. *PUBLIC が *EXCLUDE 権限を持っていることを確認してください。
    2. TLS ファイルにアクセスする必要のあるユーザーにディレクトリーに対する *RX 権限を与えます。個々のユーザーまたはユーザーのグループを許可することができます。*ALLOBJ 特殊権限を持っているユーザーは TLS ファイルへのアクセスを拒否できないことに注意してください。

セキュア Web サービス

Z and I Emulator for Web サーバーはブラウザーにプログラム・オブジェクトをダウンロードするために Web サーバーを使用します。この情報は暗号化できますが、かなりパフォーマンスに影響します。

セキュア Web サービスのデフォルトのポートは 443 です。そのポートが使用可能ではない場合は、 ポート 80 が使用されます。セキュア Web サービスを使用可能にするには、次のステップを実行してください。

  1. Web ブラウザーで以下を入力します:http://<server.name>:2001 (<server.name> は IBM System i の TCP/IP ホスト名)。接続できない場合は、次の i/OS および OS/400 のコマンドを使用して、HTTP サーバーを開始してください。
    STRTCPSVR SERVER(*HTTP) HTTPSVR(*ADMIN)
  2. i/OS または OS/400 のユーザー・プロファイルとパスワードを (プロンプトに応じて) 入力する。残りの構成アクティビティーを完了するには、*ALLOBJ および *SECADM 権限が必要です。
  3. 「IBM HTTP Server for AS/400」をクリックする。
  4. 「構成と管理 (Configuration and Administration)」をクリックする。
  5. [設定] をクリックします。
  6. リストから「CONFIG」構成を選択する。
  7. 「セキュリティー構成 (Security Configuration)」をクリックする。
  8. 「HTTP 接続の許可 (Allow HTTP connections)」と「TLS 接続の許可 (Allow TLS connections)」選択項目で以下のようにする。
    • ポート番号 (443)
    • 「TLS クライアント認証なし」を選択します。
    • 「適用」を選択します。
  9. 画面左下の「AS/400 タスク (AS/400 Tasks)」ボタンをクリックする。
  10. 「ディジタル証明書マネージャー (Digital Certificate Manager)」をクリックする。
  11. 「システム証明書 (System Certificates)」をクリックする。
  12. 「セキュア・アプリケーションでの作業 (Work with Secure Applications)」をクリックする。
  13. 「QIBM_HTTP_SERVER_CONFIG」をクリックした後、「システム証明書での作業 (Work with System Certificate)」をクリックする。
  14. 「新規証明書の割り当て (Assign New Certificate)」をクリックする。
  15. 次の i/OS および OS/400 のコマンドを使用して、管理 HTTP サーバー・インスタンスを終了する。
    ENDTCPSVR SERVER(*HTTP) HTTPSVR(DEFAULT) 
  16. HTTP インスタンスがシャットダウンするまで 10 秒待つ。
  17. 次の i/OS および OS/400 のコマンドを使用して、管理 HTTP サーバー・インスタンスを開始する。
    STRTCPSVR SERVER(*HTTP) HTTPSVR(DEFAULT) 
  18. Web ブラウザーで https://server.name/zieweb/dashboard.html と入力する (server.name は使用する IBM System i の TCP/IP ホスト名)。

IBM System i の各種トピックについて詳しくは、『IBM i PDF ファイルおよびマニュアル』を参照してください。

i/OS および OS/400 でのユニコード・サポート

全般情報

5250 ディスプレイのセッションにおいて、Z and I Emulator for Web は、コード化文字セット ID (CCSID) のタグが付けられたフィールドに置かれるユニコード・データの表示をサポートします。詳しくは、『Unicode support for i/OS and OS/400 using Coded Character Set Identifiers』 を参照してください。

ホスト・プログラミング情報

ホスト・プログラミングについては、IBM System i Web サイト を参照してください。

WebSphere Portal での Z and I Emulator for Web のデプロイ

ユーザーは、HTML ファイルを使用して Z and I Emulator for Web にアクセスする代わりに WebSphere Portal のコンポーネントである Portal Server を使用して、これにアクセスすることができます。Portal Server は、ポートレット と呼ばれるコンテンツ拡張機能を Web サイトに組み込むためのフレームワークを提供します。ポートレットは、Portal Server 内で実行されるアプリケーションです。ポートレットは、さまざまなソース (Web サイト、E メール、およびビジネス・アプリケーションなど) からコンテンツを編成し、 それを単一の HTML ファイルとしてブラウザー・ウィンドウに表示します。デプロイメント・ウィザードにより生成される Z and I Emulator for Web セッションを起動するための WAR ファイルは、 ポートレットとしてデプロイすることができ、ユーザーはポータル・インターフェースを通して Z and I Emulator for Web にアクセスできます。Z and I Emulator for Web および Portal Server をファイアウォールと共に使用する場合は、『ファイアウォールでの Z and I Emulator for Web の使用』を参照してください。また、ユーザーのポータル ID や Portal Server 資格情報ボールトなどの WebSphere Portal のセキュリティー機能を使用する場合は、 『Web Express Logon 解説書』を参照してください。

Z and I Emulator for Web ポートレットを実行するには、Z and I Emulator for Web と Portal Server の両方がインストールされている必要があります。

Eclipse プラグイン・サポート

この章では、IBM Eclipse-Plugin 用に Z and I Emulator for Web をセットアップする方法について説明します。

注:
Z and I Emulator for Web は現在、Windows プラットフォームでのみ Eclipse-Plugin をサポートしています。プラットフォームが追加された場合に更新される 追加サポートについては、README を確認してください。

Eclipse-Plugin は、次世代のネットワーク中心のコンピューティングのための基盤となるものです。Eclipse リッチ・クライアント・プラットフォーム上に構築されており、 アプリケーションを簡単に管理およびデプロイするための追加機能をエンド・ユーザーに 提供します。

Eclipse-Plugin では、アプリケーションはすべて、「プラグイン」と「フラグメント」からなる Eclipse「機能」としてパッケージされています。Eclipse 機能は通常、Web にアクセス可能なマシンのディレクトリーである「更新サイト」からインストールされます。

Eclipse-Plugin 用の Z and I Emulator for Web プラグインを構築するために、Z and I Emulator for Web には「更新サイト・ユーティリティー」と呼ばれる Java アプレットが用意されています。更新サイト・ユーティリティーは、Z and I Emulator for Web JAR ファイルを Eclipse プラグインおよびフラグメントに変換して、新規または既存の更新サイト・ディレクトリーに入れます。

更新サイトから機能をインストールする手順は、Workplace Managed Client (WMC) や WebSphere Everyplace Deployment (WED) などの Eclipse-Plugin プラットフォームによって異なります。WMC を使用する場合、片方の Workplace Collaboration Service (WCS) サーバーで 追加の構成ステップが必要になります。更新サイト・ユーティリティーは、WCS での 構成ステップを簡単にする XML ファイルを生成します。

Z and I Emulator for Web プラグインの作成

Eclipse-Plugin で実行するこれらの Z and I Emulator for Web プラグインを作成およびデプロイするには、以下を行います。

  1. プラグインのセッションを定義する HTML モデルのデプロイメント・ウィザード・ ページがあることを確認する。既存の HTML モデル・ページを使用するか、 新規作成することができます。
    注:
    Eclipse-Plugin 機能では HTML モデル・ページのみがサポートされています。
    ページが完了したら、unzip したデプロイメント・ウィザードの出力ファイルを Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーに入れます。
  2. プラグインの Eclipse 更新サイトとして使用するディレクトリー (c:update など) をまだ定義していない場合は、作成します。次に、
  3. Web サーバー構成でこのディレクトリーの別名を定義して、Web サーバーを再始動します。
  4. これで、Z and I Emulator for Web プラグインを作成する準備ができました。Eclipse 更新サイト・マシンで、Java JRE (1.6 以降) を実行するブラウザーを開き、以下の Z and I Emulator for Web URL にアクセスします:http://<hostname>/<alias>/WCTConfig.html
    注:
    Linux では、IBM 1.4.2 Java プラグイン・サービス・リリース 2 以降を 使用する場合は、LD_LIBRARY_PATH 環境変数を設定する必要があります。

    例えば、Linux 用の Z and I Emulator for Web サーバーに付属の Java プラグインを使用したい場合は、以下のようにして export コマンドを使用して、LD_LIBRARY_PATH 環境変数を設定します。

    export LD_LIBRARY_PATH=/opt/hcl/Z and I Emulator for Web/zieweb_jre/jre/bin: $LD_LIBRARY_PATH 
  5. この URL で、プラグインの作成を支援する、特別な更新サイト・ ユーティリティー・アプレットが実行される。
  6. 次のようにして、更新サイト・ユーティリティーの「基本情報 (Basic Information」 パネルに入力する。
    • 更新サイト宛先ディレクトリー (Update Site Destination Directory) (必須) ステップ 2 で 作成した Eclipse 更新サイト・ディレクトリー (例えば、c:updates) を指定する。
    • ZIEWeb コード・ベース (必須) ステップ 3 の説明どおりに WCTConfig.html にアクセスする場合は、このフィールドは既に正しく入力されているはずです。このフィールドには、Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーの場所を以下の形式で指定する必要があります:http://<hostname>/<alias> Z and I Emulator for Web サーバー名は完全修飾名にしなければなりません。相対 URL 名または「localhost」や「127.0.0.1」のような名前にすることはできません。
    • デプロイメント・ウィザードの出力ファイル (Deployment Wizard Output File) (必須) ステップ 1 で 作成した HTML モデルのデプロイメント・ウィザード・ページの名前を指定する。
    • 機能バージョン (Feature Version) (必須) 生成される機能で使用するバージョン・ストリングを major.minor.service の形式で (例えば、1.0.0) 指定する。
    • ユーザー JAR ファイル・パス (オプション) Z and I Emulator for Web セッションと対話するためにカスタム・コードを必要とするソリューションで使用される、カスタム・コードが含まれた JAR ファイルのパスを指定する。コンマ (,) で区切って、複数のファイルを指定することができます。
      注:
      「アプレットの実行」機能を使用する必要がある場合は、アプレットを JAR ファイルにパッケージして、ここでファイル・パスを指定する必要があります。
  7. 「更新サイト・ユーティリティー (Update Site Utility)」パネルの「ランタイム・コード (Runtime Codes)」パネルと「コード・ページ (Code Pages)」パネルで、不要な機能またはホスト・コード・ページのチェック・マークを外して、作成される Eclipse プラグインのサイズを削減することができます。
  8. すべてのフィールドが完了したら、「プラグインの生成およびデプロイ (Generate and Deploy Plugin)」を 選択する。アプレットが Z and I Emulator for Web プラグインを作成して、指定した更新サイトに配置します。
  9. 更新サイト宛先ディレクトリーとして指定したディレクトリーで、 以下のファイルが作成または変更される。
    • サイト・マップ・ファイル (site.xml):このファイルには、この更新サイトからインストール可能な機能がリストされています。
    • XMLAccess スクリプト・ファイル: このファイルは、WCS に Z and I Emulator for Web 機能をインストールするための WebSphere Portal XMLAccess ユーティリティーの入力です。ファイル名は、以下の形式で付けられます: (デプロイメント・ウィザードの出力ファイル名)_DeployScript.xml。XMLAccess については、『IBM Accelerators for WebSphere Portal family』を参照してください。
    • features サブディレクトリー:このサブディレクトリーには、Z and I Emulator for Web 機能のアーカイブが含まれています。
    • plugins サブディレクトリー: この サブディレクトリーには、次のものが含まれています。
      Z and I Emulator for Web プラグイン プラグイン自体。ファイル名は、以下の形式で付けられます:com.ibm.eNetwork.HOD.wct_(plugin version).jar
      Z and I Emulator for Web コード・フラグメント Z and I Emulator for Web ランタイム・コード。ファイル名は、以下の形式で付けられます:com.ibm.eNetwork.HOD.wct.(機能名)_(プラグイン・バージョン).jar
      構成フラグメント 構成情報を保管するフラグメント。ファイル名は、以下の形式で付けられます:com.ibm.eNetwork.HOD.wct.configs.(デプロイメント・ウィザードの出力ファイル名)_(機能バージョン).jar
    • images サブディレクトリー: このサブディレクトリーには、WMC/WCS で 使用されるイメージ・ファイルが含まれています。

    プラグインのクライアントへのインストールについては、ご使用の Eclipse-Plugin プラットフォームに付属の資料を参照してください。

セッション・プロパティーの動的設定

Eclipse-Plugin プラットフォームでは、Z and I Emulator for Web プラグインの実行に HTML ファイルは使用されないため、セッション・プロパティーを動的に設定するために HTML オーバーライドを使用することはできません。同様の機能が必要な場合は、以下のステップを実行してください。

  1. com.ibm.eNetwork.HOD.wct.IHODConfigFactory インターフェースを実装する Java クラスを実装する。このインターフェースは、wct.jar ファイルに保管されています。wct.jar ファイルは、Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリーにインストールされます。インターフェースには、以下の 2 つの public メソッドがあります。
    public String setHodHtmlFileName() public Properties getHodHtmlParameters() 

    以下に、そのような Java クラスの例を示します。

    図 8.Java クラスの例
     package com.ibm.eNetwork.HOD.wct.samples; import java.util.Properties; import com.ibm.eNetwork.HOD.wct.IHODConfigFactory; public class ConfigOverride implements IHODConfigFactory {
     /* (non-Javadoc)
     * @see com.ibm.eNetwork.HOD.wct.IHODConfigFactory#getHodHtmlFileName()
     */
     public String getHodHtmlFileName() {
     return "hodwmc";
     } /* (non-Javadoc) * @see com.ibm.eNetwork.HOD.wct.IHODConfigFactory#getHodHtmlParameters() */ public Properties getHodHtmlParameters() {
     Properties p = new Properties();
     p.put("EnableHTMLOverrides", "true");
     p.put("TargetedSessionList", "3270 Display");
     p.put("host", "3270 Display=hostname");
     return p;
     }
  2. Java クラスを JAR ファイルにパッケージする。
  3. Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリー内にある更新サイト・ユーティリティーの HTML ファイル (WCTConfig.html) を編集して、showUserClass パラメーターを true に設定する。
    var showUserClass="true"; 
  4. 「更新サイト・ユーティリティー」を実行して、次のように追加のパラメーターを指定する: ユーザー JAR ファイル・パス: ステップ 2 で作成された JAR ファイルのファイル・パス。ユーザー構成ファクトリー・クラス: ステップ 1 で実装した Java クラスの名前。
  5. Z and I Emulator for Web プラグインを生成し、それを Eclipse-Plugin プラットフォームにデプロイする。

別のユーザー・パブリッシュ・ディレクトリーを使用する

Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリー以外のユーザー・パブリッシュ・ディレクトリーを使用する場合は、以下の手順を使用して、更新サイト・ユーティリティーでディレクトリーを指定する必要があります。

  1. Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリー内にある更新サイト・ユーティリティーの HTML ファイル (WCTConfig.html) を編集して、showAlternatePublishDirectory パラメーターを true に設定する。
    var showAlternatePublishDirectory ="true"; 
  2. 更新サイト・ユーティリティーを実行して、「代替パブリッシュ・ディレクトリー」 入力フィールドに別のユーザー・パブリッシュ・ディレクトリーを指定する。

Z and I Emulator for Web プラグインで使用される ID の表示

以下に、Z and I Emulator for Web プラグインで使用されるビュー ID のリストを示します。WCS でページ・レイアウトを手動で構成する場合は、これらの ID についての知識が必要です。

ID 説明
com.ibm.eNetwork.HOD.wct.SessionsView 構成済みセッション
com.ibm.eNetwork.HOD.wct.SessionLabelsView アクティブ・セッション
com.ibm.eNetwork.HOD.wct.TerminalView 端末 (ディスプレイ、プリンター、FTP など)

Eclipse-Plugin 環境での Z and I Emulator for Web の使用に関する制限

Eclipse-Plugin 環境での Z and I Emulator for Web の使用に関する、前述されていない制限を以下に示します。

  1. Z and I Emulator for Web モーダル・ダイアログが、Eclipse-Plugin シェル・ウィンドウの背後に隠れることがある。これは、Z and I Emulator for Web でダイアログが開いている場合に、ユーザーが Eclipse-Plugin の外部にある別のアプリケーションに切り替えると発生します。ユーザーは、ALT-TAB を使用して、確認が必要な ZIEWeb ダイアログを見つける必要があります。
  2. 「終了の確認」が機能しない。Eclipse-Plugin 環境では、「終了の確認」設定は無視されます。この設定はサポートされていないため、このオプションはセッション・プロパティーから除去されました。
  3. セッションを起動したときに、宛先アドレスが構成されていないと、Z and I Emulator for Web アプレットがセッション・プロパティー・ダイアログを起動できない。Eclipse-Plugin 環境では、ユーザーが宛先アドレスを必要とするメッセージを受信しても、プロパティー・ダイアログは開きません。
  4. マクロ管理プログラム、キーパッド、ツールバーなどの GUI エレメントを、実行中のセッションに動的に追加できない。代わりに、セッション・プロパティーの 「設定」セクションで既存のプロパティーを使用して、これらの項目を使用可能にする 必要があります。
  5. セッションは常にエディター・ペイン内にあるため、この環境では 「別のウィンドウで開始」するためのオプションには意味がない。このオプションは、セッション・プロパティーから除去されています。
  6. デバッグ機能を備えたクライアントしか使用できない。占有スペースを 少なくするために、デプロイメント・ウィザードのプリロード・オプションを 使用して、コンポーネントのプリロードを減らすことはできません (ホスト・コード・ ページおよび 5250 ファイル転送を除く)。
  7. Z and I Emulator for Web キャッシュ・クライアントと異なり、クライアントが新規コード・レベルに自動的に更新されない。管理者は、Eclipse-Plugin プラットフォームが新しいプラグインやフラグメントをインストールできるように、更新サイトを再構成する必要があります。
  8. アプレットが JAR ファイルにパッケージされ、クライアント・マシンに インストールされている場合しか、「アプレットの実行」が機能しない。
  9. IPMON トレースは、「通常」モードでのみサポートされる。「自動モード」モードはサポートされません。IPMON の実行モードについては、オンライン・ヘルプの『IPMON トレースの概要』のトピックを参照してください。
  10. 複数の Z and I Emulator for Web 機能がインストールされていると、Z and I Emulator for Web プラグインには、インストール済みの Z and I Emulator for Web 機能のリストが構成済みセッション・ビューで表示される。このビューでは、ユーザーが 1 つの機能を選択することができます。1 つの機能を選択した後は、別の機能を 選択するには WED を再始動しなければなりません。
  11. Alt キーを押して放すと、Java コンソールで例外がスローされる。これは IBM 1.4.2 JRE の既知の問題で、IBM 1.4.2 サービス・リリース 4.1 以降では 解決されています。

LDAP を使用するための Z and I Emulator for Web の構成

Z and I Emulator for Web サーバーは、構成サーバー・ベース・モデルおよび結合モデルの構成データを管理するために使用されます。Z and I Emulator for Web サーバーのデフォルト動作モードでは、このデータは非共用のプライベート・データ・ストアに保管されます。顧客企業によっては、構成情報を複数の Z and I Emulator for Web サーバーの間で管理する必要がある場合もあります。このような企業で非共用のプライベート・データ・ストアを使用した場合、管理者はそれぞれの Z and I Emulator for Web サーバーのデータを個別に管理しなければなりません。Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) サーバーのディレクトリーでは、Z and I Emulator for Web 構成サーバーの異なるインスタンス間で、ユーザーおよびグループの構成情報を共有することができます。

LDAP ディレクトリー・サーバーを使用して、複数の Z and I Emulator for Web サーバー間でユーザーの定義を管理および共用することを選択するのであれば、慎重に計画し実行する必要があります。プライベート・データ・ストアからのマイグレーションは、特に 構成データに大きく影響します。LDAP では、ユーザーを階層ツリーのグループとして編成することによって、構成情報を管理可能にします。既存のユーザーが複数のグループのメンバーであった場合、一部の情報が失われます。プライベート・データ・ストア内の構成データが、LDAP へのマイグレーション時に変更されないことに注意してください。詳しくは、Z and I Emulator for Web のオンライン・ヘルプの『LDAP へのマイグレーションによる影響』を参照してください。

LDAP サポートの設定

  1. 使用する LDAP ディレクトリー・サーバーを決定し、 必要に応じてそれをインストールする。
  2. Z and I Emulator for Web のスキーマをサポートしていない LDAP バージョンを実行している場合は、『スキーマ拡張機能のインストール』で説明されているとおりに、Z and I Emulator for Web のスキーマ拡張ファイルをインストールする。(スキーマ拡張ファイルは IBM LDAP バージョン 3.x 以降では不要です。)
  3. LDAP 管理者に、Z and I Emulator for Web が構成情報を保管するために使用する接尾部を問い合わせる。この接尾部の識別名 (DN) を書き留めておいてください。 この情報は、LDAP のセットアップを完了するために必要となります。
  4. LDAP 管理者に、Z and I Emulator for Web の管理者 DN およびパスワードを問い合わせる。これらは、LDAP サーバーへの認証に使用されます。管理者 DN には、前のステップで言及されている接尾部に対する作成、 変更、および削除権限がなければなりません。DN およびパスワードを書き留めておいてください。 この情報は、LDAP のセットアップを完了するために必要となります。
  5. 管理ユーティリティーの「ディレクトリー・サービス」ウィンドウで LDAP を使用可能にする。また、任意でプライベート・データ・ストアの構成情報を LDAP ディレクトリー・サーバーにマイグレーションしてください。詳しくは、『LDAP を使用するための Z and I Emulator for Web の構成』を参照してください。
    グラフィック・イメージ
    他の目的で既に LDAP に定義されているユーザーおよびグループは、Z and I Emulator for Web では使用されません。Z and I Emulator for Web のユーザーおよびグループは、構成情報をプライベート・データ・ストアからマイグレーションするか、LDAP を使用可能にした後で Z and I Emulator for Web にユーザーおよびグループをセットアップすることによって、個別に定義しなければなりません。
    グラフィック・イメージ
    Windows または AIX オペレーティング・システム上で IBM LDAP サーバーを使用していて、 多数のユーザーを作成する場合は、 DB2 が APP_CTL_HEAP_SZ の正しい値で構成されていることを確認してください。この変数の値はそれぞれのインストールで異なりますが、 開始時に APP_CTL_HEAP_SZ を 512 に設定すると良いでしょう。

    Windows または AIX 環境で DB2 ヒープ・サイズを構成するには、次のコマンドを発行します。

    1. set DB2INSTANCE=ldapdb2
    2. db2 connect to ldapdb2
    3. db2 update db cfg for ldapdb2 using APP_CTL_HEAP_SZ 512
    4. db2 force application all
    5. db2 terminate
    6. db2stop
    7. db2start

    さらに、STMTHEAP の大きさが十分あるようにします。このパラメーターのサイズは、それぞれのカスタマー構成と、LDAP にマイグレーションする Z and I Emulator for Web ユーザーの数にのみ依存します。

スキーマ拡張機能のインストール

LDAP ディレクトリー・スキーマへの Z and I Emulator for Web 拡張機能は、 パブリッシュ・ディレクトリーの LDAP サブディレクトリー (例えば、 your_install_directory\ZIEWeb\ldap、 ここで your_install_directory はご使用の Z and I Emulator for Web インストール・ディレクトリー) にあるいくつかのファイルで提供されます。これらのファイルは、LDAP スキーマへの拡張機能を含み、 標準の slapd 形式で保管されています。Z and I Emulator for Web が LDAP サーバーに構成情報を保管するためには、スキーマ拡張機能が有効になっていなければなりません。LDAP 管理者に、 これらのスキーマ拡張機能をインストールするよう要請してください。

zSeries でのスキーマ拡張機能のインストールに関する説明は、 プログラム・ディレクトリーを参照してください。

グラフィック・イメージ
LDAP 管理者は、これらのスキーマ拡張機能を既に別の IBM 製品用にインストールしている可能性があります。その場合は、以下のステップをスキップしてください。IBM Directory Server バージョン 3.1.1 以降を使用している場合、 スキーマはプリインストールされているので、この場合も以下のステップをスキップすることができます。

Netscape LDAP Directory Server 上に Z and I Emulator for Web のスキーマ拡張機能をインストールするには、以下のようにします。

  1. 以下の slapd ファイルを <Z and I Emulator for Web publish directory>/ldap ディレクトリーから LDAP サーバー上の Netscape の LDAP config ディレクトリーにコピーする。
    Netscape.IBM.at Netscape.IBM.oc
  2. LDAP サーバーを停止する。
  3. <Netscape LDAP config directory>/slapd.confファイルを編集し、以下のステートメントを追加します。
    userat "<Netscape LDAP config directory>/Netscape.IBM.at" useroc "<Netscape LDAP config directory>/Netscape.IBM.oc"
  4. LDAP サーバーを再始動する。

IBM LDAP Directory Server に Z and I Emulator for Web のスキーマ拡張機能をインストールするには、以下のようにします。

  1. 以下の slapd ファイルを Z and I Emulator for Web パブリッシュ・ディレクトリー/ldap ディレクトリーから LDAP サーバー上の <installation directory>/etc ディレクトリーにコピーする。
    V2.1.IBM.at V2.1.IBM.oc
  2. LDAP サーバーを停止する。
  3. <installation directory>/etc/slapd.at.conf ファイルを編集して、 以下のステートメントをファイルの最後に追加する。
    include /etc/V2.1.IBM.at 
  4. <installation directory>/etc/slapd.oc.conf ファイルを編集して、以下のステートメントをファイルの最後に追加する。
    include /etc/V2.1.IBM.oc
  5. LDAP サーバーを再起動します。

LDAP をデータ・ストアとして使用するための Z and I Emulator for Web サーバーの構成

  1. 「管理」ウィンドウを開き、Z and I Emulator for Web にログオンする。
  2. 「サービス」「ディレクトリー・サービス (Directory Service)」をクリックする。
  3. 「ディレクトリー・サービスの使用 (LDAP) (Use Directory Service (LDAP))」ボックスをクリックして、以下の LDAP サーバー情報を入力する。
    宛先アドレス
    LDAP ディレクトリーの IP アドレスを入力します。ホスト名、またはドット 10 進形式を使用します。デフォルトは、Z and I Emulator for Web サーバーのホスト名になっています。
    宛先ポート
    LDAP サーバーが LDAP クライアントからの接続を受け入れる TCP/IP ポートを入力します。デフォルト・ポートは 389 です。
    管理者の識別名
    Z and I Emulator for Web の情報の更新を許可するディレクトリー管理者の識別名 (DN) を入力します。識別名には、LDAP のストリング表現を使用する必要があります (例: cn=Chris Smith,o=HCL,c=US)。
    管理者パスワード
    ディレクトリー管理者のパスワードを入力します。
    識別名の接尾部
    情報を保管するディレクトリー情報ツリー (DIT) の最上位項目の識別名 (DN) を入力します。Z and I Emulator for Web は、DIT の中に、この接尾部以下のすべての構成情報を保管します。識別名には LDAP のストリング表現を使用する必要があります (例: cn=ZIEWeb、o=HCL、c=US)。
    ディレクトリー・サービスへの構成のマイグレーション
    プライベート・データ・ストアから LDAP ディレクトリーにユーザーおよびグループをマイグレーションするには、 このチェック・ボックスをクリックします。LDAP へのマイグレーションは、 グループおよびユーザーの構成情報に対して重要な意味を持ちます。詳しくは、オンライン・ヘルプの『LDAP マイグレーションにおける考慮点 (LDAP Migration Implication)』を参照してください。このチェック・ボックスは、ディレクトリー・サーバーへ切り替え時、 または切り替えを行った後に使用することができます。
    グラフィック・イメージ
    リダイレクター構成は、ディレクトリー・サーバーにマイグレーションされません。
    グラフィック・イメージ
    LDAP への接続およびマイグレーションに 問題が生じた場合は、最初に LDAP への接続を試みてください。それから、接続が正しくできたら、マイグレーションを試みてください。
  4. 「適用」をクリックします。

    最初に LDAP ディレクトリーでの認証を求められたら、 "admin" というユーザー ID と "password" というパスワードを指定してください。最初のログオンの後で、このパスワードを変更することができます。プライベート・データ保管用に パスワードを変更した場合でも、 その ID とパスワードはプライベート・データ保管用にのみ有効なままです。LDAP ディレクトリーの場合は、 別のユーザー ID とパスワードが必要です。混乱を避けるために、 LDAP ディレクトリー・パスワードをプライベート・データ・ストア・パスワードと同じに変更することができます。

このパネルで行った変更はすぐに適用されます。LDAP サーバーに切り替えると、グループ、ユーザー、またはセッションの管理上の変更や、 管理者またはユーザーによる新規パスワード、マクロ、キーボードの変更など、 ユーザー関連の変更は LDAP サーバーにおいてのみ行われるようになります。

付録

付録 A. ローカル・インストール・クライアントの使用

ローカル・インストール・クライアントは、ローカル・ディスクにインストールされます。クライアント・アプレットは直接デフォルトのシステム・ブラウザーにロードされるため、 サーバーからのダウンロードは行われません。ローカル・クライアントを構成する最も一般的な理由としては、 低速の電話回線でリモート接続を行うユーザーにとっては、ダウンロードにかかる時間が問題であり 接続性が予測不可能、ということがあげられます。また、ローカル・インストール・クライアントを使用することにより、Z and I Emulator for Web 製品をすべてインストールすることなく、ホスト・アクセス機能をテストすることができます。

ローカル・インストール・クライアントをサポートするオペレーティング・システム

Z and I Emulator for Web は、以下のオペレーティング・システム上にクライアントとしてインストールできます。

ローカル・インストール・クライアントにはおよそ 320 MB のディスク・スペースが必要です。

ローカル・クライアントのインストール

Z and I Emulator for Web ローカル・クライアントを Windows ワークステーションにインストールするには、管理者グループのメンバーであることが必要です。

  1. DVD を挿入し、DVD の HODINST ディレクトリーから hodinstallwin.exe -lc を実行する。
  2. 「インストール」をクリックする。
  3. 残りのウィンドウで作業を続ける。
  4. 最後のウィンドウで Readme ファイルを開いて読む (まだ読んでいない場合)。

インストールが終了すると、Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーが自動的に構成され、開始します。Windows 7、Windows 8、および Windows 10 では、サービス・マネージャーはサービスとしてインストールされます。

ローカル・クライアントの開始

Z and I Emulator for Web をクライアントとして開始するには、「スタート」 > 「プログラム」 > 「HCL Z and I Emulator for Web」 > 「Z and I Emulator for Web」とクリックします。

ローカル・クライアントの削除

ローカル・クライアントを除去するには、「コントロール パネル」から「プログラムの追加と削除」を使用します。

付録 B. IKEYCMD コマンド行インターフェースの使用

Z and I Emulator for Web 証明書管理ユーティリティーのほかに、IKEYCMD というコマンド行ツールが用意されています。 これは、鍵、証明書、および認証要求を管理する際に使用することができます。これは機能的には証明書管理ユーティリティーと類似したものですが、 グラフィカル・インターフェースを使用せず、コマンド行から実行する目的で設計されています。アプリケーションが証明書および鍵の管理タスクにカスタム・インターフェースを追加する際に、 ネイティブのシェル・スクリプトおよびプログラムから呼び出して使用することができます。証明書管理ユーティリティーが現在サポートしているすべてのタイプの鍵データベース・ファイルを作成することができます。認証要求の作成、CA 署名証明書のインポート、自己署名証明書の管理を行うことが可能です。これは Java ベースであり、Windows、AIX、 Linux Intel、および Linux zSeries の各プラットフォームでのみ使用できます。

公開/秘密鍵の作成および管理に関連する構成タスクには IKEYCMD を使用してください。サーバーの構成ファイル httpd.conf を更新する構成オプションで IKEYCMD を使用することはできません。サーバーの構成ファイルを更新するオプションには、IBM Administration Server を使用しなければなりません。

IKEYCMD コマンド行インターフェースの環境のセットアップ

IKEYCMD コマンド行インターフェースを使用するために、以下のようにして環境変数をセットアップしてください。

Windows プラットフォームの場合は以下のようにします。

AIX プラットフォームの場合は以下のようにします。

まず最初に、(標準 AIX C++ コンパイラー用のランタイム・ライブラリーを構成する) xlC ファイルが 次のいずれかの要件を満たしていることを確認してください。

次のコマンドを使用して、ご使用のバージョンを確認します。

lslpp -ha "xlC.aix*.rte" 

(ご使用の xlC ファイル・セットが古くて、 Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーを証明書管理をアクティブにして開始した場合は、エラーが発生します。)

次に、以下のように指定します。

こうしたステップを終えると、任意のディレクトリーから IKEYCMD を実行できるようになります。IKEYCMD コマンドを実行するには、以下の構文を使用してください。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd <command>

IKEYCMD コマンド行構文

Java CLI の構文は以下のとおりです。

java [-Dikeycmd.properties=<properties_file>]

com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd <object> <action> [options]

ここで、

action はオブジェクトで実行される特定のアクション、options は必須または任意のオプションで、 オブジェクトおよびアクションのペアに指定します。

グラフィック・イメージ
オブジェクトおよびアクションのキーワードには定位置があるため、選択された順序どおりに指定しなければなりません。しかし、options は、オプションおよびオペランドのペアとして指定される場合には、定 位置に関係なく任意の順序で指定することができます。

Z and I Emulator for Web の IKEYCMD タスクのリスト

この付録の以下のセクションでは、Z and I Emulator for Web で必要となる IKEYCMD コマンド行インターフェースのタスクを要約しています。

新規鍵データベースの作成

鍵データベースは、サーバーが 1 つ以上の鍵ペアおよび証明書を保管する際に使用するファイルです。このファイルは、Z and I Emulator for Web サーバーとクライアントの間でセキュア接続を使用可能にするために必要となります。TLS 通信を構成する前に、Windows の場合には your_install_directory\bin に、AIX の場合には your_install_directory/bin に ServerKeyStore.jks Java 鍵ストア・ファイルを作成しなければなりません。このファイルは Z and I Emulator for Web とは一緒に出荷されないので、最初のインストールの後で作成する必要があります。

例えば Windows プラットフォームの場合、IKEYCMD コマンド行インターフェースを使用して新規の鍵データベースを作成するには、 以下のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -keydb -create 

-db your_install_directory\bin\ServerKeyStore.jks

-pw <password> -type cms -expire <days> -stash

ここで、your_install_directory は Z and I Emulator for Web のインストール・ディレクトリーです。

以下の説明に注意してください。

グラフィック・イメージ
ServerKeyStore.jks ファイルを作成した場合、またはこのファイルに変更を行った場合は、Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーを停止して再始動しなければなりません。

データベース・パスワードの設定

新規の鍵データベースを作成する際には、鍵データベースのパスワードを指定します。このパスワードにより、秘密鍵がプロテクトされます。秘密鍵は、文書に署名したり、公開鍵で暗号化されたメッセージを暗号化解除したりすることのできる唯一の鍵です。鍵データベース・パスワードを頻繁に変更することは良い習慣です。

パスワードを指定する場合は、以下のガイドラインを使用してください。

グラフィック・イメージ
パスワードの有効期限を常に把握してください。パスワードが失効すると、エラー・ログにメッセージが書き込まれます。パスワードの有効期限が切れた場合、サーバーは起動しますが、 セキュアなネットワーク接続は確立されません。

データベース・パスワードの変更

データベース・パスワードを変更するには、以下のようにします。

例えば Windows プラットフォームの場合、以下のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -keydb -changepw 

-db your_install_directory\bin\ServerKeyStore.jks

-pw <password> -new_pw <new_password> -expire <days> -stash

ここで、your_install_directory は Z and I Emulator for Web のインストール・ディレクトリーです。

以下の説明に注意してください。

CA のリスト表示

ServerKeyStore.jks データベースのトラステッド CA のリストを表示するには、以下のようにします。

例えば Windows プラットフォームの場合、以下のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -cert -list CA 

-db your_install_directory\bin\ServerKeyStore.jks

-pw <password> -type cms

ここで、your_install_directory は Z and I Emulator for Web のインストール・ディレクトリーです。

ServerKeyStore.jks には、デフォルトで以下の既知のトラステッド CA の CA 証明書が用意されています。

新規鍵ペアと証明書要求の作成

公開鍵と秘密鍵のペアおよび認証要求を作成するには、以下のようにしてください。

  1. 例えば Windows プラットフォームの場合、以下のコマンドを入力します。
    java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -certreq -create
    -db your_install_directory\bin\ServerKeyStore.jks
    -pw <password> -size <1024 | 512> -dn <distinguished_name>
    -file <filename> -label <label>
    ここで、your_install_directory は Z and I Emulator for Web のインストール・ディレクトリーです。

    以下の説明に注意してください。

    • -size: 鍵のサイズです (512 または 1024)
    • -label: 証明書または認証要求に付加されるラベルです
    • -dn: X.500 Distinguish Name (公開鍵持ち主情報)。これは、以下の書式の引用符付きストリングによる入力です(CN、O、および C のみが必須。CN=common_name、O=organization、OU=organization_unit、L=location、ST=state/province、C=country)。
      "CN=weblinux.raleigh.ibm.com,O=ibm,OU=IBM HTTP Server,L=RTP,ST=NC,C=US"
    • -file: 認証要求を保管するファイルの名前。デフォルトでは、Z and I Emulator for Web は certreq.arm という名前を使用し、 ServerKeyStore.jks のある your_install_directory\bin (ここで、your_install_directory はご使用の Z and I Emulator for Web インストール・ディレクトリーです) に保管されます。
  2. 証明書が正常に作成されたか検証します。

    a. 作成した認証要求ファイルの内容を表示します。

    b. 鍵データベースが以下のように認証要求を記録したかどうか確認します。

    java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -certreq -list
    -db <filename> -pw <password>

    リストされている作成したラベルを確認する必要があります。

  3. 新たに作成したファイルを認証局に送信します。

サーバー証明書の保管

CA 署名証明書の受信

以下の手順に従って、ユーザーのサーバーでトラステッド認証局 (CA) と指定された CA から電子メールで送信された証明書を受信してください。ServerKeyStore.jks 鍵データベースには、デフォルトで以下の CA 証明書が保管され、 トラステッド CA 証明書としてマークされています。

認証局からは複数の証明書が送信される場合があります。CA は、サーバー用の証明書に加え、追加の署名証明書または中間 CA 証明書も送信する場合があります。例えば、Verisign がグローバル・サーバー ID 証明書を送信する場合には、中間 CA 証明書が含まれます。サーバー証明書を受信する前に、追加の中間 CA 証明書をすべて受信してください。中間 CA 証明書の受信については、CA 証明書の保管の指示に従ってください。

グラフィック・イメージ
CA 署名証明書を発行した CA が鍵データベースにおけるトラステッド CA でない場合は、まず CA 証明書を保管してから、その CA をトラステッド CA として指定します。すると、CA 署名証明書をデータベースに受信することができます。トラステッド CA でない CA から CA 署名証明書を受信することはできません。詳しくは、CA 証明書の保管を参照してください。

例えば Windows プラットフォームで CA 署名証明書を鍵データベースに受信するには、以下のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -cert -receive -file <filename>

-db your_install_directory\bin\ServerKeyStore.jks -pw <password>

-format <ascii | binary> -default_cert <yes | no>

ここで、your_install_directory は Z and I Emulator for Web のインストール・ディレクトリーです。

以下の説明に注意してください。

CA 証明書の保管

例えば Windows プラットフォームでトラステッド CA でない CA からの証明書を保管するには、 以下のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -cert -add 

-db your_install_directory\bin\ServerKeyStore.jks

-pw <password> -label <label> -format <ascii | binary>

-trust <enable |disable> -file <file>

ここで、your_install_directory は Z and I Emulator for Web のインストール・ディレクトリーです。

以下の説明に注意してください。

グラフィック・イメージ
コマンドの実行後には、Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーを停止して再始動しなければなりません。

自己署名証明書の作成

既知の CA から証明書を取得するには、通常 2 ~ 3 週間かかります。発行される証明書を待つ間に、IKEYCMD を使用して自己署名サーバー証明書を作成して、クライアントとサーバーの間の TLS セッションを使用可能にすることができます。自身がプライベート Web ネットワークの CA である場合は、この手順を使用してください。

例えば Windows プラットフォームで自己署名証明書を作成するには、以下のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -cert -create

-db your_install_directory\bin\ServerKeyStore.jks

-pw <password> -size <1024 | 512> -dn <distinguished name>

-label <label> -default_cert <yes or no>

ここで、your_install_directory は Z and I Emulator for Web のインストール・ディレクトリーです。

以下の説明に注意してください。

サーバー証明書の使用をクライアントに許可

ServerKeyStore.jks のすべての証明書は、Z and I Emulator for Web サーバーで使用可能です。しかし構成によっては、これらの証明書のいずれかを、サーバーにアクセスするクライアントでも使用可能にしなければなりません。サーバーが不明な CA からの証明書を使用している場合、その証明書のルートをクライアントで使用できるようにしなければなりません。サーバーが自己署名証明書を使用している場合は、その証明書のコピーをクライアントで使用できるようにしなければなりません。

Z and I Emulator for Web の、ダウンロード・クライアントおよびキャッシュ・クライアントでこれを行うには、 証明書を一時ファイルに抽出し、CustomizedCAs.p12 (Z and I Emulator for Web のパブリッシュ・ディレクトリーにあります) というファイルを作成するか、 そのファイルを更新します。

ダウンロード・クライアントあるいはキャッシュ・クライアントで CustomizedCAs.p12 ファイルを作成するには、 以下のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman -keydb -create -db 

CustomizedCAs.p12 -pw zieweb -type pkcs12

デフォルトパスワードは zieweb です。

CustomizedCAs.p12 への不明な CA のルートの追加

初めに、ServerKeyStore.jks 鍵データベース・ファイルから CA のルート証明書または自己署名証明書を抽出します。Windows プラットフォームでそうするには、以下のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -cert -extract 

-db your_install_directory\bin\ServerKeyStore.jks

-pw <password> -label <label> -target cert.arm -format ascii

ここで、your_install_directory は Z and I Emulator for Web のインストール・ディレクトリーです。

以下の説明に注意してください。

ここで、この CA ルート証明書を CustomizedCAs.p12 ファイルに追加します。CA ルート証明書または自己署名証明書を CustomizedCAs.p12 の署名者リストに追加するには、以下のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -cert -add 

-db CustomizedCAs.p12 -pw zieweb -label <label>

-file cert.arm -format ascii -trust <enable | disable>

古いクライアントの場合、 この CA ルート証明書を CustomizedCAs.class ファイルに追加するには、次のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -cert -add 

-db CustomizedCAs.class -label <label>

-file cert.arm -format ascii -trust <enable | disable>

以下の説明に注意してください。

グラフィック・イメージ
このタスクが完了したら、Z and I Emulator for Web サービス・マネージャーを停止して再始動してください。

古いクライアントの場合は、次のコマンドを入力して、ダウンロード・クライアントまたはキャッシュ・クライアントに対する CustomizedCAs.p12 ファイルを CustomizedCAs.class ファイルに変換する必要があります。コマンドは表示上は 3 行になっていますが、1 行で入力してください。

..\zieweb_jre\jre\bin\java -cp ..\lib\sm.zip; com.ibm.eNetwork.HOD.convert.CVT2SSLIGHT CustomizedCAs.p12 zieweb CustomizedCAs.class 

鍵のエクスポート

鍵を別の鍵データベースや PKCS12 ファイルにエクスポートするには、以下のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -cert -export -db <filename>

-pw <password> -label <label> -type <cms | jks | jceks | pks12>

-target <filename> -target_pw <password>

-target_type <cms | jks | jceks | pkcs12> -encryption <strong | weak>

以下の説明に注意してください。

鍵のインポート

別の鍵データベースから鍵をインポートするには、以下のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -cert -import -db <filename>

-pw <password> -label <label> -type <cms | jks | jceks | pks12> -target

<filename> -target_pw <password> -target_type <cms | jks | jceks | pks12>

PKCS12 ファイルから鍵をインポートするには、以下のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -cert -import -file <filename>

-pw <password> -type pkcs12 -target <filename>

-target_pw <password> -target_type <cms | jks | jceks | pks12>

以下の説明に注意してください。

鍵データベースのデフォルト鍵の表示

例えば Windows プラットフォームでデフォルトの鍵項目を表示するには、以下のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -cert -getdefault 

-db your_install_directory\bin\ServerKeyStore.jks

-pw<password>

ここで、your_install_directory は Z and I Emulator for Web のインストール・ディレクトリーです。

暗号化されたデータベース・パスワードの stash ファイルへの保管

セキュア・ネットワーク接続では、暗号化されたデータベース・パスワードを stash ファイルに保管します。例えば Windows プラットフォームで、データベースの作成時にパスワードを保管するには、以下のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -keydb -create 

-db your_install_directory\bin\ServerKeyStore.jks

-pw <password> -type cms -expire <days> -stash

ここで、your_install_directory は Z and I Emulator for Web のインストール・ディレクトリーです。

例えば Windows プラットフォームで、データベースの作成後にパスワードを保管するには、以下のコマンドを入力します。

java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd -keydb -stashpw 

-db your_install_directory\bin\ServerKeyStore.jks -pw <password>

ここで、your_install_directory は Z and I Emulator for Web のインストール・ディレクトリーです。

IKEYCMD コマンド行パラメーターの概要

以下の表は、特定のオブジェクトにおいて実行可能なそれぞれのアクションについて説明したものです。

オブジェクト アクション 説明
-keydb -changepw 鍵データベースのパスワードを変更する。
-convert 鍵データベースをあるフォーマットから別のフォーマットへ変換する。
-create 鍵データベースを作成する。
-delete 鍵データベースを削除する。
-stashpw 鍵データベースのパスワードをファイルに隠しておく。
-cert -add CA 証明書をファイルから鍵データベースに追加します。
-create 自己署名証明書を作成する。
-delete CA 証明書を削除する。
詳細 特定の証明書の詳細情報をリストする。
-export 個人用証明書およびそれに関連付けられた秘密鍵を、鍵データベースから PKCS#12 ファイルまたは別の鍵データベースへエクスポートする。
-extract 鍵データベースから証明書を抽出する。
-getdefault デフォルトの個人用証明書を取得する。
-import 鍵データベースまたは PKCS#12 ファイルから証明書をインポートする。
-list すべての証明書をリストする。
-modify 証明書を変更します (注: 現在、変更可能なフィールドは「証明書の信頼」フィールドのみ)
-receive 証明書をファイルから鍵データベースに受信します。
-setdefault デフォルトの個人用証明書を設定する。
-sign ファイルに保管された証明書を、鍵データベースに保管された証明書で署名し、その署名済み証明書をファイルに保管する。
-certreg -create 認証要求を作成する
-delete 認証要求データベースから認証要求を削除する。
-details 特定の認証要求の詳細情報をリストする。
extract 認証要求データベースから認証要求をファイルに抽出する。
-list 認証要求データベース内のすべての認証要求をリストする。
-recreate 認証要求を再作成する。
-help IKEYCMD コマンドのヘルプ情報を表示する。
-version IKEYCMD のバージョン情報を表示する。

IKEYCMD コマンド行オプションの概要

以下の表は、コマンド行で指定できるそれぞれのオプションを示したものです。オプションは完全なグループとしてリストされていますが、オプションの使用はコマンド行で指定されるオブジェクトおよびアクションによって異なります。

オプション 説明
-db 鍵データベースの完全修飾パス名。
-default_cert クライアント認証でデフォルトの証明書として使用される証明書を設定する (yes または no)。デフォルトは no。
-dn X.500 Distinguish Name (公開鍵持ち主情報)。以下の書式の引用符付きストリングによる入力 (CN、O、および C のみが必須)。

"CN=Jane Doe,O=HCL,OU=Java Development,L=Endicott, ST=NY,ZIP=13760,C=country"

-encryption 証明書のエクスポート・コマンドで使用する暗号化の強度 (strong または weak)。デフォルトは strong。
-expire 証明書またはデータベース・パスワードの有効期限 (日数)。デフォルトは、証明書の場合は 365 日、データベース・パスワードの場合は 60 日。
-file 証明書または認証要求のファイル名 (指定されたオブジェクトによって異なる)。
-format 証明書のフォーマット (Base64_encoded ASCII の場合は ascii、バイナリー DER データの場合は binary)。デフォルトは ascii。
-label 証明書または証明書要求に付加されたラベル
-new_format 鍵データベースの新しいフォーマット。
-new_pw 新しいデータベース・パスワード。
-old_format 鍵データベースの古いフォーマット。
-pw 鍵データベースまたは PKCS#12 ファイルのパスワード。新規鍵データベースの作成 を参照してください。
-size 鍵のサイズ (512 または 1024)。デフォルトは 1024 です。
-stash 鍵データベースのパスワードをファイルへ隠しておく場合の標識。これを指定すると、パスワードはファイルへ隠される。
-target 宛先のファイルまたはデータベース。
-target_pw -target で鍵データベースが指定されている場合の鍵データベースのパスワード。新規鍵データベースの作成 を参照してください。
-target_type -target オペランドで指定されているデータベースのタイプ (-type を参照)。
-trust CA 証明書の信頼状況 (enable または disable)。デフォルトは enable。
-type データベースのタイプ。指定可能な値は、cms (CMS 鍵データベースを示す)、jce (Sun 専用の Java Cryptography Extension を示す)、jceks (Sun 専用の Java Cryptography Extension Key Store を示す)、または pkcs12 (PKCS#12 ファイルを示す) です。
-x509version 作成する X.509 証明書のバージョン (1、2 または 3)。デフォルトは、3 です。

コマンド行呼び出し

以下に示すのは、各コマンド行呼び出しのリストです (オプショナル・パラメーターはイタリックで示しています)。

簡略化するために、実際には存在する Java 呼び出しの部分 (java com.ibm.gsk.ikeyman.ikeycmd) を、各コマンド呼び出しから省略しています。

-keydb -changepw -db <filename> -pw <password> -new_pw <new_password> -stash -expire <days>

-keydb -convert -db <filename> -pw <password> -old_format <cms | webdb> -new_format <cms>

-keydb -create -db <filename> -pw <password> -type <cms | jks | jceks | pks12> -expire <days> -stash

-keydb -delete -db <filename> -pw <password>

-keydb -stashpw -db <filename> -pw <password>

-cert -add -db <filename> -pw <password> -label <label> -file <filename> -format <ascii | binary> -trust <enable | disable>

-cert -create -db <filename> -pw <password> -label <label> -dn <distinguished_name> -size <1024 | 512> -x509version <3 | 1 | 2> -default_cert <no | yes>

-cert -delete -db <filename> -pw <password> -label <label>

-cert -details -db <filename> -pw <password> -label <label>

-cert -export -db <filename> -pw <password> -label <label> -type <cms | jks | jceks | pks12> -target <filename> -target_pw <password> -target_type <cms | jks | jceks | pkcs12> -encryption <strong | weak>

-cert -extract -db <filename> -pw <password> -label <label> -target <filename> -format <ascii | binary>

-cert -getdefault -db <filename> -pw <password>

-cert -import -db <filename> -pw <password> -label <label> -type <cms | jks | jceks | pks12> -target <filename> -target_pw <password> -target_type <cms | jks | jceks | pks12>

-cert -import -file <filename> -type <pkcs12> -target <filename> -target_pw <password> -target_type <cms | jks | jceks | pks12>

-cert -list <all | personal | CA | site> -db <filename> -pw <password> -type <cms | jks | jceks | pks12>

-cert -modify -db <filename> -pw <password> -label <label> -trust <enable | disable>

-cert -receive -file <filename> -db <filename> -pw <password> -format <ascii | binary> -default _cert <no | yes>

-cert -setdefault -db <filename> -pw <password> -label <label>

-cert -sign -file <filename> -db <filename> -pw <password> -label <label> -target <filename> -format <ascii | binary> -expire <days>

-certreq -create -db <filename> -pw <password> -label <label> -dn <distinguished_name> -size <1024 | 512> -file <filename>

-certreq -delete -db <filename> -pw <password> -label <label>

-certreq -details -db <filename> -pw <password> -label <label>

-certreq -extract -db <filename> -pw <password> -label <label> -target <filename>

-certreq -list -db <filename> -pw <password>

-certreq -recreate -db <filename> -pw <password> -label <label> -target <filename>

-help

-version

ユーザー・プロパティー・ファイル

Java CLI 呼び出しで一部を入力しなくても済むように、 プロパティー・ファイルにユーザー・プロパティーを指定することができます。-Dikeycmd.properties Java オプションを使用することによって、Java コマンド行呼び出しでプロパティー・ファイルを指定することができます。Windows プラットフォームの場合、サンプルのプロパティー・ファイル ikminit_hod.properties が your_install_directory\bin に用意されています (ここで your_install_directory は Z and I Emulator for Web のインストール・ディレクトリーです)。AIX プラットフォームの場合は、このファイルは your_install_directory/bin に用意されています。これらのインストール・ディレクトリーには Z and I Emulator for Web のデフォルト設定が含まれています。

付録 C. P12 鍵リング・ユーティリティー

グラフィカルな証明書管理ユーティリティー (Windows および AIX プラットフォームで使用可能) が提供されているので、 認証要求を作成し、証明書を受け取って保管し、さらには自己署名証明書を作成することができます。P12 鍵リング・ユーティリティーは、証明書管理ユーティリティーのないプラットフォームで、 自己署名のあるルート証明書および不明な認証局証明書を有する鍵リング・データベースを作成するために主に準備されています。しかし、このユーティリティーはどの Z and I Emulator for Web プラットフォームでも使用できます。このユーティリティーによって、システム管理者は簡単に TLS 鍵リング・データベースを作成してデプロイできます。

P12 鍵リング・ユーティリティーは Java で書かれています。TLS 用に構成されている Telnet または FTP サーバー (あるいはリダイレクター) からサーバー証明書を入手します。指定されたサーバーおよび TLS ポートに対して TLS 接続が行われます。ポートが準備されていない場合には、既知のセキュアな Telnet または FTP ポートが使用されます。サーバーの証明書は抽出され、指定された p12 ファイルに追加されます。

鍵リング・データベースへのアクセスは、パスワードによって保護されます。コマンドが実行される前に、パスワード・プロンプトが出されます。指定された鍵リング・ファイルが存在しない場合には作成され、パスワードがそのファイルに保管されます。

グラフィック・イメージ
Z and I Emulator for Web TLS サポートのためには、パスワードが zieweb であることが必要です。私用証明書を鍵リング・データベースに追加する場合には、 別のパスワード・プロンプトが 2 番目の p12 ファイル用に出されます。

使用法

P12Keyring p12FileName connect ipaddr[:port] [ftp] P12Keyring p12FileName add p12FileName2 P12Keyring p12FileName list  

オプション

connect - 指定された ipaddr およびポートへの TLS 接続を確立します。ポート番号および ftp キーワードは、オプションです。ポート番号が指定されていない場合には、 デフォルトのセキュアな Telnet ポート 443 またはデフォルトのセキュアな FTP ポート 990 が使用されます。

ftp キーワードが指定されている場合は、 セキュリティー用に構成されているセキュア FTP サーバーに接続されます。FTP サーバー用のセキュリティー・オプションには 2 つのタイプがあります。

ftp キーワードが指定されていても、ポート番号が指定されていない場合、 またはポート番号が 990 の場合には、暗黙的セキュリティー・ネゴシエーションが行われます。ftp キーワードが指定され、 ポート番号が 990 ではない場合には、AUTH TLS コマンドをまず発行して、明示的セキュリティー・ネゴシエーションを行います。

add - 指定された鍵リング・データベースに私用クライアント証明書を追加します。

list - 指定された鍵リング・データベースに保管された証明書のリストを表示します。

Windows の場合:

C:\your_install_dir\lib\P12Keyring c:\your_install_dir\ZIEWeb\CustomizedCAs connect myServer.raleigh.ibm.com:702 C:\your_install_dir\lib\P12Keyring c:\your_install_dir\ZIEWeb\CustomizedCAs connect myFTPServer.raleigh.ibm.com:5031 ftp 

ここで、your_install_dir は Z and I Emulator for Web のインストール・ディレクトリーです。

UNIX の場合:

cd your_install_directory/ZIEWeb Java -classpath .;your_install_dir/lib/sm.zip \ com.ibm.hod5sslight.tools.P12Keyring CustomizedCAs connect myServer.raleigh.ibm.com:702 

ここで、your_install_dir は Z and I Emulator for Web のインストール・ディレクトリーです。

付録 D. ネイティブ・プラットフォーム・ランチャーのコマンド行オプション

ネイティブ・プラットフォーム・ランチャーで以下のコマンド行オプションを入力すると、 ランチャーはそれらをインストール・パラメーターとして Z and I Emulator for Web インストールに渡します。GUI ウィザードを使用しないオプションには、相応の注が付けられています。

表 11. コマンド・ライン・オプション
オプション 目的 使用例
-console

(GUI ウィザードを使用しません)

コンソール・モードで Z and I Emulator for Web をインストールします。 install.exe
-log #!filename

ここで、# は標準出力へ表示をエコーし、 !filename はログ・ファイルの名前です。ファイル名なしで ! を指定すると、デフォルト・ログ・ファイル名が使用されます。

指定された名前でインストール・ログ・ファイルを生成します。 hodinstallwin.exe -log #!mydirectorylogfile
-options filename 指定されたプロパティーをインストールに設定するコマンド行オプションを使用して、 Z and I Emulator for Web をインストールします。 hodinstallwin.exe -silent -options c:mydirectoryresponseFile
-options-record filename 応答を Z and I Emulator for Web インストール・ウィザードに記録するオプション・テキスト・ファイルを生成します。 それを、インストール変数のデフォルト値として設定します。 hodinstallwin.exe -options-record responses.txt
-options-template filename デフォルトのインストール値を含む、オプション・テキスト・ファイルを生成します。 hodinstallwin.exe -options-template template.txt
-silent

(GUI ウィザードを使用しません)

サイレント・モードで Z and I Emulator for Web をインストールし、デフォルトのインストール値すべてを受け入れます。 hodinstallwin.exe -silent

以下の追加のコマンド行オプションは、 インストール・プログラムを呼び出して実行するプロセス にのみ適用されます。ネイティブ・プラットフォーム・ランチャーを使用して、コマンド行でこれらを入力します。

表 12. 起動固有のコマンド行オプション
オプション 目的 使用例
-is:logfilename ネイティブ・ランチャーの JVM 検索用のログ・ファイルを生成します。 hodinstallwin.exe -is:log myLogFile.txt
-is:silent JVM 検索および他の初期化の実行時に、 ランチャー・ユーザー・インターフェース (UI) が表示されないようにします。(通常、silent コマンド行オプションで使用されます。) hodinstallwin.exe -is:silent
-is:tempdirdirectory Z and I Emulator for Web インストールで使用される一時ディレクトリーを設定します。 hodinstallwin.exe -is:tempdir "c:temp"

付録 E. 特記事項

本書は米国 IBM が提供する製品およびサービスについて作成したものです。

本書に記載の製品、サービス、または機能が日本においては提供されていない場合があります。日本で利用可能な製品、サービス、および機能については、日本 HCL の営業担当員にお尋ねください。本書で HCL 製品、プログラム、またはサービスに言及していても、その HCL 製品、プログラム、または サービスのみが使用可能であることを意味するものではありません。これらに代えて、IBM の知的所有権を侵害することのない、機能的に同等の 製品、プログラム、またはサービスを使用することができます。ただし、HCL 以外の製品とプログラムの操作またはサービスの評価および検証は、お客様の責任で行っていただきます。

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付録 F. 商標

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